両尾山

両尾山


【日時】 2009年3月31日(火) 日帰り
【メンバー】 26名グループ
【天候】 曇り

【山域】 佐渡
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 両尾山・むろおやま・512m(507.3m)・無し(四等三角点)・新潟県
【コース】 小松尾線入口より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/相川/相川
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟=(ジェットフォイル、貸切バス 経由)=9:50 小松尾線入口―11:36 両尾山―12:00 林道地獄谷線〜13:05 発―13:40 見返り坂―14:00 天狗の休み場―14:55 林道地獄谷線―15:30 両尾山―16:36 中津川林道上部入口=(貸切バス、ジェットフォイル)=18:35 新潟
 佐渡の最高峰は金北山であるが、第二位の山は妙見山である。かつての佐渡では、妙見山への参拝が盛んであったというが、現在ではすたれてしまったという。最近、佐渡のハイキングクラブの「夕虹会」が、この古参道を整備し直したことにより、歩くことが可能になった。両尾山は、妙見山から南に派生する尾根上のピークである。

 春の花目当ての佐渡山行は、毎年恒例になってきた。今年のスケジュールのうち、新しいコースの妙見古参道トレッキングに参加することにした。妙見古道は、昔は、参拝者が多く登っていたというが、最近は荒れていたものを、佐渡のトレッキングクラブ・夕虹会が登山道を整備し直したものである。今回の山行でも会長さんみずからの案内でお世話になった。
 佐渡へは、ジェットフォイルで1時間。遠くはない距離であるが、船の料金の関係で、新潟の登山愛好家でも、なかなか足が向かない。両津港に到着して大佐渡山脈を見ると、真っ白に雪をかぶっていた。雪割草見物に赤信号がともった。
 両津の港では、観光バスが待ち構えており、両尾山の登山口に向かった。国仲平野を抜ける国道から分かれて山に向かうと、妙見山よりは一段低い、ドーム型の両尾山が見えてきた。
 大佐渡スカイラインから分かれて林道に進んだところから歩き出した。小松尾線入口という標識が置かれていたが、この先に登山標識はないので、初めてだと判らない。下山は、一本手前の林道に下ってきた。
 登山口からは、林道歩きがしばらく続き、左から合わさる林道を進むと登山道口に到着した。杉林の中から尾根に取り付くのだが、ここにも標識はない。
 ひと休みすると、林道脇のの法面に雪割草が咲いているのが目にとまった。とりあえず、花の写真を確保できた。歩きだして尾根の上に出ると、その付近には雪割草のお花畑が広がっており、しばらく足が止まった。
 その先は、尾根沿いの登りが続いた。藪を切り開いた展望地が設けてあり、真野湾の眺めが広がっていた。
 その展望地からは、ひと登りで両尾山の山頂に到着した。登りついたところは小広場になっていたが、三角点は、その先の登山道から踏み跡を辿った灌木帯の中であった。
 両尾山からは、一旦下りになった後に登りに転じた。雪道に変わり、花の期待もしぼんでしまった。周囲にブナ林が現れるようになると、林道地獄谷線に飛び出した。道路が乾いていたことから、ここで昼食になった。
 日当たりの良い法面からは雪が消えて雪割草の花が点々咲いていた。昼食は後回しにして写真撮影に専念した。ここの撮影で、かなりの雪割草の花を見ることができ、佐渡山行の目的は果たしたことになる。
 再び登りに専念すると、ガレ場に出て、両津湾と真野湾の眺めが広がった。その上で自衛隊の管理道に出て、そこからは金北山のレーダードームを良く眺めることができた。今回は、ここが最高点になる。
 自衛隊管理道は、歩くのに自衛隊の許可が必要なため、一段下のブナ林の中を西に向かった。再び天狗の休み場と呼ばれるガレ場に出ると、妙見山の新しいレーダードームを良く眺めることができた。このレ^ダードームは、四角い形からガメラという愛称を持っているようである。
 ここから下りになった。台地に出て沢を横断していくと、深い沢に行き当たり、対岸の雪壁を登るのに少してこずった。
 その先で、林道地獄谷線に下り立ち、昼食休憩の地点に戻ることができた。後は、登ってきた登山道を戻ることになった。
 午後になって太陽の光をあびた花は開き、花を楽しみながらの歩きになった。
 バスに乗って両津港に戻ると、ほどなくジェットフォイルが出発し、早い時間に新潟に戻ることができた。

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