間峰

間峰


【日時】 2009年5月14日(木) 日帰り
【メンバー】 34名グループ
【天候】 曇り

【山域】 佐渡
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 間峰・まみね・907.5m・二等三角点・新潟県
【コース】 ドンデン山より高千へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 相川/相川、鷲崎/両津北部、小田、金北山、北田野浦
【ガイド】 新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)
【温泉】 椎崎温泉ニュー桂(日帰り入浴不可) 

【時間記録】 7:00 新潟港=(ジェットフォイル、バス)=9:00 ドンデン高原―11:07 金剛山縦走路分岐―14:13 間峰―15:32 間峰登山口―16:28 高千=(バス、フェリー)=22:00 新潟港
 間峰は、大佐渡山脈のドンデン山から金剛山へ至る稜線途中の芝尻山から、北西に西海岸部に向かって走る尾根上の山である。佐渡の中心部の国仲平野に行商に出かける際に通る山道の途中の山であることから間峰という名前が付けられてという。

 佐渡汽船親睦会の間峰山行に参加した。ドンデン山から間峰を経て西海岸部の高千へ下山するので、個人では交通の問題で歩くことは難しいコースであり、花も期待しての申し込みである。
 ジェットフォイル1時間の航海で、両津港に到着する。港からは、なだらかな山頂を持つドンデン山を眺めることができた。小佐渡方面は雲に覆われていたが、大佐渡方面には青空が広がっていた。
 バスに乗り換えて、ドンデン山まで一気に上がった。標高を稼いだので、間峰までの縦走は楽勝に思えたが、そう甘くはなかった。
 通常は、尻立山を越えていくのだが、秘密の花園を訪れるということで、冬季閉鎖の続く車道から歩きだした。途中の車道からは、間峰に続く稜線を眺めることができた。間峰は、幾つかのピークを越えた先であった。
 秘密の花園は、シラネアオイの群落地だが、最近ではすっかり知られているようで、金北山への縦走グループも、ここに寄り道していた。以前よりも花は少なくなったというので、秘密というのではなく、ロープなどの保護策をとって、名所化する必要があるのかもしれない。
 ここで、一名足りないというアクシデントが発生した。写真撮りに夢中で、他のグループに紛れ込んで、金北山縦走路に進んでしまったという。20分ほどの足止めで済んだのは、まだ幸運であったというべきか。
 キャンプ場へ続く道に進むが、この周りにも、ヒトリシズカやサンカヨウ、シラネアオイといった花が多かった。
 尻立山鞍部で、ドンデン高原に戻った。ドンデン池が、美しい姿を見せていた。両津湾や加茂湖の眺めも広がっていた。晴れ間が広がっていたが、足がよろめくような強風が吹いており、毛糸の帽子に、雨具の上着を着込む必要があった。
 しばらくは、佐渡ではシラバと呼ばれる芝地の台地を歩くことになった。開放的な眺めである。
 芝尻山で金剛山や雪畑山の眺めが広がった。この縦走路は昨年歩いているが、花の多いコースであった。
 その先の鞍部で間峰への登山道が分かれる。ここからは、左右から木の枝が触れるような山道になった。踏み跡はしっかりしていたが、見失いやすいところもあった。
 間峰までは、小さなピークを幾つも超えていく必要がある。特に、最初のピークへは、ヒド状の窪地の急登で、一番の難所であった。残雪があると通過に苦労するという話を聞いたが、雪も消えて、そう悪い状態でもなかった。幸い、各ピークは、頂上を巻くところも多く、少し楽をすることができた。
 風も強かったため、途中の風当たりの弱いところで昼食になった。振り返ると、ドンデン山から金北山の眺めが広がっていた。
 5月も中旬になって、さすがに雪割草は無くなっていたが、カタクリやキクザキイチゲのお花畑は、健在であった。雪が遅くまで残っていたようである。シロバナカタクリも現れて、写真撮影のために、足止め状態になった。
 今回の山行では、ヤマシャクヤクの花が見られるかと期待していた。最初の出会いは、藪の奥の白い蕾であった。その後は、緑の蕾を幾つも見たが、開いた花はなかなか現れなかった。それでも、白い花にようやく出会うことができた。今回の山行では、開いた花は、三つ見ることができた。ヤマシャクヤクの花は、三、四日しか持たないというので、花の時期にうまく合うことが難しいようである。
 間峰の山頂が前方にうかがえるようになったが、その前に小さいながら急なピークが入っており、まだ頑張って歩く必要があった。
 緩やかな登りを続けていくと、間峰にようやく到着した。藪に囲まれた刈り払いの中に祠が置かれていた。山頂には、芝地も広がっており、海岸線や金北山方面の眺めも広がっていた。
 昼食はすでにとっていたため、展望を一通り楽しんだ後に、ゴールの海岸部に向かっての下山を開始した。間峰から高千への登山道は、昔ながらの山道を使っているためか大きく蛇行し、トラバースや尾根の乗り換えもおり、GSS無しには、正確に記録することはできない状態であった。
 1時間20分の下りで、間峰登山口に下り立った。登山口には標識が立てられていた。
 登山口から、バスが待ち構えている段丘上の田圃の中の112m地点までは、1時間5分の林道歩きになった。バスに乗る前に振り返ると、間峰が丸い山頂を見せていた。
 両津で温泉に入り、フェリーによる順調な旅で新潟に戻った。

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