萱峠、鋸山

萱峠から鋸山


【日時】 2009年5月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 萱峠・かやとうげ・670m・なし・新潟県
 鋸山・のこぎりやま・764.9m・一等三角点補点・新潟県
【コース】 花立峠登山口から周回
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:00 新潟==(北陸自動車道、中ノ島見附IC、R.17、R.352、栖吉 経由)=8:30 花立峠登山口〜8:45 発―9:42 三ノ峠山分岐―9:45 南蛮山分岐―10:09 コハ清水―10:16 竹之高地分岐―11:00 萱峠〜11:20 発―12:28 花立峠―12:51 鋸山―13:14 花立峠―14:02 花立峠登山口=(往路を戻る)=15:30 新潟
 鋸山は、長岡市の東に連なる東山連峰の最高峰であり、古くからの信仰の山である。鋸山の名前は、小さな峰を連ねて、鋸に似ていることから付けられている。一等三角点が置かれ山頂からは、守門岳をはじめとする展望を楽しむことができ、地元の登山者にも親しまれている。萱峠は、鋸山の南の稜線伝いにあり、牧場として使われていたため、芝地が広がっている。

 ぱっとしない天気予報が出たので、遠出は諦めて、近場の山を登ることにした。歩いていないコースを考えて、萱峠から鋸山への周回を行うことにした。中越地震後しばらくは、萱峠と花立峠の間を結ぶ長工新道は、登山道の崩壊によって通行止めが続いていたが、復旧しているはずであった。
 栖吉を経て花立峠の登山口へは、お馴染みの道である。広い駐車場が整備されており、登山者の車も10台ほど置かれていた。その他にも道路沿いに停められて車も多く見られ、山菜採りも多く入山しているようであった。
 萱峠の登山口は、車道を栖吉側に400mほど戻ったところにある。鋸山登山案内図として、萱峠コース〜長工新道〜(鋸山)〜花立コースの案内図が置かれていた。「全線開通しています。一周コースに挑戦してみてください」とも書いてあるので、コース整備については心配いらないようであった。
 登山口からひと登りして尾根の左手に巻いていくと、砂防ダムの脇に出た。その奥からは、谷間沿いの道が続いた。沢には滝もかかり、山奥に分け入った気分も高まった。
 地図の破線とは異なり、尾根の末端を回り込んだところで、沢から分かれてひと登りし、山腹を横切っていく道に変わった。
 尾根に乗って緩やかに登っていくと、三ノ峠山からの道が、右手から合わさった。掲示には、手入れが悪いと書かれていたが、幅広の道が続いていた。分岐で様子を見ていると、三ノ峠山方面から単独行が登ってきて、先へと足早に進んで行った。機会を見て、三ノ峠からの道も歩いてみる必要がある。
 幅広の道を登っていくと、直に南蛮山との分岐に出た。南蛮山方面には林道跡が続いているようであったが、藪がはびこっていた。
 緩やかな登りが続いたが、先は長いようで草臥れてきた。左手の谷越しに、鋸山に続く稜線を眺めることができると、その先でコハ清水に到着した。水場の上は、高さもさほどない小ピークであるが、水は流れていた。ベンチも置かれて良い休み場になっていた。
 この先は竹之高地への分岐となり、萱峠から鋸山に続く主稜線との鞍部に向かっての下りになった。途中には、サンカヨウの大群落があり、思わぬ喜びになった。
 萱峠に向かっての登りになった。標高差100mほどであるが、ここまでかなり歩いているので、辛くなってきた。
 到着した萱峠は、小ピークに挟まれた場所であった。これまで、萱峠には冬しか登ったことがなく、雪の無い時の眺めは初めてであった。とりあえず、牧場地の眺めを楽しむため、鋸山とは反対になるが、右手のピークに登った。芝地が広がり、粟ヶ岳、守門岳、浅草岳、毛猛山塊、越後三山、巻機山の眺めが周囲に広がった。山裾には、山古志の里を見下ろすことができた。お弁当を広げるにはもってこいの場所であるため、展望を楽しみながら、ここで昼食をとることにした。休んでいる間に人声がするものの、他の登山者は現れなかった。不思議に思ったが、鋸山に向かって歩きだした時、鋸山側のピークで皆休んでいることが判った。標高は少し低いが、南側のピークの方が眺めは良い。
 ひと休みの後に、鋸山に向かって歩きだした。萱峠から花立峠までの登山道は、長岡工業高校の創立百周年記念で開設されたもので、長工新道と呼ばれている。花立峠に上がった時に、いつも気になっていた道である。
 地図の破線とは異なり、三角点脇を通るように道が付けられていた。ブナ林が広がる中の小さなアップダウンの道が続いた。オオイワカガミの花が登山道沿いに咲いていた。花立峠が近くなると、左手が崖となって切り落ちるようになった。地震後は、このあたりが崩壊したようである。
 花立峠に到着して、後はお馴染みのコースになった。鋸山の山頂まで足を延ばした後に、花立峠まで戻って、花立コースを下った。
 今回歩いた萱峠から鋸山の周回コースは、昼食も含めて5時間半ほどかかるので、1日を山で遊ぼうとするには手頃なコースといえる。

山行目次に戻る
表紙に戻る