宝珠山

宝珠山


【日時】 2008年9月21日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤松城山・あかまつしろやま・337m・なし・新潟県
 赤松山・あかまつやま・370m。なし・新潟県
 虚空蔵山・こくぞうやま・440.5m・三等三角点・新潟県
 丸山小富士・まるやまこふじ・540m・なし・新潟県
 八咫柄山・やたがらやま・540m・なし・新潟県
 宝珠山・ほうじゅさん・559m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【ガイド】 新にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、安田、R.290 経由)=9:05 赤松山森林公園〜9:22 発―9:31 鉄塔―9:48 林道―10:03 赤松城山―10:14 赤松山―10:55 八咫柄山―11:05 宝珠山―11:16 八咫柄山―11:51 赤松山―11:56 赤松城山―12:02 林道―12:08 鉄塔―12:18 赤松山森林公園=(往路を戻る)=13:20 新潟
 五頭連峰は、加治川と阿賀野川の間の南北20kmにわたって連なるが、阿賀野川に落込む南端にある山が、宝珠山である。宝珠山は、軽い日帰り登山の山として人気が高いが、最近、宝珠山から菱ヶ岳の間の縦走路が整備されたことによって、南部における入口の山として重要性が増している。宝珠山へは、草水から大山を経由するコース、赤松山森林公園からのコース、平成十二年五月に開かれた石間からのコースの三つが利用できる。

 台風通過後は晴天を期待するが、現実は雨の予報が出た。雨でも歩ける山として、宝珠山を登りに出かけた。コースは、時間の短い赤松山森林公園からにした。
 安田から宝珠温泉を目指し、その前から赤松山森林公園の坂道を登ると、宝珠山登山口の標識が現れる。山の下にも登山口があるが、ここからの方が、標高を少しかせげる。
 雨が断続的に降る状態だったので、雨具のズボンを履き、傘をさして歩き出した。
 森林公園内は、遊歩道がはりめぐされているので、入口にある絵看板で把握しておく必要がある。
 まずは、野武士坂への道を進む。始めは砂利の敷かれた林道並みの道で始まる。すぐにどんぐり坂が右に分かれる。どんぐり坂、山伏の道、送電線管理道というルートでも登れるが、これは帰りの道として使うことにする。
 水平な道を辿ると、山道に変わり、尾根沿いの道に合流する。ここから300mで山伏の道が右に分かれるが、そのまま直進する。息の切れる急坂となり、送電線の鉄塔下に到着する。振り返ると、雨に霞んだ新潟平野の眺めが広がっていた。
 ここからは、雑木林に囲まれた登山道の歩きになる。木立に囲まれて見晴らしはきかないが、雨の日には、雨が直接当たらないのがありがたい。
 新しくできた林道によって尾根が切られており、一旦下ってから大きく登り返すことになる。階段になっており、ここの通過には息が切れる。
 急登を続けると、赤松城山に到着する。説明板が置かれているが、南北朝時代の古い山城のようで、城主についての説明はない。
 その先は、緩やかな登りが続く。赤松山で丸山からの登山道が合わさる。次の虚空蔵山は、三角点が置かれているが、注意しないと気が付かないでそのまま通過してしまう。
 再び傾斜が増して、ひと登りすると丸山小富士に到着する。痩せた岩尾根になっているが、注意するところは一箇所だけである。八咫柄山は目の前で、その左に宝珠山の山頂が見えているはずであるが、ガスに隠されていた。ここまで登れば、山頂までは、もうひと頑張りである。
 一旦僅かに下ってから登り返すと、八咫柄山に到着して、草水からの登山道が合わさる。少し進んで、下りに入るところで、石間からの登山道が合わさる。ここからは、宝珠山の良い眺めが広がっているのだが、ガスがかかっていた。一旦下ってから、宝珠山への最後の登りになる。ロープや鎖も下がっている急坂になる。岩角を掴んで登っていき、最後に左にトラバース気味に逸れると、宝珠山の山頂に到着する。
 いつもは、狭い山頂は登山者で混雑しているのだが、誰もいなかった。山頂は、岩が並んで、その上に宝珠仙人と石仏が並んで置かれている。大蛇山から菱ヶ岳へと続く稜線が、誘うかのように先に続いているが、今日はここまでである。雨が再び激しくなり、腰を下ろして休むのも面倒になり、そのまま下ることにした。宝珠山の山頂直下の急坂を注意してくだり、八咫柄山への登り返しは頑張れば、後は緩やかな下りになる。下るに連れて、ガスも切れて、曇り空に変わっていった。
 結局、この日は、登山者には誰も会わなかった。
 
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