鳥坂山、白鳥山

鳥坂山、白鳥山


【日時】 2006年12月31日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
ゆずりはの峰・ゆずりはのみね・385m・なし・新潟県
鳥坂山・とっさかやま・438.5m・三等三角点・新潟県
興屋沢の峰・こうやさわのみね・330m・なし・新潟県
白鳥山・しらとりやま・298m・なし・新潟県
【コース】 登り:石切山コース 下り:白鳥コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:40 新潟=(R.7、中条 経由)=10:00 石切山登山口駐車場〜10:28 発―11:22 ゆずりはの峰―11:46 鳥坂山―12:04 興屋沢の峰―12:19 白鳥山―12:28 白鳥コース分岐―12:58 石切山登山口駐車場=(往路を戻る)=14:30 新潟

 白鳥山と鳥坂山は、日本一のミニ山脈と呼ばれて親しまれている櫛形山脈の北端の山である。縦走路を初め、これらの山を中心にした登山道が何本も開かれている。

 大晦日となり、当然ながら今年最後の登山である。来年はじめのダッシュのために、軽く登って終わりにしたい。歩いていないコースを考えていくと、鳥坂山が思いついた。2005年1月2日に櫛形山脈の鳥坂山に登ったが、この時は、街中にも雪がつもり、宮ノ入コースから往復したが、登山口まで辿り着くのも、ひと苦労であった。鳥坂山を中心として幾つものコースがあるが、石切山コースと白鳥コースの二つが周回に使えるが、まだ歩いていない。
 羽黒の集落内から谷間に続く農道に進む。前回は雪のために徳岩寺入り口から歩き始める必要があったが、今回は車を乗り入れることができた。田圃の中を進んでいくと宮ノ入コースの登山口に出るが、その少し先が石切山コースと白鳥コースの登山口で、広い駐車場が設けられている。マイクロウェーブの中継基地が設けられている興屋沢の峰に続く羽黒林道は、ここでゲートで閉められている。
 鳥坂山は、これまで四回登っているが、この登山口まで入ったのは初めてで、このように立派な駐車場が設けられているとは知らなかった。傍らには、ひめさゆり荘という小屋も設けられていた。冬支度のためか、入口にロープが張られているが、一般登山者が休憩に使えるものなのだろうか。
 まずは石切山コースに向かった。南東に向かう林道に進むと、石切山コースが始まる。切り出した石を運んだ作業道かと思われる幅広の道を進むと、石切山コースは、崩壊によって迂回路へという標識が現れ、尾根から反れて右手の谷間に進んでいった。枝沢に丸太を並べた橋がかかっているが、雪をかぶっており、足を滑らさないように恐る恐る渡った。スパイク長靴で滑りにくいが、普通の登山靴であると、危なそうであった。ここからは枝尾根の急登が始まった。
 登るにつれて雪も増えていった。雪は深いところでも30センチほどで、念のためにわかんを背負ってきたが、必要は無かった。周りの藪が隠れるほどではないので、登山道は、白いベルトになって続いていた。
 傾斜が緩むと、230m地点で旧登山道が続いていた尾根にのった。300mの小ピークに上がると、目の前に鳥坂山の山頂が目の前に迫った。羽黒林道が大きく折り返すように山腹を横切っているのが見えた。登山道は、少し下ってから、右に反れて鳥坂山の山頂からは遠ざかっていくのを目で追うことができた。山頂まであと僅かと思っていたので、肩透かしをくらった感じであるが、山歩きを楽しみにきたのだから文句はいえない。
 その先は細尾根となり、右手には櫛形山に至る稜線を眺めながらの登りになった。緩やかに登っていくと、縦走路上のピークのゆずりはの峰に到着した。ここは、左に進路をとる。緩やかな登りが続くが、山頂にはなかなか着かない。だまされて山頂到着かと思うが、山頂はもう少し先である。白鳥山方面から登っても、山頂かと思ってしまうだましのピークがある。
 鳥坂山の山頂は、雪原となり、目の前に大きく高坪山が広がっていた。飯豊連峰方面の展望も開けているはずだが、厚い雲に覆われていた。
 鳥坂山からの下りは、しばらくすると急坂が現れる。ロープも下がっているが、足を乗せた雪が全層雪崩状態で滑るので注意が必要であった。ここは岩も出ており、2005年1月2日の時はスノーシューでステップを切ろうとすると岩が出てきて苦労したところである。
 鞍部からは僅かな登りでマイクロウェーブのアンテナが立つ興屋沢の峰に到着する。振り返ると、鳥坂山が急斜面を落として険しい姿を見せている。
 興屋沢の峰から白鳥山へはそう遠くない距離である。鞍部で五ノ堀が現れ、この先は空堀を越えていくことになる。幸い、五ノ堀が一番深い。白鳥公園からの登山道を右に分けると、その先で白鳥山に到着する。あずまやが設けられており、そこからは、中条の街並みや東港、日本海の展望が広がっている。粟島も見えており、朝方はみぞれも降っていたが、天気は回復してきたようである。
 白鳥山からは、南に下ると、しばらく先で宮ノ入コースと白鳥コースの分岐に出る。白鳥コースは、沢沿いで迷いやすいので注意が必要との標識が立てられていた。標高も下がって雪も少なくなってきたので、迷うこともないだろうと、白鳥コースに進んだ。
 トラバース気味に下っていくと、沢に行き当たった。ここからは、水の流れる沢の中の下りになった。どこにも行きようがないため迷う心配はないものの、不安に思ってしまうことは確かである。所々で岩に赤丸のペンキマークが付けられているので、迷っていないことが確かめられた。水の中を歩くので、スパイク長靴を履いていて良かった。左岸沿いにはっきりした道が現れることもあるが、すぐに沢に戻された。滝状に沢が落ち込むとこでは、右岸の斜面に鎖が掛けられていた。
 谷が広がり、登山口までもう少しかなと思う頃には、左岸沿いの道が続くようになった。最後は、観音堂への道に飛び出した。見上げると尾根の上に観音堂が見えていた。登山口には、羽黒観音と彫られた大きな石碑も置かれている。羽黒の集落から名前が取られているのか、この神社ゆえに集落がそう呼ばれているのか、どちらなのであろう。
 羽黒林道に飛び出すと、すぐに駐車場に戻ることができた。
 これにて2006年の山も終わり。バイパスも空いており、すぐに家に戻ることができた。


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