丸山、城山

丸山、城山


【日時】 2007年4月15日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 丸山・まるやま・372.5m・二等三角点・新潟県
 城山(時水城跡)・じょうやま(ときみずじょうせき)・384m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(関越自動車道、小千谷IC 経由)=9:50 両新田登山口―11:06 桐沢峠〜11:32 発―11:45 丸山―12:10 時水分岐―12:35 城山〜13:13 発―14:00 姥清水―14:32 両新田登山口=(往路を戻る)=16:10 新潟

 丸山と城山(時水城跡)は、小千谷の町の背後の、信濃川左岸に沿って延びる丘陵地にあるピークである。西山遊歩道としてハイキングコースが整備されている。

 4月も半ばとなり、新潟周辺の山でも、主役は雪割草からカタクリに変わってきている。新聞で六万騎山のカタクリの記事が載ったように、魚沼地方の内陸部でもカタクリの季節を迎えている。六万騎山や坂戸山へカタクリを見に出かけることも考えたが、少し遠い。小千谷の時水城山は、これまで3回訪れているが、この季節には登っていない。昨年の5月13日に登って、花の多い山という印象を持った。カタクリとスミレが期待できそうということで出かけることにした。山を選ぶ選ぶ際の思考過程は確かにこのようなものであったのだが、土曜日の飲み会の翌日で、お手軽な山歩きをして終わりにしようという軽い気持ちであった。
 小千谷ICで高速を下りて、まずは両新田を目指す。両新田の西側の山裾に南北に長細い長方形の貯水池が地図に記載されており、この脇が登山口である。JA小千谷水稲育苗施設の建物の脇を過ぎると、その先で西山遊歩道両新田口に到着する。昨年は柱しか残っていなかった登山口を示す標識も、新しいものが取り付けられていた。
 最初の目標の桐沢峠までは林道並みの幅広の道が続いている。峠の小国側には地図に破線が記載されているのに、小千谷側の道は記載されていないのは不思議である。歩き始めから、カタクリ、ナガハシスミレ、トキワイカリソウ、オオバキスミレ、ヤマエンゴグサが現れた。写真を撮りながらのゆっくりとした歩きになった。従って、今回の歩きのコースタイムは、全く参考にはならない。
 歩き始めのカタクリは少し盛りを過ぎていたが、登るにつれて、花の盛りに変わっていった。登山道周囲の雑木林の林床には、びっしりとカタクリのお花畑が広がっており、目を楽しませてくれた。
 桐沢峠に到着してみると、峠は一面のカタクリのお花畑になっていた。カタクリの写真撮影のために腰をすえてしまい、再び歩き出すまでにかなりの時間が経っていた。
 峠の石仏に見送られて登っていくと、丸山の山頂に到着する。見晴らしが開けており、小千谷の街並みや信濃川の流れ、東山連峰や守門岳や越後駒ヶ岳の眺めが広がっている。
 この先は、緩やかにアップダウンする稜線歩きが続く。この付近でもカタクリの花は絶えることはなかった。昨年は、地震によって崩れてナイフエッジ状になっていたところも、登山道の幅が広げられて、歩きやすくなっていた。北には、八石山や黒姫山の眺めが広がり、前方に見える城山を目指しての気持ちの良い歩きである。
 時水からの山道が左から合わさると、その先で、城山への最後の登りになる。杉林の中をひと登りすると、城山の山頂に到着する。
 城山の山頂は、曲輪跡なのか、上下に広場が重なっている。最高点にはお地蔵様が置かれて、周囲の遮るもののない展望が広がっている。米山、黒姫山、八石山といった刈羽三山、魚沼方面の越後三山一帯の山の眺めが素晴らしい。この日は、春霞がかかって、遠くの山はかすんでいた。
 山頂下の広場は、オオバキスミレとカタクリで一面のお花畑になっていた。昨年の時は、盛りの過ぎたスミレの群落を見て、4月ならばと思ってやってきたのだが、これほどの花とは思わなかった。花を踏みつぶさない場所を選んで腰を下ろした。
 ひと休みの後、カタクリの花の撮影に興じた。この山のカタクリの特徴は、色が薄いことであった。そのせいか、ここまでの間に、白花に何本も会うことができた。
 下山は、姥清水に向かう。尾根通しに幅広の道がつけられている。花をみながらのんびり下った。途中で尾根から分かれて、じぐざぐの道を下ると、姥清水に下り立つ。以前は、下り立ったところに、茶室と清水が設けられていたが、撤去されて車道を少し下ったところに移し変えられていた。この後は、山裾に続く車道歩きで両新田登山口に戻った。丁度桜が満開で、車道歩きも楽しいものになっていた。
 城山がカタクリの山とは知らなかった。来年以降も、定番の山になりそうである。

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