城山(板木城跡)、一本杉

城山(板木城跡)、一本杉


【日時】 2008年9月23日(火) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 城山・しろやま・357m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【コース】 西福寺より雷土へ
【ガイド】 なし

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 一本杉・いっぽんすぎ・300m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【コース】 響の森公園より北尾根へ
【ガイド】 なし
【温泉】 こまみの湯 600円

【時間記録】 8:10 新潟=(関越自動車道、小出IC 経由)=10:20 西福寺―10:39 テレビ塔―11:00 鉄塔下―11:05 分岐―11:22 城山(板木城跡)〜11:50 発―12:01 分岐―12:20 雷土登山口―12:50 西福寺=13:09 響の森公園―13:16 林泉庵分岐―13:35 一本杉―13:41 三角点〜13:47 発―13:57 鉄塔―14:08 登山口―14:32 響の森公園=(往路を戻る)=16:20 新潟
 小出町の南で魚沼川にそそぎ入る大池川の源頭部には、城山から大力山、黒禿の頭、駒の頭、トヤの頭を経て鳴倉山に至る稜線が環状に続いている。このうち、大力山から城山の間は、中部北陸自然歩道「板木城跡こぶしの道」が開かれている。その他にも、城山の麓の集落から道が開かれているが、一般には知られていない。

 一本杉は、鳴倉山から西に延びる尾根の末端部の小ピークで、小出IC近くの響の森公園からと林泉庵から遊歩道が延びている。

 休日ではあるが、ここのところ、悪天候の中の登山が続いて、疲れが溜まった感じがする。ピークハントよりは、気になっていたコースを探りに出かけることにした。
 最初の目標は、小出の大力山手前の城山。この山には、山城があり、麓の集落の名前をとって、板木城跡あるいは雷土(いかづち)城跡と呼ばれている。西の尾根末端の西福寺から大力山にかけては自然歩道として登山道が整備されており、以前にこの道は歩いている。しかし、麓からの道を歩いていないことから、雷土の集落からの道を確かめることにした。
 小出から雷土の集落を目指した。登山道として使えるのかは判らないが、雷土の集落からは、二本の破線が稜線に向かって延びている。集落手前の道路わきには、「雷土城跡 徒歩50分 入口」と書かれた看板が置かれていた。集落内に向かったが、その後の登山口へと誘導する標識は見当たらなかった。山裾の農道は、稲刈りのためにコンバインを運んできたトラックが停まっており、駐車すると邪魔になりそうであった。
 雷土からの登山口が見つからないことから、どこにでるのか、下ってみて探すことにした。
 低山では、登山口がどこか判らないことも多く、そのような場合は、山頂方面から下って確かめるのが有効である。もっとも下れるという保証はないため、いざとなったら山頂へ登り返すだけの覚悟と体力は必要である。
 登山口として判っている西福寺に向かった。西福寺には、参拝者用の広い駐車場が設けられている。開山堂や鐘楼など、拝観者も多いお寺のようである。
 広場の脇から、尾根の末端にあるテレビ塔への車道が始まっている。車でも登れる状態であるが、雷土からこの駐車場に戻ってくる予定なので、ここから歩き出すことになる。 尾根の末端部に登ると、幾つかのテレビ中継塔が並んでいる。右手のNHKの中継基地の脇から稜線通しの道が始まっている。良く整備された道であるが、最近歩いた者いないようで、蜘蛛の巣がかかっており、払いながらの歩きになった。
 まずは、送電線の鉄塔の立つ三角点ピークを目指すことになった。登山道周囲の木立は、豪雪のためか、低い標高の割には、潅木が多く、所々で展望が開ける。山奥の気分であるが、車の走行音があるのは、関越道がトンネルでこの稜線を貫いているせいである。
 鉄塔の下に出て、送電巡視路を確かめると、南西への枝尾根沿いに続いているようであった。これを少し下れば、雷土の集落の西からカーブしながら続く破線道にでるのかもしれない。候補の一つとして考えておくことにした。
 鉄塔下のすぐ先で三角点が現れ、急な下りになった。鞍部で、送電線巡視路の案内板が現れ、道が下っていた。これが雷土からの登山道のように思えた。
 その先の尾根が分かれるところで、北の板木集落方面に向かって山道が続いていた。城山への登りにかかると、横堀のような切通しが尾根を横切っており、階段状に整備された上にロープもかかる急坂になっていた。冬のスノーシュー歩きにもどうかなと思っていたのだが、この登りは、雪が積もると難しいかもしれない。
 城山の山頂一帯は、曲輪跡と思われるような人工的な台地が作られていた。草の生えた台地の片隅に、板木城跡の案内図が置かれ、少し離れたところには雷土城址の石碑も置かれていた。台地の向こうには、八海山の展望も開けており、眺めを楽しみながらひと休みした。
 三角点ピークとの鞍部まで戻り、雷土の集落への道と予想して下ってみることにした。 草がかぶり気味のところはあったものの、道形はしっかりしていた。右寄りに下っていくと、杉林の中に出て、その先には、田圃も木立の間から見えてきた。小さな石の祠と赤い鳥居が置かれており、その脇の木に杖に使った木の枝が何本も置かれていた。ここが登山口であることは間違いはなかったが、登山口を示すような標識は全くなかった。
 農道に出て少し進むと、円形の浄水場があった。登山口の説明というなら、この浄水場から山に向かって、杉林の中の山道を辿るということになるのだが、目印に乏しく、歩いた者にしか判らないであろう。
 この後は、車を置いた西福寺まで、車道歩きを頑張ることになった。
 もうひとつの目標は、一本杉であった。どうやら、鳴倉山から西に延びる尾根の末端近かくにあるピークのようであるが、場所ははっきりしなかった。小出IC近くにある文化会館の前にある響の森公園からと林泉庵から遊歩道が延びているということだけが判っていた。
 響の森公園は、以前にも車を停めたことがあり、様子は判っていた。公園の奥に進むと、溜池があり、右手に一本杉への遊歩道がはじまっていた。ひと登りで林泉庵からの道が合わさり、その先の尾根にはブナ林が広がるようになった。ところどころに石仏が置かれており、もともとは、林泉庵からの参道のように思えた。
 尾根を左にはずして谷をトラバースし、北側の尾根に乗り換えた。ここからはひと登りで、一本杉に到着した。杉の根本に石仏が置かれていた。場所は三角点よりも少し手前であった。
 草が被り気味であったが、しっかりした道が続いていたので、先に進んだ。三角点ピークからは、北に向かって送電線の巡視路が下っていた。尾根通しにもしっかりした刈り払い道が続いていた。下り坂であったが、少し進んで様子をうかがうと、鞍部に立つ鉄塔に続いているようであった。鳴倉山への冬ルートとしてこの尾根はどうかなと思っていたのだが、可能性はありそうであった。
 三角点ピークからは、北に向かう巡視路を下った。歩き易い道であったが、くもの巣だらけであった。ストックがくもの巣に覆われて繭状になったので、代わりに木の枝を拾って、くもの巣払いを行った。鉄塔二本の脇を通過すると、最後は溜池の脇に下り立った。送電線巡視路の案内板は少し奥まったところにあるので、ここの登り口を捜すのは、少し難しいかもしれない。
 後は、車道歩きで響の森公園に戻り山歩きを終えた。

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