鳥屋山

鳥屋山


【日時】 2006年4月30日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 北会津
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 鳥屋山・とやさん・586.6m・一等三角点補点・福島県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/野沢
【コース】 漆窪より
【ガイド】 分県登山ガイド「福島県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 7:20 新潟=(磐越自動車道、西会津IC、荻野 経由)=8:40 漆窪駐車場〜8:55 発―9:10 登山口―9:44 林道横断点―9:57 第一見晴台―10:28 第二見晴台(大夫岳)―10:32 弘法清水入口―10:43 鳥屋山〜11:04 発―11:14 弘法清水入口―11:22 第二見晴台(大夫岳)〜11:32 発―11:58 第一見晴台―12:10 林道横断点―12:53 登山口―13:07 漆窪駐車場=(往路を戻る)=15:30 新潟

 鳥屋山は、磐越道西会津ICの北の阿賀野川左岸にある里山である。一等三角点が置かれ、山頂は木立に囲まれているが、付近からは飯豊や磐梯山の眺めが広がっている。漆窪から始まる登山道沿いにはカタクリの群落が広がっており、4月中旬頃にお花畑を楽しむことができる。

 土曜日の日本平山では、歩きの疲れというよりは、気温が一気に上がって、体も慣れないで脱水症状気味になってしまった。翌日曜日には、気楽なハイキングの山を考えた。西会津の鳥屋山は、カタクリの群落があるようで、四月の第四日曜日にカタクリ祭りが開催されているという。一週遅れであるが、今年の雪消えの遅さからすると、まだ花は楽しめると考えた。鳥屋山は、以前にも登っているが、これは一等三角点峰のピークハントで、今回は花が目的であるので、再訪の価値はあろう。
 西会津ICで高速を下りて、阿賀野川沿いの県道に進んだ。阿賀野川にかかる峯橋のたもとに鳥屋山の看板があり、川沿いの道を進むと、すぐ先で登山者用駐車場に出た。漆窪集会所の脇に、大きな駐車場が設けられていたが、停まっている車は他に4台のみであった。連休中の花の山とあって、混雑を覚悟していたので、いささか拍子抜けであった。
 民家の間を抜けて歩いていくと、車道が右に大きくカーブするところで、登山口の標識が現れた。鳥屋山へは左の道に入るのだが、その農道入口には、柵が置かれて車の進入禁止になっていた。右にカーブして山に向かっていく林道は、地図には記載されていない。
 林道に進むと、すぐに、右手に曲がることになった。ここが地図に記載されている分岐である。山裾に広がる段々畑の中の登りになった。カタクリの保護地域になっているようで、畑の隅に咲くカタクリやアズマイチゲの花が出迎えてくれた。
 沢を渡って、山の斜面の登りにかかると、公園風に木が点在する斜面一面にカタクリが咲くお花畑に出た。新潟の角田山や弥彦山で、カタクリの群落にはお馴染みになっているが、ここのお花畑は、中にキクザキイチゲやアズマイチゲの花が混じっており、雰囲気が違っていた。山里に咲く花というイメージであった。花の写真は、後にして、まずは山頂をめざすことにした。
 お花畑を抜けると、登山口で迂回してきた林道に飛び出した。この林道は、大きなヘアピンを描いており、ひと登りした先で、再び横断することになった。ここからは、急な尾根の階段登りが続いた。前日の疲れもあって、息が切れた。登り着いたところは、第一展望台と呼ばれる小ピークである。飯豊の眺めが半分木立に隠されているのは残念であった。
 ここからは、緩やかに起伏する尾根道になった。再び階段登りになって、登り着いた570mピークが、第二展望台である。太夫岳とも呼ばれるようで、石の祠が置かれていた。展望も開けており、飯豊連峰や会津磐梯山の眺めが広がっていた。春霞に霞んでいるのは残念であったが、それも春ならではの風景である。鳥屋山の山頂も、遠くない距離に見えていた。
 雑木林の中を歩いていくと、弘法清水の入口に出た。200mの距離とあったので、そのまま先に進んだ。束松からの登山道を右から合わせると、すぐ先が鳥屋山の山頂であった。山頂一帯は広場になっており、立派な標識が立てられており、一等三角点が頭を出していた。木立の間から、白い飯豊連峰がすけてみえていた。
 腰をおろしてひと休みした。山頂には、数名の登山者がいるだけであった。静かな山を楽しむことができた。グループが到着したのと入れ違いに下山に移った。下山途中では、何組もの登山者と出会った。どうやら、昼の時間に合わせて登ってきているようである。
 お花畑まで下ると、登山者は、みな山頂に向かってしまったようで、誰もいなかった。のんびりと花の写真を撮ることができた。アズマイチゲとキクザキイチゲが並んで生えているため、二つの識別も判りやすかった。エンレイソウやエゾエンゴグサ、キバナノアマナなどの花も咲いており、花を堪能できる山歩きになった。



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