丸山

丸山


【日時】 2008年1月27日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 丸山・まるやま・395.5m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/安角
【コース】 国道113号線楢ノ木新田駐車スペースより
【ガイド】 なし
【温泉】 桂の湯 500円

【時間記録】 8:00 新潟=(R.7、十文字、R.113 経由)=9:20 国道113号線駐車スペース〜9:40 発―11:53 林道終点取り付き―13:00 丸山―13:25 林道終点取り付〜13:37 発―14:36 国道113号線駐車スペース=(R.113、十文字、R.7、中条IC、日本海東北自動車道 経由)=16:30 新潟
丸山は、関川村の、小国に抜ける国道113線脇にある山である。関川村の町はずれの大石ダム分岐付近から、小国への進行方向に見えるドーム状の山がそうである。

 丸山は、以前から計画だけは立てていたものの、延ばし延ばしになっていたので、出かけることにした。
 関川村の町はずれの大石ダム分岐を過ぎると、国道は、追い越し車線付きの坂道になり、その途中に広い駐車スペースがある。雪も本降りで、除雪車が行き来する状態であったが、ここの除雪は終わっており、車を停めることができた。
 出発の準備をしたものの、雪も激しく、止めようかと躊躇したが、意を決して歩き出した。
 杉林の中を抜けると、送電線の鉄塔下に出て、その脇を林道が通過している。丸山へは、この林道を辿り、林道終点部からの尾根を辿って、南東から回り込んで山頂に至るというコースを考えた。
 このコースの問題点は、林道歩きがかなり長いことである。国道から丸山山頂までの直線距離は2000m程なので、全行程では3000m程歩く必要があろうか。杉林に囲まれて、雪の中でも心配なく歩けるコースだが、スノーシューを履いても、雪を一歩ずつ踏みしめる歩きは、体力を消耗した。
 長い林道歩きの途中で、送電線下を通過するところもあり、現在地を確認することができる。それでも、その先で、右に分かれる林道に進む必要があったが、そのまま直進して、少し時間をロスした。GPSを携帯しているといっても、見続けという訳でもなく、一生懸命歩いていたら、分岐を通過してしまっていた。
 枝分かれした林道に入ると、登り坂が続き、ようやく丸山の山頂も見えてきた。
 雪がほどほどに締まっていれば、林道歩き手前の北側からアプローチできそうだが、抵抗の少ない新雪では、少しでも傾斜のゆるい尾根を選ぶ必要がある。頑張って、さらに林道歩きを続けることになった。
 林道終点近くで、杉林に入って少し上で尾根に取り付いた。ここまで思ったよりも時間がかかっており、体力も残り少なくなって、登頂にもイエロー信号がともってきた。
 急な尾根であったが、息があがるのはともかく、登ることはできた。ところが、稜線近く、あと10mくらいのところで、壁にぶつかり登れなくなった。ここまできて敗退かと思ったが、できるだけの努力をすることにした。
 急斜面に足場をつくり、スノーシューを脱いでザックにくくり付けた。後は、つぼ足でのラッセル開始。膝で雪を崩し、横にしたストックで雪のかき出し。上半身を投げ出して、ストックを横にして雪に埋めてアンカーにし、足を上に出す。しばらく雪の中でもがいているうちに、難所は突破して稜線の上に出ることができた。
 ここで再びスノーシューを装着した。スノーシューは履くのが簡単なのが利点で、難所は脱いだほうが安全で早い場合がある。
 この後は、タイムリミット1時と決めた、その時間との競争になった。始めは藪っぽい尾根であったが、そのうち幅広の尾根になった。雪はあいかわらず止まず、木々の着氷も激しく銀世界になっているところもあった。
 小さなコブを越えてひと登りすると、ようやく丸山に到着した。藪に囲まれ、これといった特徴もない山頂であった。時間も丁度、タイムリミットと考えていた1時になっていた。
 風も冷たいため、まずは林道まで下りてから休むことにした。来た道を戻り、登りに使った尾根の手前の斜面が、急斜面であったが、スノーシューで下れると判断した。落ちるようにして数歩足を運べば難所は通過し、その後は杉林を抜けて林道に戻ることができた。
 安全地帯の林道に戻り、ここでようやくひと休みすることができた。後は、長い林道が残されるばかりになった。登頂に成功したので気分は良かったが、登れなかったら辛く悲惨な歩きになったであろう。
 結局、行きは3時間20分で、帰りは1時間30分かかり、今年一番の筋肉疲労の山行になった。

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