菩提寺山、高立山

菩提寺山、高立山


【日時】 2005年12月29日(木) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 石油の里より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイ】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 9:40 新潟発=(R.49、亀田、R.403、白根安田線、金津 経由)=10:30 石油の里〜10:37 発―11:36 菩提寺山―11:45 菩提寺山登山口―12:01 高立山登山口―12:24 高立山〜12:36 発―12:50 高立山登山口―13:06 菩提寺山登山口―13:47 白玉の滝駐車場―14:06 石油の里=(往路を戻る)=15:30 新潟

 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。

 年賀状も作っておらず、山に出かけるのは、今年最後の山行になる。路面も凍結しており、遅出で近場の山を歩くことにした。菩提寺山は、角田山と並んで、登る回数の多い山になっているが、メインルートの石油の里からのコースをGPSに落としていないため、このコースを歩きに出かけることにした。
 石油の里の駐車場は、路線バスが入って時間調整をするため、余程の降雪直後でなければ、除雪されているのがありがたい。駐車場には、登山者の物と思われる車も数台停められていた。駐車場入口から始まる登山道にもしっかりしたトレースが続いていたため、スパイク長靴で歩き出した。道路の上に氷が乗っており、登山靴では、滑って危ない状態であった。長靴のためにスノーシューは置いていくことになったが、後で、ワンポイント使用のワカンを持っていくべきであったと後悔することになった。
 杉林の中に続く登山道は、しっかりしたトレースができており、夏道を歩くのと変わりはなかった。石油の掘削設備を見物しながら歩いていくと、公園の敷地から外れて、雑木林の尾根歩きに変わる。急ぐでもなく普通に歩いていると、二人連れに追い抜かれた。荷物はなにも持っておらず、体力作りのために、山頂を往復するだけのようであった。
 そこそこの天気に変わってきた。菩提寺山の山頂も木立の間から見え始めたが、一気に到達できる距離ではなく、それなりに汗をかいて歩く必要がある。
 菩提寺山の山頂に到着してみると、展望が開けており、菅名山塊や五頭山塊の眺めが広がっていた。天気が悪ければ、菩提寺山の往復で終えようと思っていたが、高立山まで足を延ばすことにした。山頂の小屋からは、煙が上がっており、中で登山者が休んでいる話し声がしていた。
 仏路越の石像群も雪に覆われていた。大沢公園からの踏み跡は、細かった。林道まではしっかりした踏み跡が続いていたが、高立山方面のトレースは少し細くなった。トレースの幅で、登山者の人気度がうかがわれる。橋田方面からの林道が合わさると、車の轍が続いており、歩きにくくなった。オフロード四駆が雪の中を強引に登ってきたようである。
 高立山への登山道に入ると、登山道脇の竹林が一部伐採されており、以前とは、少しコースが変わったような感じであった。高立山の登りは、いつものことながら、汗をかかせられた。それが山頂でのビールを美味いものにしてくれる。
 高立山山頂の小屋の中からは、煙が上がっており、人声がしていた。日もさしており外でも休める状態であったので、雪の上に腰をおろした。高立山の山頂からは、菅名山塊や五頭山塊に加えて、白山方面の眺めも広がってくる。五泉、村松の町並みは、雪で白く染まっていた。所々、紗がかかったように霞んでいるのは、雪雲が流れているようであった。低山ではあるが、眺めは素晴らしく、ここまでは2時間近くの歩きが必要になるので、運動量も充分で良い山である。
 菩提寺山の登山口まで引き返し、その先で門前への登山道との分岐になる。この先の白玉の滝へのコースは、一人か二人が、つぼ足で歩いた跡が雪の上に記されているだけであった。雪はそこそこに堅いが、上に乗っては歩けない状態であった。人の足跡に足を合わせて歩くのも疲れた。臍清水を過ぎて沢沿いの道となると、倒木が登山道を塞いでいた。幸い長靴であったので、沢に下りて迂回した。
 再び林道に出ると、雪が深くて、歩くのに苦労した。スノーシューであったら、快適な歩きになったところである。せめてわかんを持ってこなかったことを反省した。
 滝の落ち口を通過し、その先で林道から離れて斜面を下ると、白玉の滝駐車場に出る。雪に足を取られながらの歩きであったので、滝見物は省略した。駐車場までの道は除雪されていなかったが、その先でしっかりしたトレースができており助かった。
 これにて今年の山は終わり。山行回数、日数とも充分な数にのぼった。翌年もこのペースが落ちないことを願う。

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