護摩堂山

護摩堂山


【日時】 2008年6月22日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 護摩堂山・ごまどうやま・271m・なし(268.3m・一等三角点補点)・新潟県
【コース】 菅沢より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田
【ガイド】 菅沢コースは無し

【時間記録】 9:20 新潟=(R.403、田上 経由)=10:42 菅沢集落入口―10:48 護摩堂山登山口―11:05 護摩堂山―11:36 護摩堂山登山口―11:43 菅沢集落入口=(往路を戻る)=13:10 新潟  
 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。この新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山がハイキングの山として親しまれている。この山には、かつて山城が置かれ、南北朝時代(14世紀)には戦いの場になったと伝えられている。応永の大乱(1423年)では、中条町に拠点を持つ武将中条房資が一族を護摩堂山の要害に分勢し、田上原で守護代の長尾邦景と戦ったという。現在では、本丸跡、お屋敷跡、矢場、空堀跡等の遺構が残されている。山頂一帯には、あじさい園が設けられ、この時期は特に賑わう。

 足の故障のため、軽い山歩きをすることになった。田上町の護摩堂山では、あじさい祭りが始まっている。あじさいの花は、咲き初めといった状態のようであったが、出かけてみることにした。
 国道403号線から護摩堂山あじさい園とごまどう湯っ多里館の道標に従って車を進める。湯っ多里館の先で湯田上カントリークラブゴルフ場の下を通過するトンネルになるが、日帰り温泉の駐車場から歩き出した登山者が大勢いた。護摩堂山の駐車場も満杯で、路上駐車の車もいてごったがえしていた。
 こちらからの歩き出しは諦めて、五泉側から歩き出すことにした。そのまま湯田上温泉に抜けて、県道新潟五泉間瀬線に進んだ。この道は、県道といっても、一車幅の所もあり、あまり通りたくない道である。菅沢の集落に出ると、殿様街道と護摩堂山の登山口と書かれた標柱が置かれている。集落内から先は道幅が狭かったので、民家の脇の邪魔にならないところに車を停めた。登山口には、車数台分の広場があるが、途中の道が細いので、県道から歩き出した方が良い。五泉側の入口にも標柱が置かれており、車を置く路肩スペースもある。
 民家のはずれから畑の中を歩いていくと、高立山と大沢公園に抜ける林道との三叉路になる。駐車場には二台の車が置かれ、その前から登山道が始まっていた。頂上まで20分と書かれた標識も置かれていた。
 杉林の中の登りが始まった。良く整備された道であるが、田上からと違って、普通の登山道で、急坂の登りで汗が吹き出てきた。時折登山者にもすれ違ったが、静かな歩きができた。
 一旦傾斜が緩んで尾根沿いの歩きになり、再び登りに汗を流すようになると、あじさい園に到着した。あじさいは二分咲きといった感じであった。花の盛りは来週になるのであろうか。もっとも、来週は他の山に行って、この山に来ることはあるまい。開いたあじさいの花の写真を撮った。
 護摩堂城址の石柱の置かれた山頂まで登って、そこから引きかえした。山頂広場からの新潟平野の眺めは雲に隠されていた。あじさい見物には、小雨の方が、写真的には面白いのだが、中途半端な天気であった。
 下山後は、橋田、金津と廻って、新潟に戻った。直接菅沢を目指すのなら、こちらからアプローチした方が良い。菅沢からの登山道は、菩提寺山や高立山を結ぶ縦走路の一部になっているが、護摩堂山への混雑の恐れのないコースとして利用価値が高い。

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