大蔵岳

大蔵岳


【日時】 2005年12月11日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大蔵岳・おおくらだけ・864.3m・三等三角点・新潟県
【コース】 いずみの里登山口より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松、馬下
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】6:50 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉 経由)=7:50 いずみの里登山口〜8:10 発―8:30 階段コース登山口―9:49 四合目―12:06 七合目―12:34 四合目―13:11 階段コース登山口―13:30 いずみの里登山口=(往路を戻る)=5:50 新潟

 菅名山塊は、蒲原平野の東端に阿賀野川と早出川に挟まれ、五頭山塊と川内山塊の中間に位置する山塊である。北より鳴沢峰、菅名岳、910ピーク(三五郎山)、大蔵岳と頂稜を連ねている。美しいブナ林、酒の仕込み水として有名になったどっぱら清水など、手頃に自然と親しむことのできる山である。菅名山塊には、多くの登山道が整備され、周遊コースをとることもでき、下越地区における人気の山のひとつになっている。

 大蔵岳に再び出かけた。昨日とは違って、冬型も安定しており、みぞれということはなさそうであった。道路に雪が積もっていたが、大蔵岳登山口の駐車場まで入ることができた。冬場は、いずみの里入口までとなり、歩く距離はともかく、車の置き場所に苦労する。
 男女二人連れが出発していくところであり、もう一名が出発の準備をしている間に歩き出していった。プラブーツにスノーシューの雪山装備で歩き出したが、歩き始めの林道に雪はなかった。それでも、旧駐車場を過ぎ、林道をそのまま歩いていくと、吹き溜まりなのか、林道の雪は急に多くなった。先行者は、旧駐車場から登山道に進んでいた。
 階段コースの登山口に到着して足跡を見ると、一グループは、林道を先に進んでいた。尾根の末端部は杉林が広がっているが、雪は少なく、つぼ足歩きというほどのこともなかった。雪山のシーズン始めの山行としては、2002年12月15日に歩いているが、この時は、一合目でスノーシューを履くことになった。プラブーツで土の上を歩くのも、少々やっかいだが、雪の中をつぼ足で歩くよりは速い。
 二合目も杉林の中であるが、その先で、尾根の一段下をトラバースしていく道になる。登山道がヘアピン型に曲がって判りにくいところがあるが、先行の単独行は案の定、迷いこんでいた。まだ戻っておらず、正しい登山道に踏み跡はなかった。
 その先の三合目近くで、雪も深くなり、スノーシューを履いた。これが、先週の大力山に続いて二度目のスノーシュー歩きである。ブナ林が広がるようになったが、真っ白に雪化粧していた。美しい眺めであったが、倒れ込んだ灌木の枝をくぐる時に、雪が頭からかかってくるのにはまいった。
 四合目までは、順調なスノーシュー歩きで到着した。男女二人連れが戻ってきたのに出会った。林道終点の急坂コースより登ってきたようである。雪が深く苦労したという。どうやら、階段コースと勘違いしていたようである。この先は、雪が深いので引き返すという。見ると、長靴で、わかんは男性しか持っていなかった。
 この先は、雪が深くなり、ラッセルになった。五合目を過ぎると、深い所では、腰まで潜ってのラッセルになたt。膝で雪をつき崩し、それから足を上げる必要があり、遅々とした歩きになった。幸い、天気は回復してきており、ラッセルに専念することができた。
 見晴らしの良い六合目付近には、気持ちの良いブナ林が広がっている。体力の限界も近くなってきた。交代要員のない状態でも、3時間程はラッセルを続けることができたので、これはスノーシューの威力といってよいであろう。七合目が近づいたところで、藪が広がり、乗り越すのが困難になった。ここから山頂へは、20分程であるが、この比の雪の状態では、まだ彼方である。
 ここで引き返しとした。先回のスノーシュー歩きと同じ引き返し地点になってしまった。ビールを飲んで休んでいると、単独行がようやく追いついた。これでトップを任せられると、喜んだものの、装備を見ると、スノーシューを履いているのは良かったものの、ストックではなく、ピッケルを持っていた。車のナンバーからは、東京から来たようである。
 見送ってしばらくしたところで、後を追ってみた。二人でラッセルというなら、話は変わってくる。歩き出してみると、期待に反して、すぐ先までしか進んでいなかった。ピッケルのせいもあるが、ラッセルがまったくできていなかった。仕方がないので先頭に立ってラッセルを始めた。少し進んで振り返ると、単独行は、下山していなくなっていた。ラッセルの礼の言葉も無かったが、下山するなら一言あるべきであろう。
 鳴沢峰の展望が開けている所に出たところで、展望を楽しんだ後、こちらも下山することにした。途中で、単独行を追い抜き、快調に雪道を下った。今シーズンから使い始めるスノーシューであるが、調子も上々である。一合目まで下ってからスノーシューをはずした。
 今年は、雪の訪れが早く、スノーシュー歩きの回数も増えそうである。
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