長森山、六万騎山

長森山、六万騎山


【日時】 2010年4月29日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行 
【天候】 雨後曇り

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 長森山・ながもりやま・538m・なし・新潟県
 六万騎山・ろくまんきやま・321.0m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/五日町
【コース】 長森より
【ガイド】 岳人09年10月号

【時間記録】 8:00 新潟=(関越自動車道、大和PA 経由)=12:00 長森山下山口―12:17 長森山登山口―13:48 長森山〜14:04 発―14:41 尾根下降点―15:19 六万騎山〜15:24 発―15:43 六万騎山東登山口―15:55 長森山下山口=(往路を戻る)=17:30 新潟
 八海山の大崎登山道の三合目から南西に延びる尾根は、猿倉山、堂平山を経て六万騎山で終わる。長森山は、堂平山と六万騎山の間のピークで、地図には名前が記載されていないが、麓の集落の名前が山名として使われている。

 ゴールデンウィークの始まりの休日は、雨の予報が出たことと、この後に休日が続いて遠出するため、簡単な山で済まそうというつもりになっていた。家を出るときは曇り空であったため六日町方面の山を目指して車を走らせたものの、長岡付近から本降りの雨となった。午後から天気は回復するというので、パーキングで時間をつぶしながら車を走らせた。
 ヤブコギの山は無理ということで登山道のある山を考え、昨年の秋に登った長森山の春の様子を知るために、再度登ることにした。
 六万騎山登山口の下を通り過ぎ、山裾に沿って進む。「そばや長森」の看板があるので左折して山に向かうと、十字路に出る。右折した先には八海山の醸造工場があり、長森山の下山口は、この十字路を左折した先で、標識も置かれている。十字路脇の空き地に車を停めた。
 幸い雨が止んだので、登山を開始した。まずは、農道を辿って長森山の登山口をめざす。車屋という酒屋があり、その脇に野菜の直売所があり、岳人にはここの駐車場に断って車を停めるように書かれていたが、周回ならば下山口の方に車を停めた方が良いであろう。
 尾根の末端から登山道に進む。雑木林の広がる尾根で、盛りを過ぎていたが、カタクリの花の中を登山道が通じているようなところもあった。この山を登ったのは、岳人で紹介された後の10月3日のことであった。季節は変わり、新緑に覆われた山になっていた。前回は、苗場山で捻挫した足をかばいながらの登りであったが、今回は快調に登りを続けることができた。
 ひと汗かくと、お地蔵さまが置かれた342mピークに出た。その手前には、横掘りの跡らしきものも見られ、ここにも山城が置かれていたようである。展望が開けて、眼下に八海山の向上や六万騎山、魚沼平野の眺めが広がっていた。
 この尾根は時折り杉林が広がるものの、ほとんどは雑木林に覆われている。392.6m四等三角点(点名深沢原)を過ぎると、長森山も前方に迫ってきて急登が始まる。登山道脇に、赤い花のイカリソウも現れた。
 急坂を登りきると尾根の張り出し部であるが、山頂はすぐ先である。ロープも張られた痩せ尾根の通過になるが、良く踏まれており、注意すれば問題はない。
 ひと登りすると長森山に到着する。山頂は三方からの尾根が合わさった高まりで、数人でいっぱいである。遠くの眺めは閉ざされていたが、魚沼平野に落ち込む尾根の末端の坂戸山が、目の前に向かい合っていた。
 時間も遅いため、ひと休みで歩きだした。山頂からは、急坂が続く。この尾根はイワウチワの花が多かった。急な所にはロープも張られているが、痩せ尾根を通過する所一か所は支柱の鉄杭が緩んでおり要注意である。
 快調に下りを続けていくと、眼下に見えていた六万騎山も見上げるようになってきた。六万騎山の東隣の300mピークへ少し登ったところで、登山道は尾根通しから外れて下っていく。
 300mピークに向かって踏み跡が続いているのを見て、どこまで続いているのかを確かめるために進んでみた。踏み跡は300mピークの上までで終わっていた。その先は、完全な藪であったが、六万騎山は次のピークのため、ヤブコギで進むことにした。水平距離にして300mのため、頑張れば歩けないことはない。
 300mピークからは一旦下り、鞍部から登り返すことになる。灌木の間をすり抜けのに苦労するような本格的な藪であった。間には横掘が切られており、木の枝を頼りに段差を通過することになった。山城跡の空堀や土塁は、現在でも登山者の通過を難しくしている。
 人声も聞こえてきて、六万騎山の山頂もあと僅かなことが判った。登山道に飛び出すとその先が六万騎山の山頂であった。
 六万騎山の山頂では、桜が満開状態であった。時間も遅くなっていたため、家族連れがひと組いるだけの静かな山頂であった。
 下りは、車へ戻るのに近い東側の登山道を下った。カタクリは終わりかけであったが、タチツボスミレやイカリソウが満開状態であった。六万騎山は、標高は低いものの、花は多い山である。六万騎山だけでは歩行時間が短いので、長森山までの登山道の整備が期待される。
 ヤブコギから解放されて、登山道のありがたみを感じながら山を下った。
 
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