大沢山

大沢山


【日時】 2010年1月3日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 蔵王山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大沢山・おおさわやま・540m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【コース】 道の駅「胎内」より
【ガイド】 山の遊学道

【時間記録】 7:30 新潟=(R.7 経由)=8:40 道の駅「胎内」〜9:02 発―9:57 尾根取り付き―10:56 430mピーク―11:50 大沢山〜12:04 発―12:23 430mピーク―12:56 尾根取り付き―13:41 道の駅「胎内」=(R.7、中条IC、日本海東北自動車道 経由)=15:00 新潟
 蔵王山塊は、胎内川と荒川の間に広がっているが、大沢山は、胎内川寄りにあり、釈迦岳の南に位置している。地図には山名は記載されていないが、台地状の山頂を持ち、一帯にはブナの原生林が残されている。

 二日の夜には、雪が降り出した。新潟市内の雪が少なくとも、郊外に出ると格段に積雪が多くなる。道路の除雪を考えると、登山のコースと同時に駐車場所を合わせて考える必要がある。蔵王山塊の大沢山は、ブナ林が見事なようなので登ってみたいと思っていたが、この山なら道の駅から歩き出すことができる。
 新発田を過ぎると、道路の雪も多くなり、車のスピードも控えめにする必要が出てきた。樽ヶ橋にある道の駅胎内に入ると、駐車場の除雪は済んでいた。小雪が舞う状態で、橋向こうの蔵王山塊の稜線部も見えていた。新潟の冬なら、これくらいの天候を我慢しなければ、山歩きは春まで待たなければならない。
 道の駅の脇にあった胎内グランドホテルは、営業を止めて建物も撤去されていた。料金も安く、下山後に良く利用していた温泉であったので残念である。
 まずは、橋を渡って胎内方向に向かう。大沢山へは、2003.9mピークから尾根沿い登るコースと、大沢川沿いの林道を進んでから登るコースの二つが考えられる。尾根の取り付きには黒川城跡入口の標識があったようだが、捜したが見つからないので林道に進んだ。尾根沿いは時間がかかりそうなので、林道歩きで距離をかせいだほうが良い。
 はじめはつぼ足で歩けたが、すぐにスノーシューを履くことになった。おおむね快調に進めたが、足がとられる吹きだまりもできていた。
 長い林道歩きが続いて現在地は判りにくいが、沢の二股が一応の目安になる。地形図では、林道の終点から尾根に取り付けば良いように見えたので、林道の終点を目指して歩いていたのだが、GPSを確認すると通り過ぎていた。少し先で、沢に堰堤マークが書かれているので、そこまで林道が延びているようである。
 尾根の取り付きで、山道のようなものを捜したが、見つからなかった。少し上流側から尾根に取り付いた。杉林の中に入っていくと、急斜面に行き当たった。地図で読み取れるよりも急斜面であった。雪の厚さが薄いため、スノーシューを水平に蹴りいれてステップが作れず、木の枝を掴みながら、四つん這い状態での登りになった。それでも次第に傾斜は緩やかになっていった。
 尾根が緩やかに左方向に向きを変えていくと、203.9m点から延びてくる稜線と合わさった。ピンクのテープが付けられており、この稜線沿いには刈り払い道があるようであった。
 稜線上に出て、大沢山の山頂まではあと僅かと思ったものの、この先は意外に時間がかかった。風当たりが強くなり、尾根には雪庇が出来かけていた。木々にも霧氷が付くようになった。雪は断続的に激しくなり、上着に付いた雪も凍り始めていた。小さなアップダウンを繰り返しながらの歩きが続いた。
 大沢山の山頂が近付くと、ブナ林が広がるようになった。木々の枝には霧氷が付き、霧が流れ、白い世界が広がっていた。
 大沢山の山頂は台地状で三角点や標高点もないため、周囲と比べて一番高い所を山頂とした。風を避けて、斜面を少し下った所で腰を下ろしてひと休みした。あわよくば釈迦岳までと思ってはいたものの、ここまでの歩きで充分草臥れていた。
 スノーシューでの下りは早いといっても、足への負担は大きく、途中で止まって足を休ませる必要があった。最後の下りは、横歩きで、一歩ずつ足を下ろす必要があった。最後の林道歩きも、疲れが出てきて長く感じられた。駐車場に戻ると、車の上には15センチほどの雪が積もっていたので、登山中に山の積雪量も増していたようである。
 大沢山には道もあるようなので、雪の無い時期にも登ってみる必要がある。課題がまた一つできた。

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