極楽山

極楽山


【日時】 2009年2月11日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 極楽山・ごくらくやま・513.5m・三等三角点・山形県
【コース】 弥六沢入口より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/玉庭/叶水
【ガイド】 知られざる山々(白山書房)

【時間記録】 6:10 新潟=(R.7、新発田、R.290、大島、R.113、叶水、新股 経由)=8:20 弥六沢入口〜8:35 発―9:19 極楽山〜9:44 発―10:14 弥六沢入口=(往路を戻る)=12:10 新潟
 極楽山は、山形県小国町の南、飯豊連峰地蔵岳や大丸森山付近の水を集めて流れ出る横川左岸にある山である。この山の北には同名の極楽峠もあり、里と馴染みのある山であったようである。南斜面は、台地が広がり、わらび園になっている。

 少雪の年になり、少しでも雪の多い山を求めて山古志通いが続いた。他の山域はどうなのだろうかと知りたくなった。飯豊連峰周辺なら、雪は期待できるだろうということで、小国周辺の山を考えてみた。結局、思いついたのは極楽山であった。気になる名前を持っており、南斜面は台地状で、スノーシュー歩きに向いていそうに思えた。
 新発田から下関に出て荒川沿いの道を走ったが、雪の少なさばかりが目に付いた。それでも小国に入ると、路肩に雪も現れた。小国から大滝を経て叶水に至る道は、トンネルと高架橋で整備され、走りやすい道であった。叶水で右折すると、新股の集落に到着する。
 集落を通り過ぎたところから分かれる極楽峠への道は、冬季閉鎖で雪に埋もれていた。この分岐から極楽山への尾根が始まっており、このコースを考えてはいたのだが、藪が出ていたので、車を先に走らせた。
 この分岐には、新股ワラビ園1kmという看板もあり、これから歩く極楽山南面は、このワラビ園のようであった。
 新股から先の除雪状態が心配であったが、先に河原角の集落があるので、そこまでは除雪されているようである。弥六沢を渡った先に除雪スペースがあったので車を停めた。弥六沢沿いに林道があるようなので、良く見ると雪に埋もれて続いていた。
 歩き始めの弥六沢沿いの道は、左右の崖が切り落ちており、雪崩が心配であった。見ると、崖の雪が割れて落ちている所もあった。しばらくまとまった雪は降っていないし、暖かい日が続いて、落ちる雪はすでに落ちているように見えた。
 スノーシューを履いて、林道を歩きだした。沢沿いの道は300mほどであるが、雪崩に注意して通過する必要がある。砂防ダムの堰堤脇を通過すると、カーブして高みに向かうようになる。雪崩の心配もなくなった。
 ひと登りすると、スキーゲレンデのような大雪原が現れた。極楽山の山頂も、近い距離に見えていた。古いワカンの跡も見られたが、行き先不明の状態で、山頂を目指しているようでもなかった。
 雪原のため、どこでも歩けるように思っていたが、台地には何本もの沢が走っており、思うようには進めない状態であった左に沢を見ながら登っていき、途中で右手に方向を変え、雪庇を避けて、最後は山頂左手に登りついた。ひたすら雪原を登り続ける気分は爽快であった。スノーシュー歩きにも適したコースであるが、スキーゲレンデそのものであるので、山スキーの練習場所にも良さそうである。
 極楽山の三角点は、右よりの僅かに低いところに置かれている。厳密なポイントは、気になる人が気にすれば良く、一番高い所に登って極楽山登頂と言っても良いであろう。 振り返ると、雪原が下に向かって広がり、スノーシューのトレースが長々と続いていた。横川の右岸には茂松山、左岸には西側が切り落ちた掛擦山が聳え、その右奥に飯豊山が真っ白な姿を見せていた。素晴らしい展望地であった。山頂の北側は杉林で眺めが邪魔されていたが、下り斜面に進むと朝日連峰を眺めることができた。また、最高点を越して西に少し下ると、大境山を眺めることもできた。
 展望を楽しんだ後は、大雪原の下りを楽しむことになった。歩きやすい斜面を下っていくと、登りとはコースがかなりずれ、沢を避けながら林道に戻るのに周囲を良く見る必要も出てきた。
 雪の状態が良くて歩きやすかったこともあり、山行時間も思ったよりも短くて終わった。充分楽しむことができたので、この日の歩きは終わりにして家路についた。

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