弥彦山

弥彦山


【日時】 2007年3月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【コース】 裏参道
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:30 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、栄、間瀬、野積 経由)=10:40 西生寺登山口〜10:45 発―12:17 弥彦山〜12:46 発―14:15 西生寺登山口=(往路を戻る)=16:00 新潟

 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。山頂へのロープウェイや山岳道路によって観光地化が進んでいるが、一歩脇に入れば自然は良く残されている。

 朝方に用事があるため、この日は、近所の山ということになった。雪割草も本格的な時期を迎えているようなので、角田か弥彦で、花見をすることにした。ところが、あいにくと水曜日に寒気が入り込んで本格的な降雪に見舞われた。その後も寒い日が続いて、山でのお花見は難しそうな雰囲気になった。といっても、他の山への計画変更も難しかった。土曜日は天気も回復しそうなので、午後にでもなれば、雪も融けて花も開くかもと期待した。
 雪割草を楽しむのにどのコースが良いか迷ったが、西生寺からの裏参道で弥彦山に登ることにした。
 新潟西パイパスを下りると、角田山や弥彦山の眺めが広がる。雪で白くなっているのを見て、困ったことになったと思った。雪山の心配はないが、雪割草は、雪の下になって、咲いていそうもない。日本海沿いに走り、野積から西生寺をめざした。
 時間も遅いので、西生寺登山口の駐車場は満杯かと思っていたが、幸い一番手前が空いていた。最近では、このコースの人気も高くなってきて、この駐車場に車を停めるのも難しくなってきている。駐車場も傾斜地に作ってあって停めにくいので、もう少し整備してくれると良いのだが。海岸線沿いには、海水浴や観光客のために、何箇所もの立派な駐車場が設けてあるので、その整備費のいくばくかを登山者用駐車場に回して欲しい。
 まずは、西生寺の裏手から始まる登山道へと進んだ。最近では、駐車場の先へ林道を進んでから登山道に入るコースを歩く登山者が多いようである。こちらのコースは下山に使うことにした。
 お寺の裏手から尾根にのると、ここから雪割草が現れるのだが、一面の雪に覆われていた。所々で地肌が現れているところでは、雪割草も見られたが、花は閉じたままであった。
 ひと登りで駐車場から道が右手から合わさる。雑木林の中の登りが続き、雪の積もったさまは、それなりに美しいのだが、今回は花が目的であったので、雪は恨めしいばかりであった。下山時に少しでも雪が融けて、開いた花が少しは現れることを期待することにした。背の低い雪割草は諦めて、木に咲く花ということでマンサクを探しながら歩いた。花の季節を迎えて、新しく買った90mmマクロレンズに慣れておく必要があった。デジタル一眼レフでは、135mm相当の望遠になるため、手ぶれ対策が必要になる。一脚を持ってきていたが、高いところにある花は一脚はうまく使えず難しい。
 弥彦スカイラインを一回横断し、続いて八枚川からのコースを合わせると、車道をかすめるようになる。再び登山道に入ると、傾斜も増す。山頂の展望台テラスをすぐそこに見えるが、登るのに汗が吹き出てくる。この付近の尾根では、マンサクの花がそこかしこに咲いていた。雪も20センチ程積もるようになっていた。
 弥彦山の山頂に到着すると、曇り空ながら、日本海の海岸線や守門岳、粟ヶ岳といった内陸部の山の眺めが広がっていた。登山者は、入れ替わり状態であったが、そう多くはなかった。気温は高めで、雪が消えている石垣に腰を下ろしていても寒くはなかった。
 下山は、雪が滑りやすいため、のんびり下った。登山口近くまで下ってきたところで、ようやく雪割草の開いた花を見つけることができ、今年初めてカタクリの花にも出会うことができた。山桜の花も開き始め、雪景色が広がっていても、春本番が近いことを告げていた。

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