赤松城山

赤松城山


【日時】 2010年1月24日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤松城山・あかまつじょうやま・337m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【コース】 赤松森林公園より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=9:20 宝珠温泉〜9:48 発―10:47 鉄塔――11:32 赤松城山〜11:50 発―12:07 鉄塔―12:41 宝珠温泉=(R:49 経由)=13:40 新潟
 五頭連峰の南端にある宝珠山へは、縦走路の他に、草水から大山を経由するコース、石間からの新しいコース、赤松山森林公園からのコース、の各登山道が整備されている。赤松城山は、赤松山森林公園コースの途中にあるピークである。

 土曜日は、雨混じりの雪で気力喪失となり、山には出かけずじまいになってしまった。日曜日は天気も回復してくるようであるが、雪は悪コンディションのはずである。単独ラッセルで登れる山は、かなりの低山に限られる。近場の山ですますことにして、五頭山塊の秋取山と赤松城山を考えた。
 水原から出湯温泉に向かい、まずは秋取山を目指した。国道から分かれて、五頭連峰少年自然の家に向かう道に進んだ。道は除雪されていたが、終点部に登山者のものらしき大勢の車が停まっていた。地元の山の会が入るように思え、団体に巻き込まれるのも面倒なので、ユーターンして赤松城山に向かうことにした。宝球温泉の駐車場の隅っこに車を置いて歩きだした。
 赤松城山は、宝珠山への登山道の途中のピークで、この山だけをめざすことは夏山登山としてはまず無い。しかし、この日の条件では、赤松城山までがやっとであろうと思っていた。もちろん、あわよくば宝珠山までと思って、GPSにはルート設定はしてあった。
 登山道は、温泉に向かい合う山際からと、奥の赤松山森林公園からの二通りが整備されている。赤松山森林公園への車道は雪に覆われて車の進入はできない状態であったが、一旦は除雪されたようで、つぼ足で歩ける状態であった。森林公園経由で歩くことにして車道を進んだ。
 公園内への登り坂になると雪も多くなったので、スノーシューを履いた。ひと登りして車道が右手に大きく曲がる所で、左の遊歩道に進む。入口の管理小屋には、冬山の注意が書かれていたが、誰も歩いたような気配はなかった。赤松山森林公園内には、複雑な遊歩道がめぐらされており、スノーシューでの散策にも向いているのだが、雪が身近な存在の新潟の人間にとっては、雪の上を歩くためわざわざ森林公園に出かけようという気は起きないようである。
 歩き始めてすぐに、どんぐり坂経由で宝球山へという標識が現れるが、そのままトラバース道を進んで野武士坂に向かう。雪も急に多くなって、一歩ずつ足を運ぶ必要が出てきた。
 尾根に出ると、下から上がってきた遊歩道と合流する。この先は、尾根沿いの登りになる。急坂に変わり、雪の中で息を整えながらの登りになった。送電線の鉄塔の下に出て、まずは一息ついた。背後を振り返ると、白く染まった新潟平野の眺めが広がっていた。
 鉄塔から先は、雑木林の中の歩きになり、雪も歩きやすくなった。ツバキの蕾が膨らんでおり、赤い色をのぞかせているものもあった。
 新しい林道が尾根を断ち切っており、一旦下って林道に下り立つ。その先で尾根上に戻るのには、急坂のため息を切らした。ロープが張られている夏道に沿って登ったが、むしろ無視して左手に迂回して登った方が良かったようである。
 この先は、僅かな距離で赤松城山なのだが、雪が深く、時間がかかった。雪の深さと木立の高さのバランスが悪くなってきて、横に張った木の枝が登山道を辿る邪魔をするようになってきた。
 案内板の置かれた赤松城山に到着した時は、宝球山はまだ遠く、これで充分という気になっていた。大日山や菱ヶ岳の山頂部の眺めを楽しみながら昼食にした。ここまで2時間近くかかっていることからして、宝球山へは後2時間以上はかかりそうであった。おそらく大勢の登山者が入っている五頭山では、長靴歩きで山頂まで到着することができるであろうが、他力本願ではなく、自力でラッセルしてこそ冬山である。
 この日の下りは、雪が重いために足の負担が大きく、体力が必要な歩きになった。
 赤松城山は、冬の悪天候時の手頃な低山歩きに良い山として頭に入れておこう。

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