三ノ峠山

三ノ峠山


【日時】 2006年1月9日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 長岡東山連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 三ノ峠山・さんのとうげやま・468.6m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:10 新潟=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8 経由)=9:50 長岡市営スキー場〜10:05 発―11:05 240m小ピーク―11:25 290m小ピーク―12:05 稜線分岐―12:29 三ノ峠山〜12:45 発―12:56 稜線分岐―13:12 290m小ピーク―13:22 240m小ピーク―13:57 長岡市営スキー場=(往路を戻る)=15:50 新潟

 三ノ峠山は、長岡市街地から望む時、東山連峰の主峰の鋸山の前に見える前衛峰である。北西部の山腹に長岡市営スキー場が設けられていることから、親しまれている存在ではあるが、山道はあるものの山頂をめざす登山者はほとんどいない。
 三ノ峠山は、2000年5月14日に登っているが、この時はスキー場上部より山道を辿った。地図を見ていると、スノーシュー歩きにも良さそうな地形に思える。長岡市営スキー場の駐車場を利用できるのも、現在のような豪雪後には有り難い。連休三日目は天気も回復するようなので、三ノ峠山を登ることにした。
 家をゆっくりと出た。昼から天気が回復するという予報が出ていた。長岡に入ると、雪が降っており、目指す三ノ峠山も隠されていた。長岡東バイパスから長岡市営スキー場への道順はややこしい。それというのも、スキー場へ通じるR.352が通っている長倉ICは、新潟方面からでは、下り口がない。ひとつ手前のICで下りて、逆方向に曲がって迂回していくのが、幹線道路沿いの順路なのだが、車のナビに従って車を走らせると、悠久山公園下の細い雪道入り込んでしまった。なんとかスキー場の駐車場に到着した時には、疲れてしまった。何回か来ているのだが、毎回迷っている。
 三ヶ所に駐車場が設けられているが、一番上部の駐車場の半分ほどが車で埋まっていた。市営スキー場は、地震で被害を受けたが、リフト一機で、営業を再開している。家族連れ向きのスキー場として、ニーズは充分ある。
 ロッジの前のゲレンデで、スノーシューを履いた。三ノ峠山へのコースとしては、いくつか考えられる。一番簡単なのは、ゲレンデを登って、最上部からは稜線伝いにというものである。これは、閉鎖されているゲレンデを登って、見とがめられかねないという問題がある。ゲレンデの南よりの尾根にするか、ファミリーランド側の尾根にするか、現地で決めようと思っていた。
 ゲレンデに向かって右端にソリ遊び用のちびっ子ゲレンデがある。その上部から、148m標高点の記されている尾根に取り付いた。トイレやかまどがあり、長岡東山ファイミリーランドの施設のようである。先回標識を見たハイキングコースは、ここから始まっているようである。雪の無い時期に、このコースで登ってみる必要もある。
 雪は深く、スノーシューを履いても、膝まで沈みながらの歩きが続いた。ゆっくりと、しかし停まらずに足を進めていくことが目標になった。右手から尾根が合わさると、スノーシューのトレースが上がってきていた。これで楽ができると喜んだものの、すぐ先で終わっていた。スノーシュー歩きを少し楽しんだだけのようである。下山後に確かめると、駐車場の裏手からトレースが始まっていた。トレースがあると楽をできるものの、がっかりという点もあるので、これで良かった。
 一人きりのラッセルが続いた。尾根は木立の間隔が開いており、登山道が整備されているためか、雪のベルトが続いていた。スノーシューなので歩き続けることができたが、わかんなら到底無理な雪の深さであった。いつしか、ゲレンデに流している音楽も聞こえなくなり、雪を踏みしめる音だけが聞こえるだけになった。240m小ピークに出ると、前方に三ノ峠山の山頂が前方に姿を現した。いつしか、雪も止んでいた。
 ここまで1時間かかり、まだ高い三ノ峠山を見ると、もう少し早立ちをするべきだったかという気持ちもわいてきた。続く290m小ピークを越すと、急な登りが始まった。稜線まであと僅かというところで、急斜面になった。直登は難しく、木立の無い雪原のため、滑落や雪崩も怖い。右手にトラバースして杉林の中に入り、傾斜が少し緩やかになった所を登った。体力を一気に消耗した。
 稜線上にようやく到着した。タオルは汗でびっしょりになっていた。もう一頑張りする必要があるが、登頂のために問題はなさそうであった。幅広の尾根を登っていくと、台地状の山頂に到着する。その奥に一本の杉の木があり、その脇に三角点が埋められている。
 展望の開けた所に腰を下ろした。鋸山が、目の前にそそり立っていた。雪襞をまとった姿は、1000mにも満たない山とは思えない。汗をさんざん流した後のビールの味は格別であった。
 時間的にあまり長居もできないので、下山にうつった。下りは、気持ちの良いスノーシュー歩きが続いた。急斜面の下りも問題はなかった。MSRのスノーシューの能力は非常に高い。わかんを使う気にはもうなれない。
 スキー場に戻ると、家族連れで大賑わいになっていた。三ノ峠山を振り返り、車に戻った。


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