三ノ峠山

三ノ峠山


【日時】 2007年1月5日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 長岡東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 三ノ峠山・さんのとうげやま・468.6m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【コース】 長岡市営スキー場より周回
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:10 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8 経由)=9:10 長岡市営スキー場駐車場〜9:30 発―10:40 290m小ピーク―11:19 稜線分岐〜11:25 発―11:40 三ノ峠山〜12:15 発―13:06 牧場展望台―13:26 車道―13:48 長岡市営スキー場駐車場=(往路を戻る)=15:50 新潟
 三ノ峠山は、長岡市街地から望む時、東山連峰の主峰の鋸山の前に見える前衛峰である。北西部の山腹に長岡市営スキー場が設けられていることから、親しまれている存在ではあるが、山道はあるものの山頂をめざす登山者はほとんどいない。

 雪山シーズンを迎えているものの、締まっていない雪に、苦労している。登れる山も限られており、考えた末に、長岡の三ノ峠山に登ることにした。正月明けの雪も除雪が完全に終わっておらず、路肩にはまだ積まれて駐車スペースが少なくなっているが、この山なら長岡市営スキー場の駐車場が使える。新聞を見ると、雪も充分で、スキー場はオープンしているようである。
 新潟市周辺に雪はないものの、長岡市周辺の田圃は真っ白に雪に覆われていた。長岡市営スキー場の駐車場は、最上段に三分の一の入り具合であった。年寄りが孫を連れて訪れているのが目に付いた。このスキー場は、駐車場料金が無料なのが、家族向けにはありがたい。これからのスキー場は、大都市から客を集められる大規模スキー場と、家族連れ用のお金のかからないスキー場の二つしか生き残れないのではないだろうか。
 三ノ峠山へは、先回も使った148m点を基点とする尾根から登り、下山は市営牧場へ向かうつもりであった。
 ゲレンデ下のレストハウスの右手に子供用のそり専用ゲレンデがあり、そこから歩き出す。その奥に進むと、尾根の上に出る道がある。キャンプ場の炊事施設の脇を抜けると、尾根歩きが続く。
 朝方に冷え込んでおり、雪の表面が締まっていた。時折踏み抜いて足が取られるものの、まずまずのコンディションであった。この尾根は、ファミリーランドの敷地を示す破線の最上部である290m小ピークまでは遊歩道が整備されている。先回は雪が多く、道形が判りにくくなっていたが、今回は、途中の小ピークを巻くところも、辿ることができた。
 290m小ピークの手前でファミリーランドの案内板があり、その上で遊歩道は北に向かうようであった。ここからは、踏み跡はあるのかもしれないが、薮がうるさい道となる。小ピークを下る付近が倒木もあって、左右に方向を変えて歩くことになった。
 緩やかな登りが続いたが、ここからは、少し傾斜も増す。標高差130mの登りで、一番の頑張りどころになる。
 稜線が迫ったところで、急斜面が現れて、そのままでは通過できなくなる。先回は、ここで頭を悩ましたが、今回はどのように通過するのか判っている。右手の谷沿いに広がる杉林にトラバースすると、幅広の斜面となる。そこを登っていくと、傾斜も増してくるので、滑落防止のために、杉の木の上を辿って、右に斜上していく。ここには赤布も付けられており、山道がこのように付けられているのかもしれない。急斜面を突破すると、杉林の広がる窪地を辿ることになり、稜線の上に到着する。
 稜線上には、杉林が広がっているが、東の縁に進むと、鋸山の展望も広がっていた。杉の木の上に乗った雪の塊が、日ざしに緩んで、ときおり爆弾のように落下していた。ここから、緩やかな稜線をひと登りすると三ノ峠山の山頂に到着する。少し手前で山頂到着と思ってしまうが、もう少し先の杉の木が一本立つところが山頂になる。
 人声がすると思ったら、6名のグループが車座になって休んでいた。ここまでトレースはなかったので、どこから登ったかと聞くと、牧場経由とのことであった。これで下山の心配はなくなった。
 鋸山の写真を撮ろうとしたが、潅木の枝が少しうるさく、場所を探すことになった。先回は、雪もたっぷりあって、撮影もすんなりできたような気がする。萱峠へ通じる尾根の下り口に腰を下ろしてひと休みした。
 大休止の後、まだ宴会中のグループを後にして、山頂から牧場に向かう尾根に進んだ。長岡市街地や弥彦・角田山の展望が広がり、気持ちの良い尾根であった。こちらは山頂までしっかりした登山道が通じているようで、溝状の窪地を歩くところが現れた。途中、「萱峠〜赤道コース〜鉢伏」というハイキングコースの標識も置かれていた。尾根が分かれるところもあったが、トレースもあることから、コース判断も楽であった。
 一気に高度を落とすと、牧場上部の展望台に出た。この先は、一面の雪原歩きになったが、雪もゆるんで、歩くのも大変になった。一行のトレースも左にそれていったが、沢沿いの尾根を直進した。
 車道に飛び出したが、ここも歩くのが大変であった。登りに使った尾根の手前で、沢沿いの窪地を通れば、駐車場に近道できそうであった。トリムコースも置かれた雪原を下ると、予想通りに駐車場に戻ることができた。
 昼を過ぎたばかりで、駐車場は帰りや到着のスキーヤーで賑わっていた。
 牧場への下りは、先回の来た尾根を下ったときよりも時間が少しかかっていた。少し遠回りになるようであったが、牧場からの尾根は、急坂のような難所もなく、展望も良いのが利点といって良いだろうか。

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