黒森山

黒森山


【日時】 2008年11月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴れ

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 黒森山・くろもりやま・917.4m・二等三角点・福島県
 向山・むかいやま・508m・なし・福島県
【コース】 黒森山林道ゲートより
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/熱塩/加納
【ガイド】 「ハイキングガイド新ふくしまの低山50」(歴史春秋社)、「うつくしま百名山」(福島テレビ、「会津百名山ガイダンス」(歴史春秋社)
【温泉】 いいでの湯 500円

【時間記録】 7:10 新潟=(磐越自動車道、会津坂下IC、R.7、塔寺、山都、R.459、相川、一ノ木、向山 経由)=10:06 林道ゲート―10:35 黒森山登山口―11:30 黒森山〜11:47 発―12:20 黒森山登山口―12:45 向山取りつき―12:54 向山―13:03 向山取りつき―13:08 林道ゲート=(往路を戻る)=15:50 新潟
 黒森山は、飯豊の代表的登山口である川入のひとつ手前の集落の一ノ木の東にそびえる里山である。お椀を伏せたようなドーム状の形から良く目立つ山で、山都町主催の山開きが5月第一日曜日に行われている。山頂からは、飯豊の眺めが広がっている。

 連休二日目は、週間天気予報とは違って、晴天が廻ってきそうである。山行予定も考え直すことになり、会津の黒森山へ、飯豊の展望を見に出かけることにした。黒森山へは、1998年6月27日に登っているが、この時は、雨の中での登山であったし、紅葉の季節は登っていない。
 会津坂下で高速を下り、山都を経て、一ノ木を目指す。新潟は青空が広がっていたが、会津に入ると、朝霧がかかっていた。そのうち晴れるはずであった。
 一ノ戸から県道383号線に進む。台地の上には向山の集落があり、その上で黒森山への林道が左に分かれる。未舗装ではあるが、路面の状態は悪くはない。ただし、車の擦れ違いができない所が多く、対向車が来ないことを祈りながらの運転が続いた。この林道沿いに民家があるには驚かされる
 林道を進んでいくと、「左 黒森向山線 右 黒森山」という立派な道路標識が吊るされた分岐に出る。右に曲がった先でゲートが閉められており、路肩駐車をする。すでに四台の車が停められていた。登山者の他に、キノコ採りが入っているようであった。
 歩き出そうとすると、雨がぱらついたが、すぐに止んでくれた。
 ゲートからひと登りすると、稜線沿いに続く林道歩きが続くようになる。前方にドーム状の黒森山が見えてきたが、距離は結構ある。黒森山の下部は杉林が広がっていたが、中断から上は紅葉に染まっていた。
 ひと汗かいて、大きな標識の置かれた登山口に到着した。案内図には、「小黒森山の先まで550M、そこから山頂まで700M」と書かれていた。
 ひと登りで尾根の上に出た。雑木林の中を緩やかに登っていくと、722m小ピークに出て、その先は僅かな下りになる。このピークが小黒森山のようである。
 鞍部からは、つづら折りの急斜面の登りになった。落ち葉がつもって滑りやすくなっていた。4名の登山者が下りてきたのとすれ違った。
 登るにつれて黄色や赤の色が濃くなっていった。特に、真っ赤なもみじが多いのに驚かされた。登りの傾斜が緩やかになると、山頂台地に出た。ブナやミズナラの木立ちの間を抜けていくと、黒森山の山頂に到着した。黒森山と書かれた標柱が立てられており、脇に三角点が頭を出していた。
 その先に進むと、木立が刈り払われて、飯豊方面の眺めが広がっていた。三国山までは見えていたが、その奥の飯豊本山や大日岳の山頂は厚い雲で覆われていた。大日岳の中腹は雪の白い線が刻まれていた。飯豊もいよいよ雪に覆われて、いち早く冬支度が終わったようである。風は冷たかったが、飯豊の眺めと向かい合って腰を下ろして昼食とした。
 下りも、紅葉を楽しみながら歩くことができた。
 林道を戻り、向山にも寄っていくことにした。地図上では、破線が通じており、林道のようにも見えたが、山道も見当たらなかった。稜線上から少し下ったところからとりついた。藪は薄く、雑木林の中を歩くのに問題はなかった。
 窪地の中を進んだ後に、尾根沿いの登りになる。境界見出し標の札が所々で木に付けられて、踏み跡もはっきりしてきた。
 向山の山頂は雑木林に囲まれており、特徴のある場所ではなかった。山頂標識のようなものも無かったが、三角点ではない標石が埋められていた。
 車に戻り、後は近くの温泉へと急いだ。

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