猿倉山、守門岳、大岳

猿倉山、守門岳、大岳


【日時】 2007年10月14日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 守門山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 猿倉山・さるくらやま・702m・なし・新潟県
 守門岳・すもんだけ・1537.2m・二等三角点・新潟県
 大岳・おおだけ・1432.6m・三等三角点・新潟県
【コース】 登り:二口コース 下り:保久礼コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/穴沢、守門岳
【ガイド】 アルペンガイド「谷川岳と越後の山」(山と渓谷社)、分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「越後三山」(昭文社)
【温泉】 守門温泉SLランド青雲荘 500円

【時間記録】 6:25 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、川崎北、R.351、栃尾、R.290、貫木 経由)=7:55 二口登山口〜8:10 発―8:35 猿倉山の肩―8:49 猿倉山―9:00 猿倉山の肩―9:06 護人清水―9:31 谷内平―9:38 四等三角点―10:07 滝見台―11:02 大岳分岐―11:19 青雲岳―11:37 守門岳〜12:02 発―12:20 青雲岳―12:35 大岳分岐―12:54 網張―13:21 大岳―13:39 不動平―14:10 きびたき小屋下の入り口―14:36 保久礼―14:59 保久礼登山口―15:18 二口登山口=(往路を戻る)=17:40 新潟

 守門岳は、長岡と会津を結ぶ八十里越の南、現在では同じ役割を果たしている只見線とR.252の北側に、大きく裾野を広げた姿を見せる山である。最高峰の守門岳を中心に、爆裂火口壁に沿って、網張山、大岳、青雲岳、烏帽子山といったピークが連なっている。多くの登山道が開かれているが、最近では、林道が延びて歩行時間の短い保久礼から大岳へのコースが多く利用されるようになっている。

 「土曜日は用事があって山はお休みになり、日曜日に近場の山に登ることになった。どこに行こうかと考えて、守門岳が頭に浮かんだ。」
 これは、2003年10月19日(日)の山行記録の書き出しであるが、今回も全く同じ事情で、しかも同時期の山行になった。大岳に比べて、守門岳本峰への山行回数は少なく、4年ぶりということになる。
 二分の登山口は、トイレも設けられた駐車場が整備されている。紅葉も始まっているはずであるが、駐車場にも余裕がある状態で、思ったよりも登山者は少なかった。トイレ越しに猿倉山の山頂が聳えており、この山を登るのも、本日の目的の一つであった。
 橋のたもとから沢沿いの林道跡に進む。しばらく歩くと登山道が始まるが、急登のために汗が噴き出てくる。尾根に登り着いたところが、猿倉山との分岐になる。先回の山行で、猿倉山に向かって踏み跡が伸びているのを見つけていたが、そのままになっていた。
 猿倉山へは一本尾根で、緩やかな登りが続くが、踏み跡は途中であやしくなった。灌木の枝に体を挟まれるようなところもあったが、そのような所は踏み跡を外していた。山頂付近になると、踏み跡は再び明瞭になった。この踏み跡は、境界見出し標管理のためのもののようである。
 猿倉山は、岩壁を落としこんでいるが、山頂は、台地状で木立に囲まれていた。山頂の縁まで進むと、栃堀方面の眺めが広がった。踏み跡は、さらに北に向かって山を下りていった。地図には、林道らしき実線が北側に続いているので、そこに向かっているように思えた。
 猿倉山は、通常の登山では、コースタイムも短すぎるが、冬のスノーシュー歩きで訪れるのなら、手頃な山になるかもしれない。雪の季節なら展望も開けているはずである。
 ヤブコギをして分岐に戻り、守門岳に向かった。やはり登山道の歩きは楽でよい。
 すぐ先で、御人清水になるが、水は枯れていた。その先は、美しいブナ林が広がった。間伐が行われており、二本並んだ木の一方が切られていた。人の手が加わったことによって、見通しの良いブナ林になっていた。まだ緑一色であったが、紅葉の季節に訪れたいブナ林である。ピークを巻いて尾根に上がると、谷内平という標識が現れた。その先で、金属標の付けられた四等三角点が現れる。この三角点の点名も「谷内平」となっている。
 この先は、尾根沿いのだらだら登りが続く。露岩帯の滝見台に出ると、展望が広がる。稜線部の紅葉は始まっているようで、期待は高まった。
 ここからは、急な登りが始まり、体力勝負になった。ようやく傾斜も緩むと、周囲には紅葉の眺めが広がるようになった。  大岳の分岐に出て、まずは大岳の眺めを楽しんだ。草地の向こうに、大岳が堂々たる姿を見せていた。守門岳への道は、木道がかなりの部分に敷かれていた。写真撮影のために、足もしばしば止まった。
 青雲岳は、草地の広がる台地状の山頂を持っているが、ここも木道とテラスが整備されていた。目の前の守門岳の眺めが素晴らしかった。黄金色に色づいた草原の向こうには、毛猛山塊や越後三山、燧ヶ岳などの山が並んでいた。
 紅葉の眺めを楽しみながら、最後の急坂を登り終えた。守門岳の山頂にいる登山者は、10名以下で、思ったよりも少なかった。青雲岳で、お昼にしている登山者が多いようであった。紅葉の眺めを楽しみながら、昼食のために腰を下ろした。
 下山は、烏帽子岳や川内山塊の眺めを楽しんだ。分岐から大岳に進むと、一気の下りになる。鞍部には吉ヶ平という標識が置かれている。このコースも課題として残されている。大岳への登り返しは、息もつきそうな急登である。ようやく到着した大岳の山頂には、二名の登山者がいるだけであった。他の登山者は、すでに下山してしまったようである。
 山頂の鐘に別れを告げて保久礼に向かっての下山を開始した。登山道には石が露出していて歩きにくかった。積雪期ならば、雪をけちらしながらの一気の下りを楽しむことができるのだが。
 きびたき小屋の入り口付近からは、ブナ林が広がるが、木立が密生しており、ブナ林を楽しむ雰囲気ではない。このブナ林の見頃も冬ということになる。保久礼が近づくと、階段状に整備された道が続くようになる。
 保久礼では、脇の沢付近で砂防ダムの工事でも行うのか、重機も上がってきていた。ブナに囲まれて静かな保久礼小屋のイメージは損なわれていた。
 保久礼からは、沢に向かう道に進んだ。つづら折りで一気に下ると、砂防ダムの脇にでる。この先の林道は、すでに路面があれて車は通れない状態になっていた。車道に出て、車まで、もうひとがんばり歩くことになった。

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