大龍山

大龍山


【日時】 2008年12月29日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 見附丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大龍山・おおだつやま・241m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条/見附
【コース】 西尾根より
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:30 新潟発=(北陸自動車道、三条燕IC、R.8、千把野新田、北潟 経由)=9:25 林道北潟駒込・大滝線分岐〜9:40 発―10:23 西尾根分岐―10:38 大龍山―10:47 西尾根分岐―11:13 林道―11:16 林道北潟駒込・大滝線分岐=(往路を戻る)=12:30 新潟着
 大龍山は、越後平野の縁に沿って広がる丘陵地帯の見附近くにある山である。この山の山頂には石の祠が置かれて、信仰の山であることがうかがわれる。

 年の瀬も押し迫り、年賀状書きなどの雑用もたまっている。悪天候ならば、落ち着いて家に閉じこもっていられるが、晴れ間も広がりそうな天気予報が出た。軽い山歩きをすることにして、登る山を考えた。
 見附の大龍山は、2000年1月8日に登っているが、林道北潟駒込線を利用して、肩部から続く登山道を歩いた。山頂には石の祠があることから、信仰の山として里に近いところから山道が続いているだろうと想像した。長い間の疑問を明らかにするため、再び出かけることにした。
 国道8号線の千把野新田から帯織駅に向かい、北側の踏切を渡ると、前方に大龍山が見えてくる。北潟の集落内を抜けると、冬季閉鎖の標識が現れるが、まだ雪は無い。沢沿いに進むと、林道北潟駒込線と大滝線との分岐になる。大龍山の山頂だけが目的ならば、そのまま直進して東の肩まで回り込んでから歩き出せば良い。
 今回は、里に近いところから始まっているはずの山道を見つけるのが目的なので、林道分岐の路肩に車を停めて歩きだした。
 左に分かれる林道大滝線に進んだ。実は、山道の有り場所については前回あたりを付けていた。分岐からも見えているが、大滝線に入ってすぐのところの杉林の中に掘立小屋があり、その脇から杉林の中に道が続いている。
 杉の葉が積もっていたが、尾根沿いにはっきりした道が続いていた。標高100m手前の杉林で山道ははっきりしなくなった。尾根の張り出しが前方に迫り、左か右にコースを変える必要が出てきた。
 コンクリートの人工物が左手の枝尾根に見えていたので、北西尾根に出た。四角の土台跡が見られ、その一段上の台地には、コンクリートの角柱が並んでいた。その先の尾根は急で、途中で崩壊地状になっていた。ここから登るのは無理と判断して戻った。なんの施設があったのかは判らないままであった。
 杉林に戻ると、南西に延びる尾根に向かう踏み跡が見つかった。右か左かの判断では、右が正解であった。
 ひと登りで、山頂から西に延びる尾根に乗ることができた。ただ、山道状態から、かすかな踏み跡といった状態になった。藪は薄く、歩くのに問題はないのだが、釈然としない感じになった。
 標高180m地点で南西に延びる尾根にのった。こちらの尾根の方がはきりした踏み跡が続いていた。山頂を目指す間、途中の木にも赤ペンキを見ることもできた。
 山頂が近付くと、地表をうっすらと雪が覆うようになった。といっても、今の季節としては、異例の雪の無さであろう。
 大龍山の山頂に到着すると、小さな石の祠が出迎えてくれる。中をのぞくと、山古志の高龍神社のお守りが納めてあった。
 山頂は木立に囲まれて展望は良くないが、登ってきた尾根を少し戻ったところからは、弥彦山と角田山の眺めが広がっている。
 山頂から東に向かれば林道北潟駒込線に出ることができるのだが、それでは面白くない。登ってきた途中で合わさった南西尾根を下ってみることにした。
 分岐に戻り、そのまま尾根を進むと、すぐ先で左から植林地が広がってきて、枯草が覆うようになった。その先で尾根は痩せて、踏み跡も無くなった。杉林の中から山道が延びてきたのかもしれないが、辿ることはできないであろう。尾根をそのまま下ることにした。地面に苔がついているため、滑り落ちないように、木の枝を掴みながら、足を慎重に下ろさなければならないところも出てきた。
 再び杉林が広がるようになると、尾根の末端の急斜面に出た。下りられる場所を探し、林道に戻った。脇には、お不動さまという標柱が置かれていたが、尾根の脇の沢にかかる滝を示しているのであろう。
 この地点から車までは、すぐの距離であった。
 結局、登りに使った尾根の方が、下りの尾根よりは歩きやすいコースであった。今回の登りに使ったコースが、昔からの道ではなかったのではないだろうか。新しい林道が延びて、東の肩から簡単に登れるようになったので、現在では、昔からの道は廃道状態になったというところか。これ以上のことは、地元の人間に聞かないことには判らない。
 現在の状態ならば、西尾根を登り、山頂からは東に進んで林道北潟駒込線に出るというのが、大龍山の登り方としては、面白いであろう。

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