猿毛岳

猿毛岳


【日時】 2008年1月26日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿毛岳・さるけだけ・326.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【コース】 猿毛登山口よりスキー場周回
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:45 新潟=(R.49、R.403、加茂  経由)=9:50 猿毛集会所〜10:04 発―11:10 猿毛岳―11:27 見晴らし―11:48 スキー場跡―12:26 猿毛集会所=(往路を戻る)=14:20 新潟
 新潟平野の縁に沿って広がる加茂丘陵の南東の角に位置し、加茂川右岸の猿毛の集落の背後にある猿毛岳は、、この一帯の最高峰にあたる。猿毛岳とR.290を挟んで向かい合うように、最近閉鎖された冬鳥越スキー場があるが、猿毛岳にもかつてスキー場があり、山中にその跡が見られる。平成10年から11年にかけて登山道が整備され、現在ではハイキングの山になり、登山者も多くなっている。

 この週末も、悪天候のために、どの山を選ぶか頭を悩ますことになった。週の半ばは穏やかな天気が続いて、雪も落ち着いてきたかと思うと、木・金にかけて冬型が強まり、新雪が積もってしまうという繰り返しになっている。
 道路の凍結も怖く、ゆっくりと出発しても登れる山として、猿毛岳を選んだ。先回登ったのは、2006年1月であったので、期間も開いている。ただ、ここのところ、これまで登った山のストックから選ぶということが続いて、開拓ができていない。
 圧雪状態のため、車の運転にも気を使う必要があった。猿毛岳の登山口には、登山者用駐車場が設けられているが、冬は雪に埋もれている。加茂側にある猿毛橋を渡って猿毛の集落内に進むと、バス停が置かれている猿毛集会所前に出る。この前が広場になっており、車を停めることができる。
 スノーシューをザックにくくりつけて歩き出した。集落内を通り抜けて、日吉神社をめざす。雪は少なく、除雪終点地点から先も、そのままつぼ足で歩き続けることができた。神社の境内に入ると、川の方から踏み跡が上がってきていた。
 しばらくは、杉林の広がる尾根沿いの登りになる。急なところも出てくるが、雪も少ないので、問題なく登り続けることができた。先回の2006年1月8日の時は、スノーシューを履いて登り、たっぷり汗をかいたが、今回は楽である。
 猿毛岳のハイキングコースは、山頂が9として各ポイントに番号がふってある。9−6の地点で、幅広の杉林の斜面から左の尾根に移る。この先は傾斜も緩やかになって、のんびり歩くことができるようになる。
 雑木林の尾根になって、冬鳥越スキー場も下に見えるようになってくる。残念ながら、粟ヶ岳方面の展望は閉ざされていた。
 山頂が近づくと雪も深くなってきたが、つぼ足のトレースが続いているので、そのまま歩き続けることになった。
 先行者は、そのままスキー場方面に下っていったようで、誰もいない山頂に到着した。加茂の市街地の向こうに新潟平野が広がっているが、弥彦山と角田山の山頂には雲がかかっていた。
 休むほどでもないので、写真を撮っただけで、そのまま先に進んだ。少し下ったところに、リフト山頂駅の施設が薮に囲まれて残っている。その先の尾根沿いの道は、昔は初心者スキヤー用の迂回コースとして使われたのかもしれない。林道跡のような感じでもあるが、潅木が道を狭めている。
 谷を巻くように下っていくと、見晴らしに出る。ここからは、新津丘陵や菅名山塊や五頭山塊、飯豊方面の眺めが広がって楽しめるのだが、山頂部は雲に隠されていた。
 ここから折り返すように、杉林のトラバースが始まる。
 今回は、スキー場への連絡道路を歩いて下るつもりだったので、ゲレンデ脇の登山口に向かってのトラバースの途中で、真っ直ぐに杉林を下った。トレースから外れると、さすがに潜るようになったが、下りの勢いでそのまま下り続けた。丁度、ゲレンデ施設の脇に出たが、その先は吹き溜まり状態で雪が深くなった。
 山を下ったところで、スノーシューを履くことになった。スキーゲレンデの名残としては、センターらしき石組の建物の土台部と廃屋化した建物の二つが残されている。ここから谷間への道を下れば早いが、奥の廃屋の脇から、昔の連絡道路に進んだ。昔はスキー客を乗せたバスが走ったというが、所々で倒木があって、車の走行はできなくなっている。雪に覆われた車道は、スノーシュー歩きにも適しており、今回の山行の最後になって、スノーシュー歩きを楽しむことができた。
 民家が現れてスノーシューを脱ぐと、その下が車を停めた集会所になって、歩きも終わる。
 新潟市内に雪が積もったので、山ではさぞ雪があるだろうと思ったのだが、猿毛岳に関しては、予想外に雪は少なかった。雪が多いとか少ないとかで、一喜一憂するのも雪山ならではのことである。

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