御嶽山

御嶽山


【日時】 2007年6月3日(日) 日帰り
【メンバー】 峡彩ランタン会会山行22名
【天候】 晴

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
御嶽山・おんたけさん・306.0m・四等三角点・新潟県
【コース】 栃原峠入口より月岡公園
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【ガイド】 新潟のハイキング(新潟日報社)
【温泉】 こまみの湯 500円

【時間記録】 7:00 新潟=(関越自動車道、堀之内IC、堀之内、月岡公園 経由)=8:50 三国峠入口―9:20 栃原峠〜9:35 発―10:55 あづまや〜12:35 発―12:40 御嶽山〜12:50 発―13:30 堀之内城址氏〜13:40 発―14:00 月岡公園=(小出IC、関越自動車道 経由)=16:00 新潟

 御嶽山は、魚野川左岸の堀之内の背後に広がる魚沼丘陵にある山である。御嶽講の修験者によって開かれた山のようであるが、地元の山の会の手によって、登山道や山小屋が整備されている。栃原峠への縦走路や、堀之内城跡への周回コースなど変化に富んだハイキングを楽しむことができ、もっと取り上げられても良い山である。

 峡彩ランタン会の会山行として、栃原峠から御嶽山への縦走を計画した。偵察も兼ねて、昨年の9月16日と10月8日の二回歩いて、それぞれの見所をつないで、1日コースを設定した。始めの目的地の栃原峠までは、史跡訪問も兼ねた旧三国街道の歩き。続く御嶽山までは、越後三山をはじめとする展望を楽しむことのできるヒルウォーク。最後に堀之内城址に寄って下山という、見所の多いコースである。
 どのようなコースであるか理解してかは判らないが、22名もの大人数の参加者が集まった。大人数の山行は好まないが、今回は、そのリーダーになってしまった。
 車の定員一杯で出発したため、まずは、スタート地点の三国峠入口で参加者を下ろし、車を下山口の月岡公園に回送した。
 三国街道といっては、歩き始めは、田圃に囲まれた農道といった風情である。堰堤の下に出ると、右から堰堤を乗り越す道が付けられている。堰堤の上流部から山道の開始になるが、刈り払われた良い道が続いていた。昨年の秋は、夏草を掻き分けながらの歩きが続き、廃道寸前といった感じであったため、うれしい予想外であった。
 沢に沿っての登りが続いた。栃原峠までは、傾斜も緩やかで、距離もそれほどない。右手に車道を見上げるようになると、峠も近い。先回は夏草のために見落とした馬頭観音と標識に書かれた石仏も現れた。
 栃原峠への車道は、昨年秋には峠付近が舗装のための工事中であったが、現在は工事完了になっていた。車も峠まで上がってきていた。
 栃原峠には、峠の標識の他に、首なし地蔵や茶屋跡などとも書かれており、昔を偲ぶことができる。峠の下っていく先には、八海山が姿を見せていた。
 少し戻ると、赤坂稲荷の社が杉林の中にたたずんでいる。狛犬代わりのキツネの石像が置かれている。
 ここからは、階段登りの山道が始まる。急ではあるが、距離は短く、じきに尾根の上に出る。この先は、小さなアップダウンを繰り返す稜線歩きが続く。越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山が並ぶ姿を眺めることができた。晴天であるが、気温が高く、展望は少しもやっていた。離れた後続を待つのも、日陰を選んで足を止める必要があった。
 最初の目的地は、FM塔の立つピークである。ここには林道が上がってきているが、下りにかかるところで、左に分かれる山道に進む。登山道の周囲は潅木帯で、終始展望が広がっている。そのかわりに太陽をさえぎる日陰も無かった。
 意外に時間がかかったため、三国峠入口脇から上がってきた林道が合流する大平のあずまやで大休止にすることにした。あずまやの下には入りきれないため、植林された杉の木の下に木陰を求めて、ばらばらに腰を下ろした。
 展望も少しずつ変わってきており、権現堂山や唐松山、毛猛山塊から未丈ヶ岳に至る稜線を良く眺めることができるようになっていた。
 大休止の後に、御嶽山へと歩き出した。あずまやからは、僅かな歩きで御嶽山に到着する。御嶽山よりは、大平のあずまやの方が、標高も少し高く展望も良いので、月岡方面から御嶽山に登ってきた場合でも、足をのばしたほうが良いであろう。
 御嶽山の山頂には、山名の由来と思われる大きな石碑も置かれている。御嶽山からの下りでは、尾根が痩せているところもある。中越地震で崩れたところもあるが、復旧も終わっている。
 出会いの鐘の分岐からは、堀之内城址への道に進む。直進すれば、林道脇の御嶽山登山口に下りることができる。この先は、崩壊によって、足場の注意が必要な所も数箇所現れる。
 堀之内城址は、なだらかな山頂を持つ丘で、眼下に月岡公園や堀之内城址を見下ろすことができる。南北朝時代の山城の跡という謂れの書いてある案内板が置かれているが、一同、読むこともなく城跡に広がる蕨を求めて、ちりじりになってしまった。これでは、山の紹介のかいがない。山菜取りなら、自分で好きな山に行ってほしい。
 堀之内城址からは、一気の下りになる。最後は月岡公園のグランド脇に下りたって、山行は終わった。

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