笠峰

笠峰


【日時】 2006年1月7日(土) 日帰り
【メンバー】 6名グループ
【天候】 曇り時々雪

【山名・よみ・高・三角点・県名】 
 笠峰・かさみね・483.8m・三等三角点・新潟県
【コース】 上高柳より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/越後白山
【ガイド】 なし
【温泉】 美人の湯 700円 (貸しタオル付き)

【時間記録】 6:40 新潟=(R.49、亀田、R.403、加茂 経由)=8:20 上高柳バス停〜9:12 発―10:10 鉄塔―11:04 笠峰〜12:00 発―12:31 鉄塔―13:08 上高柳バス停=(往路を戻る)=16:00 新潟

 新潟平野の縁に沿ってひろがる白山・粟ヶ岳山塊は、白山から宝蔵山、さらに鞍部の橋立を経て、権ノ神岳から粟ヶ岳に続いている。橋立への麓からの登山道としては、上高柳と小乙からの道が利用されているが、橋立から西に延びる稜線が二つの集落を隔てている。この稜線上にある483.8mの三角点ピークは、地図には山名は記載されていないが、笠峰と呼ばれている。
 山仲間から、スノーシューを買ったので、どこかに誘ってという連絡が入った。登る山について頭をひねることになった。遠出の必要がなく、スノーシュー歩きを楽しめる山として、笠峰を選んだ。今年の冬は、例年にない豪雪に見舞われているが、この山は、歩きの距離や標高差も程度で、車のアクセスについても問題は少ない。毎年登っても良いと思っており、スノーシュー向きの山として、皆にも紹介したかった。
 道路の状態が不安で、9時と、通常よりは少し遅い時間に集合した。集合場所の上高柳バス停は、バス路線の終点となっており、広くなっており、車を駐車するスペースがある。笠峰の登り口は500m程先であるが、道路脇に車を置くしかないので、ここから歩き出した方が良い。
 朝は、粟ヶ岳の山頂も見える状態であったが、歩き始める頃には、小雪が舞うようになった。道路を歩いていくと、地元のおじさんとすれ違い、挨拶をすると、宝蔵山かと聞かれたので、笠峰と答えると、そうかいと返事が返ってきた。地元の人でも、山の事は全く知らないことも多いのだが、笠峰の名前を知っているとなると、山のにも通じているようであった。
 橋を渡った先の民家の脇から林道が始まっており、ここからスノーシュー歩きが始まる。今回は、全員がスノーシューで足が揃った。特に山岳会に所属しない山好きそろいなのだが、こういった装備の点では、山岳会よりも変わり身が早い。新潟の雪はスノーシューには向かず、わかんでなければならないなどと、根拠の無いことを聞くが、果たしてスノーシューを使っての言葉かと聞きたい。
 雪は、やや重いが、スノーシュー歩きの支障になるほどではなかった。全員がスノーシューのため、かなり早いペースになった。これまでは、スノーシューは団体行動に向かないのかと思っていたのだが、わかんと一緒になると、トレースの幅や深さが違って、歩きづらくなるようである。全員がスノーシューならば、ラッセル交代もスムーズにいった。
 ジグザグを交えながら高度を上げていくと、尾根の一段下のトラバース道に変わる。再びカーブが現れたところで、違うコースに引き込まれかけたことに気が付いた。ここはT字路になっており、雪が積もった状態では、264標高点への道の方がはっきりしてみえる。ここは、左に曲がって、杉の植林地を進む。前方に第一目標の鉄塔も見えてくる。
 鉄塔の下に出てひと休みした。ここからは、晴れていれば展望が開けるのだが、小雪が舞って視界は閉ざされていた。尾根沿いに登っていくと333小ピークに出るが、ここまでは道が続いている。この先は、夏にはヤブコギになるが、雪の時期には、傾斜が強くなるものの、ここまでの歩きとさほど変わりない。人数も多くてトレースもしっかりつくので、この急斜面も楽に突破することができた。
 この先は、緩やかな登りがしばらく続く。最後に短いが急な坂を登ると、笠峰の山頂に到着する。前方に、小ピークが見えているが、この手前のピークが三角点の置かれているピークである。あいにくと展望は閉ざされていたが、雪山の登頂は、夏道を歩いて登ったのよりも、うれしさも大きい。風が強く、一段下がった所に腰を下ろした。
 休んでいると、太陽が現れて展望が広がった。カメラを持って山頂に戻った。谷越しに宝蔵山の眺めが広がった。先のピークに進んで展望を楽しむことにした。東の尾根からは、橋立方面へ続く尾根が落ち込んでいる眺めを楽しむことができる。雪が付いて、歩き易そうな雪綾が続いていた。下ってみたい気分になったが、戻るのには大仕事になる。
 置いてきたザックに戻る頃には、早くも雪が降り始め、下山を開始することにした。新たなトレースを刻みながら、気持ちよく山を下った。急斜面も一気に下り、林道もカーブをショートカットした。途中で転んで雪まみれになったが、それも楽しみである。
 下山後は、温泉へと、荷物を車に放り込んだ後は急いだ。

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