宝珠山

宝珠山


【日時】 2006年12月24日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 赤松城山・あかまつしろやま・337m・なし・新潟県
 赤松山・あかまつやま・370m。なし・新潟県
 虚空蔵山・こくぞうやま・440.5m・三等三角点・新潟県
 丸山小富士・まるやまこふじ・540m・なし・新潟県
 八咫柄山・やたがらやま・540m・なし・新潟県
 宝珠山・ほうじゅさん・559m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【ガイド】 新にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:40 新潟発=(R.49、安田、R.290 経由)=9:30 赤松山森林公園〜8:50 発―9:06 鉄塔―9:11 林道〜9:19 発―9:30 赤松城山―9:40 赤松山―10:17 八咫柄山―10:26 宝珠山〜10:30 発―10:35 八咫柄山―11:05 赤松山―11:11 赤松城山―11:17 林道―11:22 鉄塔―11:38 赤松山森林公園=(往路を戻る)=13:10 新潟

 五頭連峰は、加治川と阿賀野川の間の南北20kmにわたって連なるが、阿賀野川に落込む南端にある山が、宝珠山である。宝珠山は、軽い日帰り登山の山として人気が高いが、最近、宝珠山から菱ヶ岳の間の縦走路が整備されたことによって、南部における入口の山として重要性が増している。宝珠山へは、草水から大山を経由するコース、赤松山森林公園からのコース、平成十二年五月に開かれた石間からのコースの三つが利用できる。

 宝珠山は、比較的時間のかからないことから、気軽に登れる山として親しんでいる。登山道も縦走路は別にして、三方向から登ることができるが、赤松山森林公園からのコースは、ここ2年ほど、林道の工事のために登ることができないでいた。すでに工事は終わっているはずなので、ひさしぶりの歩きに出かけた。
 赤松山森林公園の入口は、宝珠温泉あかまつ荘の前である。公園に向かう道に進んだところに、宝珠山の登山口があるが、ここからだと登りが少し多くなる。雪の季節ならば、ここからの歩き出しになるが、12月も末というのに、雪は全くないので、車を進めて、公園上部からのショートカットコースをとることにした。公園内の坂道を登っていくと、左に遊歩道が分かれる入口に、宝珠山登山口の標識が置かれている。少し先に大駐車場が設けられているが、この入口にも車を置くスペースがある。
 公園は、以前よりも整備の手が加わったようである。幾通りもの遊歩道が張り巡らされていることから、宝珠山へのルートを入口にある絵看板で確かめる必要がある。
 登山口から野武士坂に進む。すぐにどんぐり坂が右に分かれて、ここには宝珠山への標識があるが、見送ってそのまま進んだ。尾根に突き当たるまで平坦な道が続く。尾根に出ると、下から上がってきた登山道に合流する。下の登山口からここまでは標高差が100m近くあるので、それだけ楽をしたことになる。ここから尾根沿いの登りが続くことになる。その上で山伏の道が合わさると、急坂になるが、すぐに鉄塔に到着する。
 どんぐり坂を経由する場合は、山伏の道に出たところで、左に進むと、尾根の手前で送電線の巡視路が分かれるので、この道に進むと鉄塔に出る。二つのコースは、鉄塔広場での到着場所が少し違っているので、登りと下りで別なコースを歩こうとするならば注意が必要である。
 この先は緩やかな登りになるが、標高230m地点で、林道が横切るのに出会う。深い切り通しになっており、登山道は一旦下って、大きな登り返しになる。「車に注意」などという看板が立てられているが、「登山者に注意」といったドライバーに対する看板の方が当然であろう。
 林道というのはあたらない立派な車道であった。左右にどのように延びているのか少し探ってみた。左方向は、少し先でダートになって、行き止まりのようであった。右方向は、山腹を切り開いてうねうねと続くのが見えた。下山後に、この林道がどうなっているのか確かめに車を走らせた。宝珠温泉の前の交差点から国道49号線に向かうと、林道五頭山麓南線が始まっていた。この道に進むと、沢を巻いたところで、ゲートがあり、先には進めなくなっていた。このゲートから登山道の横断点まではかなりの距離があるので、登山にあたってのこの林道の利用価値はない。
 あまり気を入れては作っていない仮設登山道で、尾根に登り返した。もうひと登りで、赤松城山のピークに到着する。ここには、赤松城山の説明板が掲げられているので、汗を拭きながら読むのによい。
 この先は、傾斜も少し緩やかになり、丸山からの登山道が合わさる赤松山に到着する。宝珠山の山頂も近づいてきている。その背後の菱ヶ岳あたりになってようやく雪が見られる程度であった。ブナ林の中を落ち葉を踏みながら歩くのは、12月末とは思えない気分であった。
 三等三角点の置かれた虚空蔵山は、三角点に気が付かなければ、そのまま通過してしまう尾根上の一点である。露岩帯になった丸山小富士に立てば、八咫柄山は目の前で、その先で一旦下るとはいえ、宝珠山の山頂の標高もほとんど変わらない。このピークからは、遮るもののない展望が広がっており、先へといそぐ足を止めるだけの価値がある。
 八咫柄山からの下りと登りは急坂であるが、雪がなければロープも取り付けられており、問題はない。岩場を左に巻くと、宝珠山の山頂に到着する。大蛇山への稜線も雪が無く、笹原が広がっていた。裏五頭方面の山にも雪はなく、晩秋の眺めであった。山頂には先客グループがおり、賑やかに話していたので、宝珠仙人や周囲の山の写真を一通り撮ったところで、すぐに下山に移った。
 2001年12月24日の山行では、石間から入山したが、一人でのラッセルで苦労したのが、不思議な感じがする山行であった。念のためと思ってワカンを背負ってきたのが、馬鹿のようであった。この日は、他に数組の登山者と出合ったが、雪山に登るような人たちではなさそうである。
 菱ヶ岳までの縦走も可能な状態であったが、年末で雑用もたまっており、この日は、これくらいの歩きで充分と、買い物をしながら家に戻った。

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