角田山

角田山


【日時】 2008年8月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟
【コース】 浦浜コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 浦浜コースは無し

【時間記録】 9:20 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、角田浜、R.402 経由)=10:10 浦浜コース登山口〜10:25 発―11:22 五ヶ峠分岐―11:46 角田山〜12:07 発―12:29 五ヶ峠分岐―13:43 浦浜コース登山口=(往路を戻る)=14:30 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。四季を通じて登られている山であるが、特に春の雪割草の時期には、県外から観光バスを連ねて団体がやってくるようにもなっている。夏は、標高も低く暑いことから敬遠されがちであるが、お盆が近づく頃、浦浜コースは、キツネノカミソリの花が群落となって咲くことから、登山者で賑わうことになる。

 お盆休みであるが、道路は混みあい、天気も悪い。例年のように、キツネノカミソリを見に、浦浜コースから角田山に登ることにした。
 天気予報では雨であったが、小雨がぱらつく程度であった。角田浜の駐車場には、そこそこの車は停まっていたが、海水浴客の姿はなく、静まり返っていた。浦浜に到着して集落奥の駐車場に入ると、八分ほどの埋り具合であった。通り過ぎてきた宮前登山口や桜尾根の登山口には、それぞれ一台の車しかなかったので、この季節は、キツネノカミソリ目当ての浦浜登山口だけが混み合うことになる。
 この時期は、薮蚊が多いので、携帯用蚊避けを腰につけ、防虫スプレーも多めに体に吹きかけた。
 登山口の少し先で砂防ダムの堰堤を渡ると、階段が設けられた急登が始まる。階段の段差が大きく、足を上げるのに苦労した。はやくも大汗をかくと、あずまやに到着し、この先は傾斜が緩むのと同時に、キルネノカミソリとヤブランの花が現れる。カメラを取り出して、撮影モードの歩きになった。
 オレンジ色のキツネノカミソリは、左手の谷間全体を覆うように咲いていた。曇り空のせいもあって、光が足りずに、華やかというよりは、どこか怪しげな雰囲気が漂っている。お稲荷様でみる狐が、どこか不気味な感じと似ている。写真を撮りながらの歩きになった。早くも下山してくる登山者も多かった。
 目的はキルネノカミソリなので、角田山の山頂まで登らなくても良さそうなものではあるが、やはり山頂を踏んでおかなければ、登山としては成立しない。この季節の低山歩きは、大汗が吹き出てきて、あなどれない辛さになる。
 上のあずまやを過ぎると、五ヶ峠からの登山道が合わさる。その先の傾斜はゆるやかといっても、山頂までは以外に遠い。
 角田山の山頂は、団体がひとグループいるくらいで、いつもと比べれば、空いていた。昼食をとっているうちに団体は下山していき、静かな山頂に変わった。
 時間が少し経って、空の明るさも増してきた。マクロレンズに交換して、花の写真を撮りながら下山した。
 これまでの山行も含めて、キツネノカミソリの写真は、充分満足できるものはとれていない。今日のような天気では光は足りないし、晴れていると、明暗の差が強すぎて、花の色がとんでしまう。薄曇りの日が良いはずなので、今後も良い条件に出会うまで、毎年出かけることになるだろう。

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