国上山

国上山


【日時】 2007年2月18日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
【コース】 国上寺駐車場より周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/寺泊、弥彦
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新花の山旅(新潟日報社)


【時間記録】 8:20 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、川崎西、R.351、西野俣、R.351、川崎西、R.8、分水 経由)=11:20 国上寺駐車場―11:58 国上山〜12:08 発―12:23 蛇崩―12:45 麓分岐―13:17 国上寺駐車場=16:00 新潟

 国上山は、角田山から弥彦山に連なる丘陵の西端にあって、その西の麓には信濃川から日本海に向かって大河津分水が切り開かれている。国上山には、良寛ゆかりの国上寺(こくじょうじ)があり、史跡巡りの観光で訪れる人も多い。低山ながら展望に優れ、手頃なハイキングを楽しむことができる。

 朝は曇りであったため栃尾の大平山に向かったのだが、途中で本降りの雨となった。とりあえず、登山口まで行ってみたものの、雪が少なく、茶色の地肌が広がっていた。大平山にはすでに二度登っているため、スノーシュー歩きができる状態ではないなら、あえて登る必要も無い。他の山を考えることになり、とりあえず山行を成立させるため、歩行時間も短い国上山を登ることにした。弥彦山塊では、すでに雪割草も咲いているというので、花の状態を確かめたかった。
 昼前に国上寺駐車場に着いた時には、雨は上がっていた。冬の間でも雪の少ない国上山ではあるが、全く雪が見当たらないのは異常である。ハイカーや観光客の車が停められていたが、駐車場は閑散としていた。
 春を思わせる国上寺の境内から登山道に進んだ。登山道はぬかるんでおり、長靴が最適な状態である。今回の目的は、登山というよりは、春の花を見つけることである。ひと登りして尾根に出ると、登山道脇にキクバオウレンの白い花が咲いているのが見つかった。カンアオイの葉がつやつやと葉を広げているので、落ち葉をどかしてみると、茶色の花が見つかった。コシノカンアオイという名前で、日本海側に生息して葉や花が大きいというが、花はまだ小さかった。
 写真を撮りながらのんびり登ても、40分程で山頂に到着した。山頂広場には、1グループが休んでいた。曇り空であったが、寺泊付近の海岸線の眺めが広がっていた。ベンチに腰を下ろして昼食としたが、フリースを着ただけで、寒さは全く感じなかった。曇り空というのに、3月中旬の陽気といってよいだろうか。
 下山は、稚児道を回っていくことにした。登山道は、さらにどろどろになっていた。登山道の脇に、開きかけた雪割草の花が見つかった。今年最初の雪割草になった。結局、雪割草の花は数輪しか見つからなかったので、この後、弥彦山の登山口の西生寺へ回ることにした。
 蛇崩から稚児道へ回るコースは、登り返しもあって、国上寺からの登りよりも時間がかかて車に戻った。
 その後、雪割草の咲いていそうな所へ回った。さすがに群落状態ではなく、単独で開いているものばかりであったが、写真撮影に興じることはできた。気になるのは、すでに花が痛んで終わりになっているものもあることであった。今年は、雪解けとともに一気に咲くのではなく、五月雨状態で咲いてしまうかもしれず、そうなるときれいな群落は見られないかもしれない。
 雪割草の花は、半開きのものが多かったが、曇り空のせいもあろう。晴天の昨日ならば、もっと開いた花を見ることができただろうが、この季節、晴天なら雪山に出かけてしまう。
 雪割草、キクバオウレン、コシノカンアオイ、ナニワズの花を見ることができて、満足して家路についた。

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