天狗越山

天狗越山


【日時】 2009年12月5日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 天狗越山・てんぐこえやま・409m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯、東赤谷
【コース】 中ノ沢渓谷森林公園より
【ガイド】 新潟の低山藪山(白山書房)

【時間記録】 7:40 新潟=(R.49、岩谷、岡沢、中ノ沢 経由)=8:55 中ノ沢渓谷森林公園〜9:14 発―9:14 作業道入口〜9:55 発―10:55 天狗越山―11:41 作業道入口―12:09 中ノ沢渓谷森林公園=(往路を戻る)=14:30 新潟
 天狗越山は、裏五頭とも呼ばれる五頭連峰の東側の山麓部にある山である。近くに森林公園が整備されているにもかかわらず、登山道も無く、忘れられた存在の山になっている。

 天狗越山は、藪山のため、葉が落ちた初冬の12月頃が狙い目と思って、以前から計画を立てていたが、天気が悪くてそのままなっていた。この土曜日は、午前中は雨の心配のないようなので、天狗越山を目指すことにした。
 裏五頭の中ノ沢渓谷森林公園は、2003年6月に菱ヶ岳を登るために訪れた時以来の6年ぶりということになる。岡沢を過ぎて五十沢方面の道と合流すると、その先は谷沿いの細い道になる。雪を沢に落とすためか、ガードレールが無いのが怖い。工事を行っていたので、道はそのうち広がるようではある。
 中沢の集落を過ぎると、田圃の向こうに中ノ沢渓谷森林公園の建物が見えてくるが、その入口を過ぎた先の広場に車を停めた。
 広場の先は未舗装の林道になる。カーブを交えながらひと登りすると、右方向に林道が分かれる。地図を確認しないで歩いていたため、この分岐を通り越して五頭山登山口方面に少し進んでしまって、引き返すはめになった。山の麓からのコースは事前に考えていたが、林道の部分はあまり良く確認していなかった。
 林道分岐の少し先で、森林公園入口から登ってきた林道が合流し、左の道に進むと、すぐ先でゲートがあった。ここまで車で入ることができるが、足慣らしに歩いた方が良いであろう。
 ほぼ水平に続く林道を歩いていくと、谷越しに天狗越山の山頂が姿を現した。林道を渡った先に落ち込む南西尾根が、第一候補であるが、途中急な所がありそうであった。
 緩やかに下っていき、沢を二本渡ると、天狗越山の麓に到着した。橋から上流に少し進んだ所で、植林の作業道が始まっていた。この先の様子を確認するために、林道を進んでみたが、250m程で終点の広場になり、林道脇は崖状で取りつく場所は無かった。戻って、作業道に進むことになった。
 作業道は、来た方向に緩やかに登っていき、折り返すと終点の広場になった。この作業道は草に覆われて、最近は使われていないようであった。
 広場からススキの原を抜けると杉林となり、その先は、いばらの棘がうるさい藪になった。尾根の左下の谷間に出たので、どこで尾根上に上がるべきかと考えながら進むと、鉈目が見つかり、かすかではあるが踏み跡も現れた。尾根の一段下に沿うように踏み跡は続いた。登るにつれて、足元に岩屑が転がるようになってきた。傾斜も増して、木の枝を掴みながら登るようになった。
 350m標高付近で尾根に乗ると、傾斜も少し緩やかになった。ユズリハの葉が所々で目隠しをするが、細枝が主の藪で、藪こぎで進むのもそう難しくはなかった。山頂が近付いたところで、左の斜面から杉の植林地が上がってきた。踏み跡も植林の関係者のものであろうか。
 天狗越山の山頂部は、台地状で、所々に天然杉が生えていた。GPSには標高点のポイントが入力してあったが、その地点まで進んだが、藪に囲まれており、山頂標識のようなものも無かった。三角点探しもないため、藪の写真を撮れば、後は引き返すことになった。 下りは、途中で早めに右手の谷間に下りてしまい、登りとは少し違ったコースになってしまった。
 近くの屋敷岳も気にはなったが、あまり欲張らず、天狗越山だけで終わりにすすことにした。

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