多宝山

多宝山


【日時】 2010年3月27日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雪

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 多宝山・たほうざん・633.8m・一等三角点本点・新潟県
【コース】 登り:田野浦コース 下り:宝川右岸尾根
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、R.402、田の浦 経由)=9:30 田ノ浦〜発―10:16 尾根取り付き―10:58 弥彦スカイライン―11:41 多宝山〜11:50 発―12:59 林道―13:50 田ノ浦=(往路を戻る)=14:55 新潟
 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。

 日曜日に仙台で結婚式があるため、土曜日には仙台周辺の雪山と思ったが、天気が悪いようであった。近場の山に登ってから出かけることにして、多宝山に向かった。雪割草の季節になっているが、今年の春は寒く雨がちな日が続いて、花は遅れているようである
 弥彦山には、何度も訪れているが、まだ歩いていないコースがある。田ノ浦駐車場からは、鉱山道を登るのが一般的であるが、野積方面に通じる旧道の途中から登る道がある。2009年3月24日に取り付きまで歩いたが、この時は天気が悪かったため、偵察だけになった。
 田ノ浦へは、日本海沿いの角田浜経由で向かった。角田浜の駐車場も天気が悪いためか、登山者の車もそう多くはなかった。さくら尾根の取り付きの駐車場は、綱が張られて使用禁止になっていた。角田山は、規制が多く、わずらわしくなってきている。
 田ノ浦の駐車場も車は数台が停まっているだけであった。林道終点の駐車場まで入っているものもいるはずではあるが、それにしても閑散とした雰囲気であった。見上げる弥彦山も、山頂部は真っ白になっていた。
 林道に進むとアンテナ施設があり、その脇から沢を渡る橋がある。左に曲がると、木にビニールテープが付けられており、田ノ浦コース入口と書かれていた。これから道標が整備されるのであろうか。
 山道の周辺にはカタクリも咲き始めていたが、曇り空のために閉じたままであった。
 山道は、緩やかな登りが続く。途中で湧き水があり、脇には石仏が置かれていた。
 つづら折りの登りが始まると、崖松から延びてくる尾根の上に出て、その先の峠部から山頂への道が始まる。急坂であるが、周辺の藪には雪割草が咲いている。あいにくと、花は閉じたままであった。
 木の枝が切られ、登山道が整備されていた。太い木の枝もノコで引かれており、本格的な整備であった。
 木の枝を掴むような急坂であったが、道も良いため、順調に高度を上げていくことができた。340m標高で勾配が緩むと、その先は岩混じりの細尾根となり、周囲の展望が広がった。白い波に縁どられた日本海の海岸線が印象的であった。その先は、角田山の灯台コースを思わせる岩尾根になったが、岩場は左に巻くことができた。
 緩やかに登っていくと、弥彦スカイラインに飛び出した。411m点から先の尾根は長岡市と新潟市の境界線になっており、車道脇には、境界の標識が立てられていた。
 この後は、弥彦山と多宝山のどちらの山頂を踏むか考えることになった。下山は宝川右岸尾根を使うことにしたので、多宝山を登っていくことにした。
 しばらくは、車道歩きが続くのだが、驚いたことに残雪が本格的に残っているところがあった。雪割草見物の時期にこれほどの雪が残っているのは初めてであった。大平園地付近は、吹き溜まり状態で、膝まで雪に潜りながらの歩きになった。多宝山への登りも、完全な雪道になっていた。
 20名以上の団体と途中ですれ違ったが、到着した多宝山の山頂には誰もいなかった。冷たい風が吹き抜けていたので、ドームの建物の脇でひと休みしようとしたが、寒すぎるためにおにぎり一個を食べて、すぐに歩きだすことになった。
 宝川右岸尾根を下ったが、今年の大雪のためか、倒木も目立っていた。雪割草やカタクリの花も閉じたままであった。
 林道を歩いて戻った後に、鉱山道の入口付近でキクザキイチゲやカタクリの花を楽しんでいると、雨が降り出してきたため、急いで車に戻ることになった。
 
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