長森山

長森山


【日時】 2009年10月3日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 長森山・ながもりやま・538m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/五日町
【コース】 長森より
【ガイド】 岳人09年10月号

【時間記録】 6:50 新潟=(関越自動車道、大和PA、R.291、麓 経由)=9:10 山崎鼻登山口〜9:48 発―10:28 地蔵のピーク―10:51 三角点ピーク―11:22 長森山〜11:35 発―12:23 下降点―12:38 長峰登山口―12:59 山崎鼻登山口=(往路を戻る)=15:00 新潟
 八海山の大崎登山道の三合目から南西に延びる尾根は、猿倉山、堂平山を経て六万騎山で終わる。長森山は、堂平山と八万騎山の間のピークで、地図には名前が記載されていないが、麓の集落の名前が山名として使われている。

 岳人10月号に、長森山が紹介されていた。六万騎山の隣のピークとのことであったが、地図には名前が記載されていない。雑誌の概念図からは、ピークがどこか判らず、推測する必要があった。新しい登山道とあっては、歩かなければならない。
 先週のひねった足も、痛みは残っているものの、軽い山なら歩けそうであった。長森山なら、足慣らしに丁度良さそうであった。
 今回は、大和PAのスマートICを利用して一般道に出た。R.291から県道28号線に進むと、曲がった所が六万騎山の登山口である。そのまま進むと、田圃の向こうに堂平山から六万騎山へと続く長尾根が横たわるのが見えてきた。長森山らしいピークも目に入ってきた。高さはそれほどないが、周回するのは、結構距離がありそうであった。
 登山口の目印は、長森集落にある酒屋の車屋である。脇には、杉林の広がる尾根の末端部が落ち込んできており、コンクリート蓋がされた用水堀の向こうに、登山標識がぶるさげられていた。「長森山登山道入り口 所要時間 山頂2時間位 長峰登山口4時間位」と書かれていた。長峰登山口にあった標識から、ここは山崎鼻登山口と呼ばれるようである。
 この登山口の前には、八海山酒造の工場が広がっていた。岳人には、車屋に断って車を置かせてもらうようにと書かれていたが、周回コースなので、六万騎山方面に戻ったところで自由に車を置いておけそうな場所を探すことにした。250mほど戻った所に、集会所があり、駐車場も設けられていたので、ここから歩き出すことにした。
 天気は回復してきていたが、小雨が止むのをしばらく待ち、雨具のズボンを履いての歩きになった。
 登山口からひと登りすると、緩やかな登りが続くようになり、じきに2049.0mの四等三角点(点名寺山)を通過した。しっかりした登山道が続いており、登り際に石の祠や地蔵様が置かれていたことも考えると、この尾根は、昔から参拝や杉の植林で歩かれてきたようである。
 南西からの枝尾根と合わさる付近からは、杉も無くなって雑木林の中の歩きになった。六万騎山は、花の多いことから最近では人気が出てきているが、この長森山の春はどうなのだろうという興味が湧いてきた。
 342mピークは、ここだけ杉が植えられてお地蔵さまが置かれていた。六万騎山方面の眺めが広がっていた。山際に近代的な建物が見えていたが、八海山酒造の新しい工場であることが下山後判った。
 ここまでは参拝道であったのかしっかりした道が続いていたが、この先は新しく切り開いたような道になった。
 次の目標地点は、392.6m四等三角点(点名深沢原)であるが、その手前で、刈り払い道が左に下りていくのが目にとまった。尾根を通ればすぐに下れそうなので、ショートカットのための道なのだろうか。
 尾根の登りを続け、山頂が近付いてくると、堂平山から続く尾根も目に入ってきた。両脇が切り落ちた痩せ尾根が現れた。地図では、このような痩せ尾根は読み取れない。張られているロープは助けにはならない状態であったが、注意すれば問題なく通過できる状態であった。
 この痩せ尾根からひと登りすると、長森山の山頂に到着した。灌木の中を刈り払って、スペースを作ったという感じの山頂であった。南の坂戸山や金城山の眺めが広がっていた。
 堂平山方面は密な灌木藪が広がり、踏み跡のようなものは無いようであった。猿倉山は、踏み跡を利用して登っているが、堂平山はまだ登っていない。長森山から登れないかと思っていたのだが、残雪期も手前の痩せ尾根の通過が難しそうなので、他のコースを考える必要がある。
 この山のコースタイムを考えて、ノンアルコールビールを持ってきていた。一気に飲むとビールと変わらないような気にはなるが、じっくりと味わうには向かない。山頂での休みも、短い時間で終わった。
 下山に使う西に続く尾根の登山道は、刈り払いが最近行われたようで、枯れ枝が登山道脇に横たわっており、登山道の際が判り難くなっており、足元に注意が必要であった。特に下り際は、刈り払われた土の斜面が急で掴まる木の枝もないため、足元を慎重に選ぶ必要があった。
 刈り払われた笹の切り口が邪魔になり、滑りやすい尾根道を下っていくと、痩せ尾根の脇が削られて、ロープが張られている場所に出た。ぐらつく金属杭を支えに通過したが、初心者には注意が必要な個所であった。地図で読み取られる以上に 痩せた部分が多い。
 小さなピークを越えると、六万騎山の東の小ピークとの鞍部に出た。下降点を捜しながら歩いていくと、ピークに向かって少し登り返したところで、枝尾根沿いの下りが始まった。小ピークの上に向かって踏み跡は伸びていたが、六万騎山まではつながっていないという。そのうち、刈り払いが行われると、楽しみは大きくなるのだが。
 一気に高度を下げると、杉林の中から林道に飛び出した。林道の入り口は、農機具置き場の広場になっていた。
 この後は、田圃の中の農道を辿って車に戻った。
 長森山は、3時間ほどで周回できるので、六万騎山よりは長いコースとして、利用価値のある山ということになる。現在は、刈り払い直後で少し歩きにくいが、大勢が歩けば、歩きやすい尾根道に変わると思われる。

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