桑代山、御嶽山

桑代山
御嶽山


【日時】 2007年12月15日(土)〜16日(日) 1泊2日 各日帰り
【メンバー】 15日:単独行 16日:4名
【天候】 15日:曇り時々雪 16日:曇り

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 桑代山・くわだいやま・578.4m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/栃堀
【コース】 林道入口より
【ガイド】 新潟日帰りファミリー登山(新潟日報事業社)
【温泉】 守門温泉SLランド青雲荘 500円

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
御嶽山・おんたけさん・306.0m・四等三角点・新潟県
【コース】 御嶽山登山口より三国街道入口
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【ガイド】 新潟の日帰りファミリーハイキング(新潟日報社)

【時間記録】
12月15日(土) 9:00 新潟=(R.49、R.403、加茂、R.290、森町、R.290、栃尾、菅畑 経由)=11:25 林道入口―11:56 キャンプ場分岐―12:15 三角点―12:20 あずまや〜12:35 発―12:39 三角点―12:49 キャンプ場分岐―13:12 林道入口=(R.290、R.252、大白川 経由)=16:30 大雲沢ヒュッテ  (大雲沢ヒュッテ泊)
12月16日(日) 9:30 大雲沢ヒュッテ=(R.252、小出、R.17、堀之内 経由)=11:02 御嶽山登山口―11:20 出会の鐘―11:25 御嶽山〜11:41 発―12:03 あずまや〜12:11 発―12:33 三国街道入口=(堀之内IC、関越自動車道 経由)=14:30 新潟

 桑代山は、栃尾の東に位置し、守門岳の西の裾野に盛り上がった山である。それなりの標高を持つ山であるが、山頂まで林道が上がっており、キャンプ場やパラグライダーベースが設けられていたようであるが、現在は利用されておらず静かな山になっている。

 御嶽山は、魚野川左岸の堀之内の背後に広がる魚沼丘陵にある山である。御嶽講の修験者によって開かれた山のようであるが、地元の山の会の手によって、登山道や山小屋が整備されている。栃原峠への縦走路や、堀之内城跡への周回コースなど変化に富んだハイキングを楽しむことができ、もっと取り上げられても良い山である。

 土曜日の晩に山仲間と大白川の大雲沢ヒュッテで忘年会を行うことになった。中越方面の山を二日分考える必要があった。天気予報は、寒気が入って雪になるようであった。軽く歩ける山を考える必要がある。日曜日は、御嶽山に登ることにして、土曜日の山は幾つかの候補を考えた。
 土曜日の朝は、時折激しくなりながら雨が降り続けていた。山では雪になっているのを期待することにした。条件が悪いということで、桑代山に向かうことにした。桑代山は、1999年10月16日に登っている。最近出版された「新潟の日帰りファミリーハイキング」にも取り上げられているが、山頂まで林道が通じており、それほど面白い山ではない。しかし、林道を使ったスノーシュー歩きにどうかという興味があり出かけることにした。
 時間の余裕があるため、高速は使わずに下道で移動することにした。栃尾の先から菅畑を目指す。集落の先で未舗装になるが、その先で再び舗装道路に変わった。先回の訪問の後に、中越地震が起きて、復興事業によって様子がすっかり違っていた。  車道にゲートが置かれて、その先は通行止めという標識が掲示されていた。右に林道が分かれており、これが桑代山へ続く道のように思えた。今回失敗していたのは、低山の候補をいくつか考えていたため、桑代山の地図は印刷していたものの、GPSにトラックデーターを転送していなかったため、コース判断をGPSに頼ることはできなかった。
 工事中の車道の先に進んでみると、路面は柔らかい土でぐずぐずの状態であった。この道は、入塩川からの道に続いていた。将来的に車道の整備が進むと、幅広の道を進んできて、この林道の入口を見落としやすくなりそうである。この林道の入口には、桑代山を示すような標識はなかった。
 雪山の偵察ということでは、集落のはずれからこの林道入口までは1.5kmほどの距離であるので、スノーシューでも歩ける距離である。
 雨の中、雨具を着て、傘をさしながら歩きだした。林道の上に雪は無かったが、真っ白になった山頂を望むことができた。林道は、カーブを交えながら、一気に高度を上げていく。林道の上に雪が現れたと思うと、あっという間に増えて雪道になった。この林道は、山スキーの練習にも良さそうである。
 山頂台地に上がると、左右に道が分かれる。桑代山へは右の道に進む。左手の道に入ったところに、高すぎてほとんど役にたたない屋根の下にベンチが置かれている。この周辺がキャンプ跡なのだろうか。
 雪も30センチ程になり、周囲の木立には雪が付いて美しい風景が広がっていた。小ピークを通過していくため、どこが三角点ピークか判りにくい。三角点は、林道左手の一段上に頭を出している。林道脇に赤布が付けられているので、目印になる。  三角点から緩やかに下っていくと、林道の終点となり、赤く塗られた鉄製の柱と屋根のあずまやに出る。ここも屋根が高すぎるため、雪が吹き込んで、下のベンチは濡れてしまっている。
 南の縁は刈谷田川に向かって落ち込む崖になっている。雲の切れ目からは、雪の花を付けた木立の眺めが広がっていた。晴れていれば、守門岳の眺めが広がっているはずである。霧氷ではなく着雪であるが、楽しめる眺めである。
 魔法瓶のお茶を飲んでひと休みの後に、下りにうつった。下りは早く、一気に高度を下げると、雪も嘘のようになくなった。
 栃尾の道の駅で、油揚入りの蕎麦を食べた後温泉に入り、大白川に向かった。
 大雲沢ヒュッテでは、しばらくぶりの仲間に会い、酒と話が進んだ。夜中近くになって寝ようとすると、屋根から滑り落ちる雪の音が地響きを立てた。外と見ると、しんしんと雪が降り続いていた。
 朝起きると、外は大雪になっていた。除雪車も夜中から、何度か往復していたようである。朝食後に車の除雪を行った。ひと晩で30センチ程の雪が積もっていた。この付近としては、驚く程の雪でもないようである。
 ゆっくりと出発して、御嶽山に向かった。大白川から離れると、雪はみるみる少なくなっていった。
 御嶽山は、いろいろのコースが考えられる。雪の状態次第で決めようと思っていた。月岡公園入口に到着してみると、三国街道入口に通じる車道は、シャ−ベット状の雪が積もっていたが、車の轍もあって、進める状態であった。
 三国街道入口に私の車を置いて、戻って月岡公園を目指した。公園の先の林道も車の走行が可能な状態で、御嶽山登山口まで入ることができた。
 出発の準備をしている間に、日もさしてきた。登山口の坂を上がったところの広場には、車が一台停められていた。登山口には、新しい鐘が吊るされていたので、叩いてみたが、期待に反して、ぼこっという音しかしなかった。見た目は立派な鐘なので、期待外れの音がするのがかえって面白い。
 御嶽山への道は、月岡遊歩道として良く整備されている。木に付けられた名前や復元された炭焼き釜を見ながらの登りになった。
 階段状に整備されているので、雪道でも登り易いが、汗が吹き出てきた。飲み会の翌日の山歩きは、アルコール抜きにちょうど良い。
 ひと登りで、堀之内城跡からの道が合わさる小ピークに到着する。ここには、出会いの鐘と書かれた標識と鐘が置かれている。この鐘は、叩くと、カーンと良い音がした。背後を振り返ると、堀之内から小出の街並みと権現堂山の眺めが広がっていた。その背後には、越後三山の眺めも広がっているのだが、雲に隠されていた。朝の大雪を思えば、期待以上の眺めであった。
 御嶽山の山頂には数本の杉が並んでいるので、見分けることができる。距離は短いが、この先は、尾根が痩せているところもあって、注意も必要である。滑ると、右手は潅木で止まるが、左手は一気に下まで滑り落ちる。もう少し雪が多くなると、このコースは歩くのが難しくなるかもしれない。
 急坂を登りつめ、緩やかな稜線を辿ると、避難小屋が現れて、その先が305.7m三角点の置かれた御嶽山の山頂になる。ここの鐘は、かなり大きく、叩くと重厚な音がした。山頂標識や、石碑などが並んでおり、地図に名前はないが、良く整備された山頂である。
 展望も開けてきて、先ほどからの眺めに加えて、鳴倉山や大力山も見えるようになってきた。
 これが5回目の御嶽山になり、お気に入りの山になっている。今回の仲間には、この山に興味を持ってもらえたようである。
 御嶽山の先の小ピークにも石仏が置かれており、雪を被った姿を見せていた。この先で急な下りと登りを終えると、馬の背と書かれた標識が現れる。砂地の尾根で、両脇が切り落ちているのだが、雪が積もった状態では、少し幅のある雪稜となって、歩くのも特に難しくはなかった。  その先の326点のピークは、杉林の広がる台地になっており、張り出し部にあずまやが置かれている。この一帯で一番の展望地になっている。晴れていれば、八海山から越後駒ヶ岳、権現堂山、山古志方面の山、刈羽黒姫山と180度以上の遮るもののない眺めが広がっている。しばらく、眺めを楽しんだ。  この先で、右から林道が上がってくる。尾根道を辿れば、アンテナピークを経て栃原峠に出て三国街道入口に戻ることができるが、今日は、軽く登山を終えるということで、林道を下ることにした。  林道は、あまり利用されていないようであるが、歩くには良い道である。カーブを交えながら下っていくと、雪も一気になくなっていった。雪道の方が歩きやすかったという声があがった、谷間に下りると、三国街道入口のすぐ先である。
 車の回収のために御嶽山登山口に戻り、ここで解散になった。
 冬の間、三国街道入口まで除雪がされていていれば、林道をスノーシューで歩き、あずまやで展望を楽しむことができる良い冬山コースになる。一度、除雪終点地点を確かめる必要がある。

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