大堂峰

大堂峰


【日時】 2009年11月28日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 長岡東山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大堂山・おおどうみ・270m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【コース】 宝積寺より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17 経由)=10:00 越後川口役場〜10:20 発―11:15 大堂峰(十八番)―12:07 越後川口役場=(往路を戻る)=14:20 新潟
 越後川口の魚野川右岸の市街地の背後の丘陵地には、西国三十三番越後川口霊場が設けられており、その最高点の十八番観音が置かれているピークは大堂峰(大遠見山)と呼ばれている。

 新潟ローカル放送のワイドショウ番組では、毎週、登山が取り上げられている。八海山や磐梯山など、一般的な山が取り上げられており、参考になることは少ないのだが、先頃、大堂峰という知らない山が出てきた。メモをしたが、番組からはコースは判り兼ねた。ネットで調べていくと、西国三十三番越後川口霊場として遊歩道が整備されており、その最高点が大堂峰であることが判った。
 地図を見てもコースを見分けることができないが、駐車場は越後川口役場、歩き出しは宝積寺(ほうしゃくじ)ということは判っているので、なんとか歩けるであろうと考えた。
 高速代の節約のため、中之島見附ICからは一般道を走った。途中で雨足も強くなっていたが、越後川口役場の駐車場に走り込んだ時には、雨は止んでいた。
 駐車場から駅に向い、その手前で右折して線路と平行に進むと宝積寺が左手に現れた。地形図にお寺マークが記されているのが宝積寺である。境内に入ると、西国三十三番越後川口霊場の案内図が置かれていた。境内に置かれている十一面観音が三十三番であるが、遊歩道沿いに、一番からの観音像が置かれているようであった。番号順には、反時計周りで歩く必要があった。この案内図には、観音像の置き場所も書いてあり、歩いている途中で、デジカメに撮影した画像を呼び出して、拡大して見るのが良い助けになった。
 ちなみに、次のような観音像が並べられている。一番 如意輪観世音、二番 十一面観世音、三番 千手千眼観世音、四番 千手千眼観世音、五番 十一面千手千眼観世音、六番 千手千眼観世音、七番 如意輪観世音、八番 十一観世音、九番 不空羅索観世音、十番 千手観世音、十一番 准胝観世音、十二番 千手観世音、十三番 如意輪観世音、十四番 如意輪観世音、十五番 十一面観世音、十六番 千手観世音、十七番 十一面観世音、十八番 如意輪観世音、十九番 千手観世音、二十番 千手観世音、二十一番 聖観世音、二十二番 千手観世音、二十三番 十一面千手観世音、二十四番 十一面観世音、二十五番 十一面千手観世音、二十六番 聖観世音、二十七番 六臂如意輪観世音、二十八番 聖観世音、二十九番 馬頭観世音、三十番 千手千眼観世音、三十一番 千手十一面観世音、三十ニ番 千手千眼観世音、三十三番 十一面観音
 観音像の置き方に、規則性はないようである。
 境内を出て、小出方向に進む。一旦国道に出て、左に分かれる道に進む。上越線の上を越した所で、東山遊歩道の標識が現れる。西国三十三番越後川口霊場巡りの標識はないが、ここから入るのだろうと思い、車道から分かれて山道に進んだ。沢の脇の杉林の登りが始まった。取り付きは結構急で、汗が噴き出てきた。
 ひと登りで、ようやく一番観音が現れた。その先で二番観音。観音像の写真を撮りながらの登りになった。
 左から迂回してきた車道を横断すると、その先は緩やかな登りになった。魚野川の河岸段丘なのか、民家や畑が点在する台地が広がっていた。遊歩道沿いには杉木立が並んでいるが、脇には藪が広がっているので、春にはカタクリなどの花を楽しめるのかもしれない。
 十七番観音で、手すりの設けられた崖の縁に出て、もうひと登りで十八番観音の置かれた大堂峰に到着した。山頂にはテレビの中継基地が置かれており、魚野川や越後川口の市街地を見下ろすことができた。テレビの放送では、ここからの越後三山の眺めが紹介されていたので、晴れた日にも訪れてみる必要がある。山頂の看板には、大遠見山という名前が記されており、展望地ということから名前が付けられてようである。
 山頂からは、崖の縁を辿る急な下りになった。観音像を追いながらの歩きになったが、二十五、二十六、二十七番観音像を見た後は引き返して、手前の分岐から松沢方面の道に進む必要があるので注意が必要である。
 分岐からトラバース気味に下っていくと車道に飛び出した。この車道に出た後にも、二十九番から三十ニ番観音が置かれているので、見落とさないように注意が必要である。
 線路脇に出ると、歩行者用の地下通路があって、線路を越すことができた。そこからは、すぐに宝積寺に戻ることができた。雨が本降りになったので、歩きも終わりにして家に帰ることにした。
 西国三十三番越後川口霊場巡りは、ハイキングに適当なコースであるが、車道からの入り方が判りにくい。特に逆回りは、初めての者では迷いやすいので注意が必要である。

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