角田山

角田山


【日時】 2006年1月2日(火) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟県
【コース】 浦浜コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 浦浜コースは無し

【時間記録】 8:20 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、角田浜、R.402 経由)=9:55 浦浜コース登山口〜10:05 発―11:02 五ヶ峠分岐―11:39 角田山―12:04 五ヶ峠分岐―12:43 浦浜コース登山口=(往路を戻る)=14:00 新潟

 弥彦山と連って日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。四季を通じて登られており、冬の登山者も多い。登山者は稲島コースに集中し、トレースがどのような時でもできているが、その他のコースでは、自ら道をつける覚悟が必要である。
 天気が悪い予報が出ていたため、お馴染みの猿毛岳でスノーシュー歩きと思って家を出た。新津を過ぎると、道路上の雪も多くなり、轍が切れる状態になった。幹線道路でこの状態では、脇道に入るほど雪が多くなってきて、登山口付近での駐車場の確保が難しい。諦めて引き返し、角田山に向かうことにした。
 角田山の冬季ルートとしては、稲島コースが一般的であるが、歩く者が多くて、雪道が踏み固めれられている。スパイク長靴が最も良く、登山靴では軽アイゼンを付けないと滑って危ない。雪の上を歩く感触は得られないので、日本海側から登ることにした。
 角田浜に近づくと、雪は少なくなった。灯台コースの入口で車を降りてみると、海から風が吹き寄せていた。灯台コースは、風がもろに当たる痩せ尾根のため、このコースは敬遠することにした。灯台コースの登山口には、登山者の車は無く、桜尾根コースに一台あるだけであった。
 浦浜コースを歩くことにして、車を移動させた。浦浜コースの登山口は、集落の奥にあるが、道路の雪も薄く、車で入ることができた。車が一台停められていた。角田山の麓付近の雪は少なかったが、上部は銀世界になっていた。使わないだろうとは思ったが、スノーシューを持っていくことにした。このような時は、わかんの方が軽くて良いのだが、車に積んでおくのを忘れていた。
 歩き始めは、階段登りになる。段差が大きすぎて足に負担がかかり、息が切れた。あずまやまで登ると、傾斜も緩くなり、尾根歩きが始まる。木立には雪が付いて、銀世界に変わっていた。このコースは、夏のキツネノカミソリの時期にしか歩いていないが、冬も良い。なによりも登山者が少ない。雪は次第に多くなっていったが、足を取られる程ではなかった。
 二番目のあずまやを過ぎると、五ヶ峠からのコースが合わさった。五ヶ峠から歩いた形跡はなかった。五ヶ峠まで車で上がれないとなると、このコースを歩く者は無くなるようである。ここからは、日本海と内陸部を隔てる稜線歩きになるが、雪も多くなった。先行者の踏み跡があったのでそのまま歩き通したが、膝まで潜るようになり、スノーシューを履いても良かったかもしれない。雪道のせいもあり、山頂までは、意外に長く感じられた。日本海の眺めも広がっていたが、暗く沈んだ色をしていた。
 角田山の山頂は、一面の雪原となっていた。稲島方面からは、しっかりしたトレースが上がってきていた。山頂の避難からは煙が上がっており、中は、いつものように登山者で賑わっているようであった。この小屋は、常連客が入っており、私の様にたまにしか登らない者には、居心地があまり良くない。ビールも持ってきてはいたが、雪の上に腰を下ろして休むには、風が強く寒かった。そのまま引き返すことにした。
 日本海から吹き寄せる風は強くなり、帽子の耳当てを下ろし、ジャケットの風防を被って、ようやくしのいだ。露出した頬が痛かった。ミニ雪庇もできて、立派な雪山であった。登りの途中で追い抜いていった一人を含めて、三人が歩いたトレースは、早くも消えていた。下りの足を早めた。
 五ヶ峠分岐を過ぎて高度を下げると、風当たりも弱くなった。雪が薄くなると、石や木の根につまずかないように注意が必要になった。
 下山途中に、三名の登山者にすれ違い、浜浦コースもそここそに登山者が多いことが判った。地形的には、スノーシュー歩きにも適しているが、もう少し雪が多くなった真冬に、朝一番で歩くことが必要になるであろう。
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