黒滝城跡

黒滝城跡


【日時】 2009年3月15日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 黒滝城跡・くろたきじょうせき・246m・なし・新潟県
【コース】 麓一区より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 12:20 新潟=(新新バイパス、西バイパス、R.116、寺泊、新潟寺泊線 経由)=13:30 麓一区―14:11 山道分岐―14:36 縦走路分岐―14:48 林道終点―14:58 山道分岐―15:40 麓一区=(往路を戻る)=17:10 新潟
 国上山と弥彦山との間にある剣ヶ峰は、低いながら三角形の山頂が遠くからも良く目立つ山である。剣ヶ峰の東、麓地区の背後に位置する246mピークは、鎌倉時代、源氏の流れを引く小国氏が山城を築き、黒滝城跡と呼ばれている。

 あいにくの雨の土曜日になった。山は諦めて、原稿書きに勤しみ、昼食をとっていると雨が止んだ。前線通過に伴う一時的な回復のようであったが、簡単な歩きなら可能になった。急いで山の支度をして、黒滝城址に向かった。
 黒滝城址にはこれまでも度々訪れているが、最近では登山道が整備されて、歩くコースが多くなったようである。太陽は顔をのぞかせていないので雪割草の開花は無理としても、花の分布状態を確かめておきたかった。
 麓一区の林道入口に車を止めて歩きだした。林道入口には、冬季閉鎖ということで鎖が掛けられていた。林道には雪はまったくないが、4月に入るまでは通行止めのままで、ハイキングにはかえって都合が良い。
 沢の左岸沿いに進むと、溜池状態に水面が広がる。沢を渡ったところで、黒滝城址森林公園案内図の看板が現れた。城跡まで登るには、以前は林道を使っていたが、搦手道と大手道の二本が整備されているようであった。これらの道は、以前少し入ったが、草がかぶって進めなかったことがある。今回は、大手道を登ってみることにした。
 黒滝貯水湖と名前が記載してある溜池を来た方向に回り込んでから沢沿いの道が始まる。大手道は南沢の道とも書かれているので、この沢は南沢と呼ばれるようである。砂防ダムの堰堤を越して、山奥へと分け入っていく。上流部に進むと、水量は少なくなり、沢の両岸に渡り返しながらの歩きが続くようになった。小さな滝もかかり、その標高以上の深山の趣をたたえていた。
 沢の二俣となり、両方に道が続いていたので、どちらに進むべきか迷った。里山仕事隊の盗掘防止の看板があり、手書きで左へと矢印が書かれていた。下山後に案内板の地図と比べると、右が大手道のようであった。
 左の道に進むと、最後は、国上山からの縦走路に飛び出した。右に進むと、林道終点広場に出た。剣ヶ峰に登るか迷ったが、ふと逆を見ると、看板があるのに気がついた。
 南沢尾根砦跡とあり、尾根沿いに踏み跡が続いていた。時間も遅くなっており、黒滝城址の曲輪跡巡りの時間はないようなので、この尾根沿いの道を確かめることにした。
 雑木林の尾根を下っていくと、沢が近付いてきた。尾根末端近くで、踏み跡を見失った。右手に方向を少し変えると、ヒド状の窪地に出て、藪の枝をつかみながら下ると、沢に出た。沢沿いには道が続いていたが、これは登りに迷った際の、右手に分かれた道であった。少し上流に辿ってみたが、時間も遅くなっていたため、戻ることになった。
 黒滝城址は、予想以上に複雑な道が開かれており、再度時間をかけて歩く必要がありそうであった。

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