新保岳

新保岳


【日時】 2009年4月25日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 蒲萄山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
新保岳・しんぼだけ・852.2m・一等三角点補点・新潟県
【コース】 浜新保登山口
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/笹川、蒲萄/笹川、蒲萄
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:30 新潟発=(R.7、聖籠、R.113、R.345、浜新保 経由)=9:35 新保岳登山口〜9:55 発―11:23 池―12:05 新保岳〜12:15 発―12:52 池―13:54 新保岳登山口=(往路を戻る)=16:20 新潟
 蒲萄山塊は、新潟県北部の、景勝地笹川流れのある日本海海岸部と国道7号線の間に広がる、南北24km、東西約8kmに及ぶ山塊である。新保岳は、この蒲萄山脈の最高峰である。一等三角点が置かれ、この山域では貴重な登山道が整備されていることから、登山者に親しまれている山になっている。 長年親しまれてきた塩野町からの登山口が、広域林道新保岳林道の整備に伴い、標高480m地点に移り、登りのコースタイムも2時間20分から、1時間程に短くなった。これを補うかのように、日本海側の浜新保からの登山道が新しく開かれ、ブナ林をじっくりと楽しみながら登ることができるようになった。

 晴れていれば考えていた山があったのだが、雨の予報により新保岳に出かけることになった。浜新保コースを歩くことにしたが、これは登山道の開設直後の2004年5月29日に歩いてからかなり経過しており、現在の状況を知りたいことがあった。最近このコースを歩いたという話は聞かない。
 村上から笹川流れに向い、浜新保で山に向かう道に進む。羽越本線の下をくぐると、桑川沿いの新保岳林道が始まる。舗装された林道で、車の運転もしやすい。沢の上流部に進んだ後に、来た方向に向きを変えて坂を登り、再び上流部に方向部を変えた先が新保岳の登山口である。登山口の標識も置かれており、向かいの斜面の登り口にロープが下げられている。
 歩き出す準備をしている間に雨がぱらつき始め、雨具を着ての出発になった。尾根の上に出るまでは直登で息もきれるが、新緑も盛りとなり、オオバキスミレ、タチツボスミレ、スミレサイシンといった花が盛りになっていた。
 尾根に出ると、あとは緩やかな登りが長く続くことになる。登山道には灌木がかぶり気味になっていた。ムシカリやミツバツツジの花を見ることができた。
 606mピークを越すとブナ林が現れてきて、芽吹きの眺めを楽しむことができるようになった。ブナ林の斜面に行き当たると、登山道の走り具合を見定めるのが難しくなった。ブナ林は下生えも少なく、どこでも歩けるので、かえって道を見失いやすい。尾根が並行して走り、コースを乗り換え所も何か所かあるので要注意である。
 半分ほどが残雪に覆われた小さな池の脇を抜けると、新保岳の北にある820mピークめがけての最後の登りになる。周囲の山の斜面にも残雪が現れてきた。
 820mピークは頂上手前でトラバースに入って新保岳との鞍部を目指すが、登山道はかろうじて見分けられる状態であった。登りはなんとか辿れたが、下山時は見失ってしまった。
 新保岳の山頂直下は残雪も多く残っていたが、登山道の走っている尾根は藪が出ており、僅かに雪を踏んだだけで山頂に到着した。
 山頂広場の半分は残雪に覆われていたが、三角点は雪の上に頭を出していた。雨雲が広がっていたが、日本海の広がりの向こうに粟島を望むことができた。登山者は他にいなかった。
 小雨の中、山頂で昼食をとってから下山にうつった。
 車に戻った頃には、歩き始めにこのような雨模様であったなら計画変更になっていただろう本降りに変わっていた。

山行目次に戻る
表紙に戻る