大蔵岳、菅名岳

大蔵岳から菅名岳


【日時】 2008年11月1日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大蔵岳・おおくらだけ・864.3m・三等三角点・新潟県
 三五郎山・さんごろうやま・910m・なし・新潟県
 菅名岳・すがなだけ・909.2m・二等三角点・新潟県
【コース】 いずみの里登山口より周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松、馬下
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 8:20 新潟=(R.49、馬下橋、R.290 経由)=9:20 いずみの里登山口〜9:43 発―10:00 階段コース登山口―10:53 四合目―11:52 大蔵岳―12:11 三五郎山―12:52 菅名岳〜13:12 発―13:52 椿平―14:08 北沢登り口―14:20 どっぱら清水入口―14:42 林道終点―15:12 いずみの里登山口=(往路を戻る)=17:10 新潟
 菅名山塊は、阿賀野川と早出川に挟まれ、新潟平野の南東端に沿って広がる山塊である。北は阿賀野川より、鳴沢峰、菅名岳、三五郎山、大蔵岳、不動堂山と頂稜を連ねて早出川に落ち込んでいる。美しいブナ林、酒の仕込み水として有名になったどっぱら清水など、手頃に自然と親しむことのできる山である。菅名山塊は、新潟市周辺における人気の山のひとつになっており、多くの登山道が整備されている。特に、いずみの里登山口から大蔵山へ登り、菅名岳へ縦走して丸山尾根を下り、途中からどっぱら清水のある北沢に下って周遊するコースは、菅名山塊の魅力を味わうことのできる代表的コースである。

 11月に入り、新潟周辺の山は、晩秋から初冬の趣のある姿を見せている。三連休であるが、わざわざ遠くの山に出かけなくとも、地元の山で楽しむことができる。天気予報は、午前中は雨であるが、昼からは晴れるという。遅出でも歩ける山ということで、大蔵岳に出かけることにした。ブナ林の中に続く登山道は、雨の影響はあまりないであろうし、山頂に到着したところで、菅名岳へ縦走するか、そのまま下山するかを考えれば良い。
 朝食をゆっくりとってから家を出た。馬下が近づくと、本降りの雨になった。いずみの里登山口の駐車場に入ると、四台の車が停められているだけで、連休初日としては、すいていた。
 コーヒーを飲みながらしばらく様子見をしたが、雨は止まないので、雨具を着て、傘をさして歩きだした。
 林道を歩いて、階段コースから登山道に入った。杉林の中の急斜面のつづら折りの登りが続き、汗が噴き出てきた。このコースは、一合目までが、きつく感じられる。傾斜が少し緩んでブナ林の中の登りが続くようになる。木々の葉は、下部では緑のままであったが、次第に黄色く変わっていった。幸い、雨もやんできて、傘を仕舞うことができた。
 沢コースが合わさる四合目を過ぎて、六合目付近になると、ブナ林も一層見事になる。この付近で紅葉の盛りになっていた。
 大蔵岳の山頂が近付くと、灌木帯に変わる。地元では一般的に登られる山になっているが、足も草臥れてきて、そうは侮れない。
 大蔵岳の山頂に到着したが、誰もいなかった。早めに出発した者は、菅名岳へ縦走しているのであろう。ガスが流れて視界はなかったが、風はないので、菅名岳に向かって歩きだした。菅名岳で昼食をとるとすると、少し遅くなるが、仕方がない。
 縦走路は、小さなアップダウンがあり、へばるほどではないが、適度な運動量となる。稜線上の灌木の葉は落ちて、初冬の姿を見せていた。歩いて楽しいコースであるが、菅名山塊は蛭がでるので、残雪期と晩秋しか歩く気にはなれない。
 菅名岳の山頂に到着してみると、ここも誰もいなかった。それでも、休んでいるうちに単独行が登ってきた。
 菅名岳からの下りは、丸太の階段が続く。落ち葉で段が判りにくくなっており、注意が必要であった。天気は急速に回復してきて、谷向こうの鳴沢峰も姿を現してきた。一気に高度を下げていくと、紅葉の盛りとなり、さらに下ると緑の林に戻った。
 椿平からは、北沢に向かって下降した。沢沿いの道は、沢でえぐられたのか、河原を歩くようなところも現れた。どっぱら清水分岐から先は、ハイカーも多く入るためか、道は少し良くなった。
 沢沿いの歩きが長く感じられる頃、林道終点広場に飛び出して、後は駐車場までの林道歩きになった。

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