風越山、セバコ峰

風越山
セバコ峰


【日時】 2010年1月30日(土)〜31日(日)1泊2日 各日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 30日:雪 31日:曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 風越山・かざこしやま・427.8m・三等三角点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 橋ノ沢より
【ガイド】 なし
【温泉】 ふれあいランド 500円

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 セバコ峰・せばこみね・741.7m・三等三角点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/熱塩、大日岳/加納、飯里
【コース】 早稲谷より
【ガイド】 なし

【時間記録】
1月30日(土) 7:10 新潟=(磐越自動車道、会津坂下IC、山都、R.459、相川、早稲谷、、相川、R.459、山都、上郷 経由)=10:10 橋ノ沢〜10:33 発―11:28 風越山〜11:35 発―12:03 橋ノ沢=(上郷、山都、喜多方、R.459、大塩、R.459 経由)=15:00 道の駅「喜多の郷」  (車中泊)
1月31日(日) 7:00 道の駅「喜多の郷」=(喜多方、山都、R.459、相川 経由)=8:00 早稲谷〜8:18 発―9:02 尾根取り付き―9:56 596mピーク―11:00 セバコ峰〜11:25 発―12:02 596mピーク―12:29 尾根取り付き―13:05 早稲谷=(相川、R.459、山都、会津坂下IC、磐越自動車道 経由)=15:00 新潟
 風越山は、西会津町の阿賀川右岸にある山である。登山道は無いため、雪の時期に登ることになる。

 セバコ峰は、山都から川入に向かう途中から西に入った所の早稲谷集落の北に位置する山である。登山道は開かれていない山である。

 土日で、山都町と裏磐梯の山に登る予定で家を出た。会津坂下で高速を下りると雨が降ってきて雪の方がマシだなと思ったものの、山都町に入ると雪に変わった。道路にも積もり始めて、車の轍が切れるようになった。ハンドルが振られる雪道の運転で早稲谷に到着したものの、吹雪状態のため登山は諦めて偵察のみとした。
 早稲谷の集落を過ぎた先で、セバコ峰の東から南山麓を巻いて走る幅広の林道に合わさる。早稲谷の集落からは僅かな区間が除雪されておらず、この林道には車を進めることができない。一旦戻って、上廻戸の先から始まる林道の様子を見た。除雪された幅広の道が続いていたが、新雪が積もって、一般車を進めることができない状態であった。
 第二候補の山として、山都に戻り、阿賀川右岸にある鳥屋峠山に向かった。取り付きの下三方には集落があるため、そこまでは確実に入れると思ったものの、川沿いの県道から分かれると車道上の雪が多くなり、急坂でタイヤがスリップしはじめ、先に進むのを諦めた。飯豊の麓とあって、少し山奥に進むだけでも一気に雪が増える。
 第三候補として、風越山を目指すことにした。この山なら、川岸近くにあり、最悪の場合、集落手前の県道部から歩き出すこともできる。
 阿賀川沿いに下っていくと、中山集落の入口に到着した。坂道を登っていき、中山の集落内に入った。車を止める場所を探しながら車を進めていくと、橋ノ沢手前でようやく場所を見つけることができた。予定していた場所よりも行き過ぎていたが、標高は少し高くなっていたので、問題は無かった。
 雪原に上がって、農道のような切り開きを辿って西に進んだ。耕作地のような雪原にでると、吹雪の中から風越山の山頂かと思われるピークが見えたが、これは尾根の張り出し部であった。
 南北に延びる尾根に上がって、杉林の中を北に進んだ。ひと登りすると、尾根は右に方向を変えて小ピークに出た。前方に見える尾根を辿った先に風越山の山頂があるようであったが、雪雲に隠されていた。西に向かって谷間を進むと、風越山の南の肩に出る尾根の末端部が現れたので、取りついた。
 台地に出て北に方向を変えると、すぐに風越山の山頂に到着した。雑木林に囲まれた山頂で、吹雪のために視界は閉ざされていた。周囲の雑木林には雪がついて、真っ白な世界が広がっていた。
 帰りは、山頂から谷間に向かって、雪をけ散らかして一気に下った。登りに付けたトレースを辿るよりは、まっさらな雪を歩いた方が楽しい。
 下りはそれほどの時間もかからずに車に戻ることができた。濡れた雪のために衣類も濡れ切っており、この日の山は終わりにし、近くの温泉へと急いだ。
 喜多方に向かうと、雨に変わった。裏磐梯なら標高も高いので雪に変わるだろうと思って、裏磐梯の道の駅に向かった。大塩温泉を過ぎると、視界が閉ざされるような猛吹雪に変わった。引き返して、喜多方の道の駅で夜を過ごした。
 日曜日は、雨は上がっていたが路面は濡れていた。裏磐梯への道は凍結の恐れがあるので、セバコ峰を登ることにして、再び早稲谷に向かった。
 早稲谷の集落は、早稲谷川に沿って長く広がっている。集落内に進むと、早稲谷川に掛かる歩行者限定の古びた橋があり、その手前が広場になっていたので車を停めた。
 歩きだす準備をしていると、地元の人が出てきて声をかけられた。鉄砲撃ちかと聞かれたので、セバコ峰までの山歩きと答えたが、山の名前は知らないようであったが、この方面には、キノコ採りで入山しているようであった。セバコ峰の山裾を通る上廻戸の先からの林道は、採石所のダンプカーが走るために除雪されているとのことであった。前日の偵察で、その林道には新雪が積もっていたので、計画通りに早稲谷集落から歩き出すことにした。
 しばらくは、早稲谷川に沿っての除雪された道を進んだ。除雪終点は車の回転場所が確保されているだけであったので、駐車場所としては正解であった。雪の上を歩きだしたが、つぼ足では無理で、スノーシューを履いた。100mほど先で早稲谷川に掛かる橋があり、それを渡ると林道に出た。話の通りに除雪されていたが、昨日来の雪が10センチほどつもっており、普通車の走行は無理な状態であった。オフロード四駆なら走れる状態であったが、帰りには法面から落ちた雪が道路上に積もっていたので、車を乗り入れるには、雪の状況を慎重に判断する必要がある。
 つぼ足になって、東に向かって林道を進んだ。尾根の張り出し部を回り込み、433mピークの下を過ぎた先で、尾根が低くなっており、ここから取りつくことにした。
 イクステンションを付けたスノーシューを履いて雪原に進み、ひと登りで尾根の上に出ることができた。細尾根を進むと、尾根も広がってきた。直進方向は傾斜が少しきつくなったので、左から合わさる尾根から回り込むようにして登った。山頂までは一本尾根に見えるが、歩いてみると、枝尾根が合わさって、下りにはコースを外さないように注意が必要であった。尾根は、雑木林が広がっていたが、赤松や杉が目立っていた。
 596m小ピークを越えると、なだらかな山頂を持つセバコ峰が見えてきた。鞍部付近は伐採地が広がっており、細い灌木の枝が煩い状態になっていた。飯豊の麓のこの一帯の山では、以前登った近くの長峯でもそうであったが、伐採地が広がっていることが多い。
 再び疎林の登りに変わり、疲れてきた足に力を込めて最後の登りに取り掛かった。山頂一帯は杉林になっており、雪庇が張り出した坂をひと登りするとセバコ峰に到着した。ウサギの足跡だけが残る山頂であった。
 山頂部は杉林が切れて、東西の展望が広がっているようであったが、霧がかかって、展望は閉ざされていた。山頂を先に進めば、北の展望も得られそうであった。腰を下ろして大休止にした。
 下山に移ろうとすると、霧も薄らいできて、磐梯山や吾妻連峰の山頂も見えてきた。戻る途中の596m小ピーク付近では、ドーム状の黒森山も目に飛び込んできて、展望を楽しむことができた。
 セバコ峰は、林道に車で進むことができれば、もう少し短い歩きで登ることもできたであろうが、情報の全く無い山を登るには、山頂に到達できただけで満足するべきであろう。

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