秋取山

秋取山


【日時】 2010年2月11日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 秋取山・あきとりやま・298m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【コース】 五頭山麓県民いこいの森より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:10 新潟=(R.49、安田、R.290 経由)=9:40 五頭山麓県民いこいの森駐車場〜9:55 発―10:10 少年自然の家登山口―11:27 秋取山―11:43 見晴らし(ポイント2)―12:11 五頭山麓県民いこいの森駐車場=(R.290、出湯、水原、R.49 経由)=13:20 新潟
 秋取山は、五頭山塊の松平山から山葵山を経て西に延びる尾根の終点付近にある山である。山麓には新潟薬科大学附属薬用植物園がある。遊歩道が山頂近くを通過しており、僅かなヤブコギで山頂に登ることができる。

 先の週末は、新潟でも80センチを超える26年ぶりの大雪になった。山は休みにしたが、吹雪で車が立ち往生するという異常事態になっていたようなので、これは正解であった。連日の雪掻きで、体の節々が痛くなっていたので、運動量は山を休んでいても足りていたはずである。
 道路の雪も、少なくなったとはいえ、裏通りはまだたっぷりと残っている。山を選ぶのにも、駐車場をまず考える必要がある。週末も近いことから、先日、登山口まで訪れながら中止した五頭山塊の秋取山を登ることにした。
 前夜に雪が降ったため、道路にも数センチの雪が積もった状態になっていた。出湯の先で国道290号線から分かれて、五頭山麓県民いこいの森に向かう道に進む。除雪はされていたが、道路は新雪に覆われていた。駐車場所を探しながら車を進め、五頭山麓県民いこいの森の駐車場に車を入れた。その先は、新雪が厚く、4駆でなければ難しい状態であった。
 秋取山には、遊歩道が整備されているが、通常の登山道とは違って、雪山として歩くには判りにくいコース取りをしている。少年自然の家の先からの尾根を登る方が確実に思われた。この尾根は、山葵山を経て松平山に登るのにも使えるので、偵察という意味でも登っておきたかった。
 駐車場の前が遊歩道の起点の薬用植物園であるが、まずは、つぼ足で少年自然の家に向かった。途中、秋取山の山頂を望むことができた。高さがないだけに、藪も濃いようで、コース取りが難しそうであった。
 少年自然の家の玄関前は除雪されていたが、人気は見当たらなかった。その先に、秋取山遊歩道の看板があり、取り付きを確認することができた。除雪は、沢を渡った先まで続いているようであったが、どこまでかは確認できなかった。雪がしばらく降っていない状態なら、少年自然の家まで車で入り、赤安山を目指すのも面白そうである。
 スノーシューを履いて雪原に進んだ。遊歩道の走り具合は、かろうじて確認できる状態であった。ロープが張られており、それにしたがって、ジグザグを数回繰り返した。少し登った所で尾根の沢側に移ると、遊歩道は沢沿いに緩やかに下っていく。遊歩道は、しばらく沢沿いに進んだ後に、枝尾根に取り付くようになっており、雪の季節には使えない。
 遊歩道からは離れて、尾根沿いの登りを開始した。赤松と灌木の藪が広がっていたが、ヤブコギというほどではなかった。途中から、テープが連続的に取り付けられているのが目に入った。
 ひと汗かくと、右手から遊歩道が合わさってきた。うっかり、尾根の登りを続けてしまい、戻ることになった。尾根をつめれば、秋取山の南東に隣り合う340mピークに出て、山葵山に向かうのならこのコースで良いことになる。遊歩道は、トラバースして秋取山に向かうことになるが、無理ならば、340mピーク近くまで登ってから鞍部へ下降することになる。
 せっかく登ったが、分岐まで下ることになった。雪の斜面のトラバースが始まった。周辺には灌木藪が広がっているので、雪崩の危険性は少なそうであったが、注意は必要そうであった。トラバースの途中、遊歩道の目印のポイント3の標識が現れた。その先で、少し登って尾根沿いにコースを変えて鞍部に下った。
 遊歩道は、山頂の一段下を通過しているので、再び藪の中の歩きになった。最高点に到達すると、木にテープが取り付けられており、山頂ということが判った。藪に囲まれて展望は無い山頂であった。
 雪の状態も悪くはないので、周回しようとして尾根の先をうかがうと、密生した藪が広がっていた。地図を良く確認すると、登ってきた延長線の尾根は、北に向かう間違った尾根で、正解は90度方向を変えて進む尾根であった。こちらは、藪は薄く、歩くのには支障はなかった。
 尾根を下っていくと、遊歩道が合わさり、歩きやすくなった。五頭山や新潟平野の展望が広がる小広場があり、ここにはポイント2という標識が置かれていた。標識の上には、フクロウの飾りが取り付けられていた。写真機を持って、標識に近づくと、腰まで雪にはまり、ようやく這い出してみると、下には、大穴が開いていた。休憩のためのベンチかなにかが隠されているようである。
 その先で、遊歩道は尾根から外れて下降を開始する。途中、沢を絡むところで道が判らなくなったが、少し下った先で、再び道に乗ることができた。
 傾斜が緩むと、山麓一帯に広がる薬用植物園に出た。以前、雪の無い時に歩いた時の記憶では、園内の歩道は、幅は狭かったような気もしたのだが、雪の中では全く道型は判断できなかった。木に取り付けられたネームプレートがこちらを向いているので、道を歩いているのだなと判る程度であった。
 途中で現れた案内標識に従って歩いていくと、駐車場の前の管理棟の脇に飛び出して、秋取山の周回が終わった。
 秋取山は、遊歩道があるといっても、雪の中でそれを辿ることは難しく、地図を確認しながら登る山であった。

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