重倉山

重倉山


【日時】 2007年2月12日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 粟ヶ岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 重倉山・しげくらやま・294.9m・二等三角点・新潟県
【コース】 中浦ヒメサユリ森林公園より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/森町
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:20 新潟=(R.49、茅野山IC、R.403、新津、加茂、R.290、上谷地、中浦 経由)=10:25 中浦ヒメサユリ森林公園〜10:43 発―11:11 重倉山―11:30 送電線巡視路入口―11:42 中浦ヒメサユリ森林公園=(往路を戻る)=14:30 新潟

 重倉山は、粟ヶ岳の西山麓にある里山である。麓に「中浦ヒメサユリ森林公園」という、野外レクリエーション施設が設けられ、そのためにハイキングコースとして遊歩道が整備されたようである。

 三連休の前二日は、南会津の雪山で疲れてしまい家に戻ってきたが、三日目も簡単な山に登りたかった。ネコ餌を買ってきてと頼まれたので、ホームセンターと山の二つを考える必要があった。
 角田山でも良いかと思ったが、前日のダメージにため角田山もきつく感じられるし、角田山エキスパートの地元民に、あっさりと追い越されるのも面白くない。
 思いついたのは、重倉山である。最近は人気の高い袴腰山の近くにあって、登山道も整備されているにもかかわらず、この山に登ったという話は聞かない。この山には、1997年7月12日に登っているが、現在地図を見ても、どのように登山道が通じているのか見当が付かない。再度登る必要があると思っていたので、出かけることにした。
 加茂の奥の下高柳から楢木峠を越えて蝶名林へ出る道は、下田へのルートとして御馴染みである。上谷地に中浦ヒメサユリ森林公園という大きな標識があるので、これに従って車を走らせることになる。入中浦の集落を過ぎると、谷あいの道になる。道路にも雪が数センチ積もるようになった。鹿熊への道を右に分けると、左手に黄金清水があり、その先で中浦ヒメサユリ森林公園に出る。右手に広い駐車場があり、奥には野外活動用の施設が設けられている。トイレも閉鎖され、雪の中にひっそりと静まり返っていた。
 施設入口の前に、重倉山登山口の標識があり、車道を先に進む方向を示している。駐車場入口のすぐ先が除雪終点となっていた。以前に積まれた雪が残っており、その手前に車を置いた。
 重倉山の全景も目の前に広がっているが、あいにくと雨が激しくなってきて、しばらく車の中で様子見になった。小降りになったところで歩き出すことにした。スノーシューは必要なさそうだったので、スパイク長靴だけで歩くことにした。
 車道を北に進むと、左手の谷間に向かう道が分かれる。この入口にも標識が置かれている。放棄されたような葦の生えた棚田脇を登っていくと、杉林の中に入り、右手に向かっての緩やかな登りになる。
 小ピークとの鞍部に出ると、西に方向を変えて、本格的な登りが始まる。細かいつづら折りが続き、汗も吹き出てきた。幅広の道で、雪が降っても辿れそうに思える。高度を上げると、宝蔵山から粟ヶ岳方面の眺めが広がったが、山頂部が雲で覆われているのは残念であった。数回つづら折りを繰り返すうちに、早くも視界は閉ざされた。山頂が近づくに連れて雪も深くなったが、つぼ足で充分な範囲であった。
 山頂北側の台地に出ると、送電線鉄塔を示す黄色い標識が現れた。中越幹線と名前が書かれており、これは白山付近の登山道でもおなじみの送電線である。この巡視路は、これまでの経験からすると、良く整備されている。西尾根の途中にも鉄塔が設けられていることからすると蝶名林方面へ下山することもできそうである。
 重倉山の山頂へは、南に進む。緩やかな登り僅かで、山頂に到着した。「皇太子殿下御成婚の森」とも書かれた山頂標識が立てられている。展望も広がっているはずではあるが、雨が降り出して、すぐ先の鉄塔の頭くらいしか見るものはなかった。
 先回は、経験も浅く、来た道を引き返してしまったが、今回は送電線巡視路に進んだ。鉄塔の頭が目の前に見えていたのだが、かなり高い鉄塔のため、基部に辿り着くまではかなり下る必要があった。
 鉄塔の下からは、入中浦方面への道が続いていた。急斜面に細かくじぐざぐを切ってある道であった。一気に高度を落とすと、沢の縁に出た。これに沿って下ると、来た時に通った車道に出ることができた。この場所は、民家が途切れた先の谷間で、この入口にも送電線鉄塔を示す標識が置かれているので、目印になる。
 後は、車道歩きで車に戻ることになった。一周1時間で、軽い運動には良いコースである。また、悪天候の時のスノーシュー歩きにも良さそうである。この場合、遊歩道は辿れると思うが、送電線の巡視路は急すぎる。道にこだわらないならば、北尾根に回りこんでから登るのも良いであろう。他の山に行けずに、この山のお世話になることもありそうである。
 濡れた衣類を着替えてから、ネコ餌の買い物をして、家に戻った。

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