不動堂山、福連寺山

不動堂山、福連寺山


【日時】 2007年12月1日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り時々雨

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 不動堂山・ふどうどうやま・557.4m・三等三角点・新潟県
 福連寺山・ふくれんじやま・180m・なし・新潟県
【コース】 不動堂沢周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:30 福連寺山入口〜9:44 発―9:56 巡視路入口―10:11 鉄塔―11:08 直登コース分岐―11:17 不動堂山〜11:36 発―12:41 鉄塔―12:51 福連寺山―13:02 福連寺山入口=(往路を戻る)=14:30 新潟

 不動堂山は、菅名山塊の南端にあり、主峰よりは一段低いものの、早出川のほとりに三角形の均整のとれた姿を見せる山である。また、福連寺山は、菅名山塊が早出川に落ち込む最後の高まりである。不動堂沢を挟んで不動堂山と向かい合い、小さいながらも独立した山の形をなしている。早出川を挟んで向かい合う雷山とともに「東光院物語」の伝説の舞台になっている。
 12月はじめの新潟は、本格的な雪の訪れの前の悪天候が続く。ここのところ週末は遠出が続いていたので、家から出かけることのできる近場の山を選ぶことになった。あれこれ考えて、不動堂山を登ることにした。先回登ったのも2005年11月27日で同じ時期であるが、今回を含む5回とも、12月と1月である。この山は、歩行時間もそれほど長くはなく、途中の登山道も木立に囲まれており、天候が悪い時の山には良い。ただ、蛭が多い山なので、早春、晩秋から初冬が、登る時期になる。
 村松公園を過ぎると、川内山塊や菅名山塊の眺めが広がった。小雨がぱらついたが、登山に支障のある天気ではなかった。
 登山口は、、「福田石材五泉工場 きのこ工場」の敷地の奥になる。中をのぞくと、車が何台も止まっており、仕事が行われていた。ひと声ことわるのも面倒なため、福連寺山からの下山口脇のスペースに車を停めて歩き出した。
 工場の奥から不動堂沢林道が始めるが、入口には鎖が掛かっている。林道を300m程進むと、頭上に送電線が通っており、左手の杉林の送電線巡視路が登り口になる。「新中線No.16」の黄色い標識が目印になる。
 杉林の中のジグザグの登りで、高度を一気に上げる。気温も高めで汗が吹き出てきた。傾斜が緩むと、周囲は雑木林が広がるが、散り残りの紅葉が美しい色を見せていた。
 送電線の鉄塔を過ぎてひと登りすると、尾根の上に出て、この先は緩やかな登りが続くようになる。この先は、左手に沿う谷を巻いて奥の尾根に乗り換えるということが二度程続いて、意外に長く感じられる。濡れ落ち葉を踏みしめながらの歩きは、茶色の風景と相まって、落ち着いた気分になる。
 山頂から西に延びる尾根に出ると、風越山の眺めも広がってくる。林道終点からの登山道が合わさると、山頂まではもうひと歩きである。
 不動堂山の山頂は、刈り払いの広場になっており、新潟平野や菅名山塊、川内山塊、白山の眺めが広がっている。川内山塊も白くなって、冬の訪れを告げていた。天気も持ってくれていたので、ひと休みの後に、福連寺山への周回コースに進んだ。
 先回は、コース整備後間もないということで、刈り払いが少し荒かったが、落ち着いた登山道になっていた。歩きやすい登山道が終始続くが、案内標識がないので、歩く者は限られている。この日も結局誰にも会わなかった。
 山頂から風越山に続く稜線をしばらく辿った後、南に方向を変えて下降を開始する。一気に高度を下げると、谷間の沢音が近づき、その後は、左岸沿いの稜線歩きが続く。小さなアップダウンがあるが、歩きやすい道である。送電線の鉄塔が現れると、その先で、不動堂沢からの巡視路が右手から合流するが、そのまま直進する。杉林を抜けると、福連寺山の山頂への急坂となる。短いが滑りやすい急斜面で、足もとまりそうになる。
 福連寺山の山頂は、山城であったことをうかがわせるような台地になっている。登り口の左奥の天然杉の木に山頂標識が付けられているが、下山路は右奥から始まっている。濡れ落ち葉に滑らないように急坂を下っていくと、「福田石材五泉工場 きのこ工場」の看板脇に降り立って、周回は終わる。
 山中では雨に濡れなかったが、家に戻る途中、本降りの雨になって、山歩きを楽しむことができた幸運に感謝した。
 
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