角田山

角田山


【日時】 2006年4月2日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟県
【コース】 登り:さくら尾根コース 下り:灯台コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 新・にいがた花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:30 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=9:00 角田浜〜9:16 発―10:36 角田山〜10:45 発―10:57 五ヶ峠分岐―11:01 小浜分岐―12:04 角田浜=(往路を戻る)=12:45 新潟

 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている山である。各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。春の訪れを告げる雪割草やカタクリの群落は、県外までも知られるようになり、この季節は団体を乗せた観光バスも多く訪れるようになっている。

 最近は、短い周期で天気が移り変わっている。土曜日の曇り空に続いて、日曜日は雨。前日の金鉢山の疲れもあり、軽い山歩きということで、角田山に行くことにした。雪割草は雨のために花が閉じているはずだが、花の咲き具合や分布は判るはずである。さくら尾根コースから登って、灯台コースを下ることにした。このコースは、花の時期は超人気で、晴れた週末なら、登山者の列ができるようである。それを敬遠して、しばらく歩いたことはなかった。雨の日ならば、ゆっくり歩くことができるはずである。
 新潟の自宅から角田浜までは、バイパスや広域農道の近道で、30分もかからない距離になっている。さすがに、角田浜に停められている車は少なかった。出発の準備をしている間に小雨が降り出した。その中でも、幾組かの登山グループが出発していった。雨具の上下を着て、傘をさしての出発になった。
 さくら尾根の登山道の取り付き部は、倒木が目立ち、砂地が掘り込まれて、あまり気持ちの良い道ではない。急坂が続き、息が切れた。すぐに雪割草も姿を現したが、花は閉じており、たまに開いているものは盛りを過ぎて痛んでいた。点々と咲いていたが、このコースでは、大きな株は無いようであった。雪割草も終わりのようで、ショウジョウバカマが咲き始め、カタクリの群落が目立つようになっていた。
 傾斜がゆるむんで小ピークに出ると、右方向にも踏み跡が付いているが、これはカッタン岩方面のもので、山頂へは、左手の下り坂に進む。笹原の中に付けられた道を進むと、再び登りが始まる。この先の登りは、低山といってあなどれない登りが続く。団体に追いついては、追い抜く登りが続いた。登山道は、泥道に変わっていた。県外からの登山者は登山靴を履いてスパッツを付けており、新潟の人間は長靴で歩いているので見分けがついた。
 登山道脇の斜面には、谷底まで続くカタクリの群落が広がっていた。カタクリの花を目当てにというなら、来週以降もまだ楽しめる。
 傾斜が緩むと、五ヶ峠からの道に飛び出し、左に曲がれば、すぐ先が角田山の山頂である。雨は途中で止んでいたが、登山者も僅かしかいなかった。この季節としては、珍しい静かな山頂であった。
 下山は、灯台コースへ進んだ。三望平を過ぎると、五ヶ峠と灯台コースとの分岐になる。北西に延びる尾根の下りになるが、ここにもカタクリの群落が広がっている。150m付近からは、露岩帯の細尾根になる。周囲の展望も広がり、さくら尾根や小浜へ通じる尾根も目で追うことができる。素晴らしいのは、尾根の落ち込む先に日本海が広がっていることである。晴の日ならば、青い海原の先に佐渡島を望むことのできるのだが、灰色の海が広がっていた。
 細尾根を過ぎると、小ピークへ登り返しになる。再び下りになると、目の前に角田岬の灯台が迫ってくる。右手には、角田浜を見下ろすようになる。観光バスを含めて、車の数も多くなっていた。灯台の下を抜けると、コンクリート階段の遊歩道の下りになる。最後は、波打ち際に下り立つ。他に例の無い、文字通りに0mの登山口である。波打ち際を歩いて駐車場に戻り、登山を終えた。

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