ヨツマ山、御嶽山

ヨツマ山、御嶽山


【日時】 9月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
ヨツマ山・よつまやま・250m・なし・新潟県
【コース】 ヨツマ山遊歩道
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【ガイド】 なし

【山域】 魚沼丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
御嶽山・おんたけさん・306.0m・四等三角点・新潟県
堀之内城跡・ほりのうちじょうせき・258m・なし(255.2m・四等三角点)・新潟県
【コース】 登り:御嶽登山口、下り:月岡遊歩道
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小出
【ガイド】 新潟のハイキング(新潟日報社)

【時間記録】 12:43 ヨツマ山登山口―12:46 ヨツマ山―13:01 遊歩道入口―13:19 ヨツマ山登山口=13:45 御嶽山登山口―13:58 出会いの鐘―14:10 御嶽山〜14:22 発―14:30 出会いの鐘―14:47 堀之内城跡―15:03 月岡遊歩道入口―15:16 御嶽山登山口=(R.17、越後川口IC、関越自動車道 経由)=17:15 新潟

 ヨツマ山は、魚野川左岸の堀之内の南西部の国道252号線脇にあって、中部北陸自然歩道のヨツマ山遊歩道が設けられている山である。地図にも名前は書かれておらず、一般的知名度は全くない。一旦整備された遊歩道も草に覆われようとしている。

 御嶽山は、魚野川左岸の堀之内の背後に広がる魚沼丘陵にある山である。御嶽講の修験者によって開かれた山のようであるが、地元の山の会の手によって、登山道や山小屋が整備されている。栃原峠への縦走路や、堀之内城跡への周回コースなど変化に富んだハイキングを楽しむことができ、もっと取り上げられても良い山である。

 三連休の初日は、十日町近くで仕事があり、開放されるのも昼からになった。続く二日間の天気がよさそうならば、土曜日を移動にあてれば良いのだが、台風が九州方面に接近しており、秋雨前線も活発化して雨になるという。遠出は諦めて、ひとまず家に戻ることにした。
 とりあえず、午後から登れる山として、堀之内の御嶽山を登ることにした。
 御嶽山には、2002年11月3日に登っているのだが、登山道が整備されているにもかかわらず、地図にも記載されておらず、どこを歩いたのかは、理解できていない。GPSでコースを確かめることを目的に、再度出かけることにした。
 国道252号線で堀之内に向かい、中村の集落を過ぎたところで、道路脇にヨツマ山遊歩道の案内図が立てられているのが目に入った。中部北陸自然歩道の一部として整備されているようであった。案内図は古びて判りにくくなっていたが、国道から分かれる車道を進んだところから遊歩道が始まっているようであった。それほど時間もかからなそうなので、寄っていくことにした。
 車道を進むと、ヨツマ山口の標識が立っていたが、さらに進んだところにも入口があるようなので、まずは様子ということで、先に進んだ。緩やかに右にカーブしながら高度を上げていくと、ヨツマ山の標識があり、脇に車一台分のスペースがあったので、ここから歩きだすことにした。といっても、遊歩道は、草に覆われて隠されていた。
 ススキを掻き分けて進むと、つづら折りの道が現れた。丸太の段々で整備されており、確かに遊歩道として整備されたということは判った。ひと登りで、台地状の山頂に出た。下からならともかく、上の登山口からだと、ハイキングにもならない距離であった。山頂標識のようなものは無いかと思いながら進むと、下りになってしまった。車道歩きで車に戻るのも大した距離ではなさそうなので、このまま下の登山口に進むことにした。
 赤土の露出した尾根を進むと、雑木林の小ピークに出た。再びススキがうるさい状態になった。その先で、コースは右へとに直角に曲がった。ブナ林の下りとなって、このコース上でもっとも美しい部分になった。
 前方に畑が見えるようになると、草を掻き分けるようになって、最後は農道に飛び出した。ここには、ヨツマ山の標柱が立てられていたが、遊歩道の入口は草で隠されていて、進むには躊躇する状態であった。ロープが横に張られているのは、立ち入らないようにという印なのであろうか。
 農道を下っていくと、先に通った車道に出て、後はもうひと歩きで車に戻ることができた。
 中部北陸自然歩道は、作ったものの、その広報活動はおざなりで、後の管理も全く行われていないようである。ヨツマ山遊歩道もその典型で、登山者にはほとんど知られずに、再び藪に帰っていこうとしている。
 続いて、予定の御嶽山を目指した。県道128号線に進み、月岡公園への道が分かれる角に、御嶽山一帯の案内が出ているので、初めてのものはコースを確認していくと良い。月岡公園の野球グランドの脇に出ると、堀之内城跡登山口の標識が現れる。周回ならば、ここに下山してくることになる。
 ゴルフ練習所の脇を通り抜けて、二車線幅の車道を進むと、900m程で、御嶽山登山口が現れる。以前は、この左手の六花寮が登山口であったようだが、現在ではこの車道ができて、登山口も変わっている。なお、この車道を進むと、小出の駒見の湯の脇に出ることができる。
 登山口の坂を上ったところに駐車スペースもあるが、路肩に車を停めて歩き出した。登山道はきれいに整備されており、木には名前が付けられていた。オオイワカガミやイワウチワがまとまって生えており、手を加えてお花畑を作っているようである。
 ブナ林の中の登っていくと、右手から尾根が合わさる小ピークに出た。ここは出会いの鐘という標柱が立てられて、鐘が吊るされていた。登山口にも鐘が置かれていたが、鐘がやたらと置かれているのも、越後の山の特徴である。
 この先は、尾根が痩せているところがあり、足元に注意が必要であった。先の中越地震で、山が崩れたようである。被害が一番大きかったのは小千谷と山古志であるが、堀之内はその隣である。登山道は、崩壊地を避けて、藪を新しく切り開いて付け代えられているところもあった。
 小ピークへ登ると、その先はなだらかな尾根歩きになる。前方に先が枯れ木のようになった杉が見えるが、それが立っているところが御嶽山の山頂である。
 右手に避難小屋と書かれたバラックが現れる。下は土のままであるが、雨や風は避けることができる。そのすぐ先が御嶽山の山頂である。立派な山頂標識が置かれており、八海山大神、御嶽山大神、三笠山大神と彫られた石碑が置かれている。登山道は、さらに栃原峠へと続いているが、今日はここで引き返すことにした。ベンチに腰を下ろしてひと休みした。堀之内の市街地を見下ろすことができ、権現堂山塊が良く見えていた。あいにくと、越後駒ヶ岳には雲がかかっていた。 
 出会いの鐘の分岐に戻り、堀之内城跡へ進んだ。先回は、なんでもない尾根道だったという覚えがあるのだが、今回は、崩壊地の崖の縁を辿ったり、両脇が切り落ちているような所もあり、なかなかスリリングな道に変わっていた。歩く者は少ないのか、蜘蛛の巣が多く、ストックを振り回しながら歩く必要があった。
 台地状の258mピークに出ると、ここが堀之内城跡である。城の説明板もあり、その先には、四等三角点が置かれている。
 この先は、歩きやすい道となり、左手に西又川が沿うようになる。尾根の末端部で右に方向を変え、沢を渡って僅かな高みを乗り越すと、野球場とゴルフ練習場が並んだ月岡公園の道路脇に飛びだす。この付近は、歩いたことから感じたコースと実際は、全く違っていた。
 後は、車道歩きで車に戻り、この日の登山を終えた。栃原峠からのコースを歩きに、また訪れる必要がある。

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