行道山、両崖山

行道山、両崖山


【日時】 2008年11月23日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴れ

【山域】 安蘇山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 行道山・ぎょうどうさん・441.7m・三等三角点・栃木県
 大岩山・おおいわやま・417m・なし・栃木県
 両崖山・りょうがいさん・251m・なし・栃木県
【コース】 浄因寺より関東ふれあいの道を経て織姫神社へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 宇都宮/桐生及足利/足利北部
【ガイド】 分県登山ガイド「栃木県の山」(山と渓谷社)
【料金】 足利駅から2420円

【時間記録】 6:27 新潟=(上越新幹線)=7:45 高崎〜8:06 発=(両毛線)=9:10 足利駅=(タクシー)=9:45 浄因寺駐車場―10:16 行道山―10:32 大岩山―10:47 大岩毘沙門天―11:48 両崖山〜12:01 発―12:47 織姫神社―(足利学校)―13:50 足利駅〜14:30 足利=(両毛線)=15:32 高崎〜16:28 発=(上越新幹線)=17:51 新潟
 行道山は、足利の町の背後に続く丘陵地にあるピークである。関東ふれあいの道が設けられて、古刹の浄因寺や、大岩毘沙門天、織姫神社を巡る尾根歩きを楽しむことができる。
 土日切符を使って土曜日に東京を往復した。日曜日にも切符が使えるため、関東の山に出かけることにした。新潟発の新幹線に乗れば、奥多摩や高尾あたりまで足を延ばせるが、今回は高崎で両毛線に乗り換えて、足利の行道山を登ることにした。行道山から両崖山まで縦走することにすると、車の回収が面倒になるので、この機会に歩いておくのが良い。連休中とあって、帰りの新幹線も混み合う可能性があるが、高崎からならすくはずである。
 久しぶりのローカル線の旅になった。両毛線に乗って出かけた山も、桐生吾妻山、晃石山、三毳山など、回数も多くなっている。悪天候の新潟と対照的に、温かい日差しに包まれた風景が広がっていた。
 足利で電車を下りて、タクシーで登山口の浄因寺に向かった。駅までは歩いて戻ってくることになるのだが、タクシーで乗っている距離は長く感じられた。車のすれ違いも難しい山道に入ると、じきに登山口の駐車場に到着した。10台以上の車が停められており、行道山は、意外に人気があるようであった。
 駐車場からは、石段の参道で始まった。参道脇には、石仏が何体も置かれていた。山門をくぐると、お寺の境内に出た。奥の高みには茶室のような清心亭が岩の上にたたずんでいた。入場料を取るようなので、そのまま先に進んだ。
 岩場の脇を登っていくと、紅葉と清心亭の組み合わせの写真をねらうカメラマンが三脚をたてていた。光線の具合が良くなるのを待っているのなら、三脚はとりあえずかたずけておいて欲しい。登山道の上に三脚を並べているのは、邪魔である。
 杉林の中を登っていき、尾根の張り出し部に出ると、露岩帯があり、石仏が何体も並んでいた。ここに、行道山のシンボルになっている寝釈迦像があった。有名な像であるが、実物は、50センチほどのかわいらしいものであった。いろいろな姿の石仏を各地で見ることができるが、寝釈迦像はあまい見かけないのは不思議である。
 この岩場は、四十九院涅槃台と呼ばれるようで、展望が広がっていた。里を見下ろし、遠くには筑波山を眺めることができた。
 麓は紅葉の盛りであったが、登山道周囲の木々の葉は落ちて、冬枯れの風景に変わってきた。稜線上に出て、左に曲がり、ひと登りすると、あずまやの置かれた行道山の山頂に到着した。家族連れが、食事をしながら休んでいた。
 男体山と女峰山が並ぶ日光連山、赤城山、雪を被った浅間山などの眺めを楽しむことができた。
 行道山から緩やかな尾根歩きを続けていくと、小ピークの大岩山に出て、その先は下りが続くようになった。車道に飛び出して、右に進むと、ショートカットの山道が現れ、これを下ると、大岩毘沙門天のお堂の脇に出た。参詣者も数名訪れていた。石段を下っていくと、山門があり、大岩山という額がかかげられていた。
 車道歩きをしばらく続けると、左手から下りてきた尾根に合わさって、再び関東ふれあいの道に乗ることができた。
 小さなアップダウンがあり、足も次第に草臥れてきた。両崖山で昼食をとることにして、歩き続けることになった。
 両崖山は、足利城址とも呼ばれるように、山頂手前には、横堀の遺構も残されていた。山頂は、御岳山神社の祠が置かれていた。木立に囲まれて展望は無かったが、ベンチも置かれていたので、大休止とした。ビールを気兼ねなく飲めるのも、鉄道の旅の良いところである。
 石段を下っていくと、尾根沿いの道になって、足利市街地の展望が広がった。展望台も設けられていたが、露岩帯で腰を下ろしているものも多かった。
 路肩駐車の列が続く公園に出て、さらに階段を下っていくと、最後の目的地の織姫神社に出た。七五三のお参りの家族連れで賑わっていた。
 さらに階段を下りると、町中に戻り、後は足利駅へ歩いて戻ることになる。途中、足利学校に寄ってみると、無料で開放されており、得をしたた感じになった。
 駅では少し列車を待つことになったが、それもローカル線の旅であった。

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