蕗山

蕗山


【日時】 2007年11月25日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 蕗山・ふきやま・566.4m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/栃堀、光明山
【コース】 岩ヶ崎より
【ガイド】 なし
【温泉】 七谷コミュニティーセンター 100円(沸かし湯)

【時間記録】 8:20 新潟=(北陸自動車道、三条燕IC、R.289、八木、越後長野 経由)=9:30 岩ヶ崎〜9:50 発―10:21 テレビ中継基地―11:15 蕗山〜11:38 発―12:13 岩場下―12:28 テレビ中継基地―12:49 車道―12:58 岩ヶ崎=(越後長野、八木、R.289、荒沢、上谷地、R.290、黒水、加茂、R.403、茅野山IC 経由)=15:30 新潟

 蕗山は、守門岳の北山麓、守門川右岸にある二等三角点峰である。粟ヶ岳、川内山塊、守門岳に面する位置にあり、山頂からは、周囲の展望を楽しむことができる。

 蕗山には、2000年4月16日に葎谷から点の記を参考にして登ったが、最近登山道が切り開かれたということを聞いていた。少し前に、登山口の偵察を行ったが、判らないまま、後回しになっていた。今年も残り僅かになっており、貴重な晴天の日を使って、蕗山に出かけることにした。
 八木鼻から県道183号線に進む。越後長野温泉を過ぎると、岩ヶ崎に到着する。登山口近くのふれあいセンターは、お祭りなのか、大勢の人が集まっていた。守門川を渡り、蕗山から北に延びる尾根の末端近くの路肩スペースに車を停めた。
 登山道が設けられているとは聞いているが、登山口がどこかは知らない。登山口を捜すことから始める必要がある。
 尾根の北端の田圃の奥に進むと、用水堀が横たわったいた。右に回りこんでいくと、杉林の中に踏み跡が見つかり、これがそうかと思って進んだが、尾根の末端を回りこんで、東の谷間に入っていってしまった。さらに用水堀沿いに南に進んだが、登山道は見つからなかった。しかたがないということで、ヤブコギ覚悟で、尾根に上がることにした。
 薮の薄いところを選んで、尾根に上がった。潅木の枝をくぐるのが煩いところもあったが、下生えはツバキで、ペースは遅いとはいっても、進むのはそう難しくは無かった。ヤブコギ山行であったら、ルート設定は成功といって良かったが、今回は登山道探しが目的であった。
 登山道が合わさることを期待しながら進んだが、結局、アンテナマークのある370m点に出てしまった。果たしてというか、右手から幅広の道が上がってきていた。この道がどこに通じているかは、下山時の課題ということにした。ここのアンテナマークは、テレビの中継基地であった。
 この先は、新しく切り開かれた登山道の歩きになった。しばらくは、緩やかな尾根沿いの歩きが続いたが、急な登りが始まった。ひと登りで、岩場の下に出た。左に回りこむと、岩場の間にロープが下がっていた。泥混じりの足場を落ち葉が隠しており、雪もうっすらと被っており、慎重に登る必要があった。この岩場の通過は、下りの方が、注意が必要である。
 岩場の上で尾根に戻り、急登を少し続けると、尾根は東に方向を変えて、傾斜も緩やかになった。雪も深い所では、膝下の深さになった。ピークに登りついて山頂到着かと思ったが、まだ前ピークであった。
 蕗山の山頂へは、細尾根の急坂で、ロープも掛けられていた。
 蕗山の山頂は、台地状で、三角点の頭が雪の上にかろうじて出ていた。白く染まった守門岳や、青里岳、矢筈岳といった川内山塊の大展望が広がっていた。先回は、展望はあまり良くなかったので、この展望は初めてということになる。雪の上に腰を下ろして、眺めを楽しんだ。
 下りは、濡れ落ち葉が滑りやすく、登り以上に神経を使った。岩場も、大勢が歩けば、もっとステップがはっきりして、歩きやすくなるはずである。
 アンテナピークに戻って、山道に進んだ。はじめは、西に延びる尾根沿いであったが、北西に向かって方向を変えた。この下の急に方向を変える所では、蕗山という標識も置かれていたが、途中から道は細めになり、涸れ沢沿いに一部下るところもあって、注意が必要であった。電柱が現れ、その先の杉林を通過すると、田圃脇に下り立った。
 この取り口付近を見たが、登山標識のようなものは無かった。この取り付きを説明するならば、次のようなものになろうか。
 この地点は、岩ヶ崎の集落から守門川の右岸沿いに走る林道の、北尾根と西尾根の中間となる45度線が交わるあたりである。林道を南に進むと、森田線415南7の電柱が現れる。ここから山に向かって延びる電柱の列に従って田圃の中を進む。山裾に行き当たったところで、左に回りこんで杉林に入ると、その奥に電柱が数本並んでおり、その一番奥の電柱の脇から登山道が始まっている。
 いずれにせよ、知らないでこの登山口を見つけるのは、極めて難しい。せっかくの登山道であるので、登山口に標識が欲しいところである。いつも思うことだが、登山道の開発には多大な労力を払っているにもかかわらず、新聞などでの広報活動が抜けている。後僅かな努力が欠けているのが惜しい。
 少々苦労したが、登山道の続き具合も確かめることができ、展望も楽しめて、満足できる山行になった。
 
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