高内山、八萬部山

高内山、八萬部山


【日時】 2009年2月14日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 西山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 高内山・たかうちやま・246m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/柏崎/西山
【ガイド】 なし

【山域】 西山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 妙見山・みょうけんやま・70.5m・なし・新潟県
 村岡城跡・むらおかじょうせき・80m・なし・新潟県
 八萬部山・はちまんぶやま・80m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/出雲崎/出雲崎
【ガイド】 ふるさとの散歩道(新潟県観光協会)
【時間記録】 8:50 新潟発=(R.116 経由)=10:25 妙法寺門前〜10:47 発―10:56 妙見山〜11:02 発―11:17 村岡城跡〜11:28 発―11:40 八萬部山〜11:54 発―12:23 妙法寺門前=(R.116、石地 経由)=12:49 吉生水―12:56 林道入口―13:20 高内山〜13:27 発―13:44 林道入口―13:52 吉生水=(石地、R.116、川西、R.352、石井、R.402 経由)=16:10 新潟着
 日本海に臨む角田山・弥彦山・国上山一帯は、ハイキングの山として親しまれているが、大河津分水を挟んだ南の、西山丘陵や海岸線に連なる丘陵地帯は、注目されることは少ない。
 高内山は、西山丘陵にある一等三角点ピークの八石山の西に位置する山で、山頂には上杉配下の支配する高内城跡が置かれていた。現在は、地元の手で、遊歩道が整備されている。
 越後線妙法寺駅の北側にある日蓮宗妙法寺の裏手には、元享の頃(1321〜1324年)に村岡三郎の築いた村岡城跡があり、一帯には遊歩道が整備されている。遊歩道最高点の八萬部山は、大乗妙典六万部が納経されたという謂れがある。

 天気も悪いので、里山巡りに出かけることにした。西山の丘陵地にある高内山は、2001年3月18日に登ったが、昨年に、新聞で登山道が整備されたという記事が載ったので、改めて出かける必要があるなと思っていた。
 国道116号線から西山を薬師トンネルで通過する県道48号線に進む。荒谷の集落センターを過ぎて大きなカーブが始める手前に、高内山の登山標識と案内図が置かれていた。山頂まで1600mとあった。
 荒谷からの登山道の他に、西の尾頃部と甲戸からも登山道があるように書かれていたが、これらの登山道については、下山後に入口付近を通り過ぎてみたが、それらしき山道はあったものの、登山標識は置かれておらず確認はできなかった。
 集落の上部に通じる車道に進むが、細い道で、ガードレールの無い崖際を通るので、運転に注意が必要であった。稜線のすぐ下に駐車スペースがあるので、車を停めた。先回もここから歩き出した。
 ひと登りすると三叉路になり、高内山へは左の砂利道に進む。300m程で三叉路になる。地図には、右に折り返すように続く道しか書かれていないが、直線方向にも延びていた。 右手の道に進み、杉林を抜けていくと、作業小屋があり、柿畑が広がっていた。先回は、雪が積もっていて道も判断できなかったので、そのまま尾根にとりついて山頂に達したが、今回はそのまま道を辿ることにした。
 作業小屋から先は、林道の上にも雪が現れるようになった。山頂の北に回り込んだところで、山頂に向かうように方向が変わった。
 ひと登りで山頂に到着した。山頂広場の中央には、別山小学校同窓会によって建てられた「古城主精霊碑」が置かれていた。山頂一帯はカタクリの群生地のようで、その保護のためか、ロープが張られて、歩ける部分が限られていた。先回はあった、山城の由来を書いた説明板は見当たらなかった。日本海や八石山の眺めが広がっていた。
 山頂からは、南に向かって、荒谷への登山道が下っていた。別な道とあっては歩く必要がある。南に向かう登山道の周辺には開放的な雑木林が広がっていた。春には、カタクリの花も楽しめそうであった。
 すぐに林道終点広場に下り立った。林道を戻ると、途中で別れた三叉路に戻ることができた。
 駐車スペース上の三叉路には、右方向に向かって、「臭水自噴井 ここから90m」と書かれた標識が置かれていた。畑に向かって下りていく道に進むと、二つの水溜りがあり、石油が浮いていた。周辺には油臭い臭いが漂っていた。長岡の西山と東山、新津、黒川には、日本ではまれな油田があり、その遺構を見物することができる。
 この後、八萬部山にもよっていくことにした。妙法寺の門前から歩き出すのだが、細かい記憶は薄れ、山名も記載されていないため、地図上で山頂を示すことができないのは具合が悪い。
 妙法寺の門前の駐車場に車を停めて、黒門、赤門をくぐっていくと、お寺の境内入口に、村岡城址を示す標識が置かれている。丸太の段々で整備された遊歩道をひと登りすると、妙見山に到着する。ここは二の丸のようである。
 ここからは、雑木林に囲まれた尾根道になる。トラバース道から右に分かれる道に進むと、村岡城址の本丸に到着した。広場になっており、北にはあずまやが置かれている。早くも雪割草が咲いているという話が流れていたが、確かに気の早い雪割草の花を見ることができた。
 トラバース道に戻って先に進むと、すぐ先で本堂への道が分かれる。雑木林の中を歩いていくと、登り坂になって、その上ではベンチも置かれていた。
 八萬部山の山頂までは、そう遠くはなかったと思いながら先に歩いたが、なかなか到着しなかった。結局、道があやしくなったところで引き返した。今回の目的としては、八萬部山の先に続くこの道を偵察することもあったので、これはこれでよいのだが、八萬部山に登らないことにはしかたがない。
 注意しながら戻ると、坂道を上がったところのベンチ脇から北に向かう道が分かれていた。ここには、八萬部山を示す標識も置かれていたが、古くなって目立たなくなっていた。
 ここからすぐ先が、八萬部山の山頂であった。石塔が置かれているだけの静かな山頂であった。海からの風が強く、早々に退散することになった。
 来た道を引き返し、本堂への道に進むと、僅かな下りでお寺の境内に出る。早春に訪れたい山である。

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