山寺山

山寺山


【日時】 2008年2月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 吹雪

【山域】 山古志周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
山寺山・やまでらやま・298.5m・三等三角点・新潟県
【コース】 道の駅「ちぢみの里おじや」より北陸自然歩道
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【ガイド】 新・新潟ウォーキングガイド(新潟日報事業社)

【時間記録】 10:10 道の駅「ちぢみの里おじや」―11:23 峠―11:44 山寺山〜11:48 発―11:54 峠―12:21 道の駅「ちぢみの里おじや」=(R.17、R.8、中之島見附IC、北陸自動車 経由)=14:30 新潟
 小千谷の町の中心部は、信濃川左岸に広がっているが、上越線の駅は、橋向こうの右岸に置かれている。この右岸部に広がる丘陵地にある山が、山寺山と城山である。道の駅「ちぢみの里おじや」からこの二つの山を結んで極楽寺に至るコースは、中部北陸自然歩道として整備されている。

 出張で十日町に出かけており、その後の週末に続けて湯沢方面の山に出かける予定であった。ところが、強い寒気が居座り、連日の吹雪が続いた。週末には、十日町で雪祭りが開催されるので、雪像見物でもしようかと思っていたところ、雪像もすっぽりと雪に覆われるありさまになった。
 湯沢の山は諦めて家に戻ることにしたが、なんとか簡単な山を登りたい。頭を悩ますことになった。大雪のために、除雪作業が朝になっても続いている。十日町付近は、登っていない山がまだ残っているが、脇道に入れる状態ではなかった。駐車スペースをまず考える必要がある。
 結局思いついたのは、国道17号線の道の駅「ちぢみの里おじや」から歩き出せる山寺山であった。この山なら、駐車場の心配は無い。コースも中部北陸自然歩道として整備されており、少々の悪天候でも歩くことができる。
 道の駅に到着して歩きだす準備はしたものの、激しい吹雪のために、しばらく様子見になった。
 駐車場の裏手の斜面は、コンクリート製の恐竜像やトリム施設が置かれた子供の遊び場になっている。前回歩いたのは、2004年9月23日のことで記憶も曖昧になっているのと、一面の雪原で、どこが歩道かも判らなかった。
 大雪が続いている中とあって、スノーシューを履いても、膝上まで潜る状態であった。先回は、山寺山の山頂まで35分の歩きであったので、一人ラッセルでもなんとかなるはずであった。この山を諦めると、これよりも楽な山として国上山か角田山あたりに行くしかなくなる。
 歩き出してすぐに、中部北陸自然歩道「E-2 ひ生城跡への道」の案内板が雪の上に現れていた。右寄りに登ると、杉林の中に続く道が現れた。ひと登りすると、左手から上がってきた林道にのった。この林道は、地図にも記載されている。
 峠部までは、この林道を辿りさえすれば良いのだが、幅広斜面でつづら折りになるところでは、林道の走り具合を見定める必要もあった。雪道の感覚では、距離感も失われてしまい、忍耐のもと足を出し続けるうちに、時間は経っていった。
 雪の上には、ウサギやカモシカの足跡が付いていた。途中で、リスが木に駆け上がるのも見ることができた。
 一瞬晴れ間も出るが、すぐに吹雪になるといった具合で、天気はめまぐるしく変わった。
 山寺山の山腹を巻くようになると、右手の沢沿いには、棚田が連続するようになるが、これは休耕田に変わっている。
 峠部に出たところで、山道に入る。尾根沿いには、白いベルト状のスペースが続いていた。途中で、尾根沿いは木の枝が煩くなる所があり、右側を少しトラバースした後に折り返して尾根に戻った。本来の道がどうだったのかは判らない。
 尾根の登りもそう長くはなく、山寺山の山頂に到着した。山頂は、雪のドーム状の高まりになっており、端にはパノラマ図の看板の頭だけが出ていた。地図には、アンテナマークが書かれているが、現在は撤去されている。
 尾根沿いに進めば、ひ生城跡に出るが、今日の歩きとしては、これで充分であった。1時間35分のラッセルで、ひと汗かくことができた。
 下りは、カーブ地点をショートカットしながら雪道を快調に歩いた。
 大雪に追われて家に戻ったが、新潟市内に雪は無くなっていた。
 
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