猿毛岳

猿毛岳


【日時】 2005年12月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 みぞれ

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿毛岳・さるけだけ・326.7m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【コース】 猿毛登山口より
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟=(R.49、R.403、新津、村松、大蔵、村松、R.290 経由)=8:55 日吉橋―10:03 猿毛岳〜10:07 発―10:20 見晴らし―10:33 北登山口―11:01 日吉橋=(加茂、R.403、R.49 経由)=14:00 新潟

 加茂川右岸の猿毛の集落の背後にある猿毛岳は、新潟平野の縁に沿って広がる加茂丘陵の南東の角に位置し、この一帯の最高峰にあたる。猿毛岳とR.290を挟んで向かい合うように、最近閉鎖された冬鳥越スキー場があるが、猿毛岳にもかつてスキー場があり、山中にその跡が見られる。少し前までは、「新潟の低山薮山」にも取り上げられているように、薮漕ぎの山であったが、平成10年から11年にかけて登山道が整備され、現在ではハイキングの山になっている。
 今年の雪は早く、各地でスキー場がオープンしている。近場でも少し登れば雪山を楽しむことができる。大蔵岳でスノーシュー歩きを行おうとして出かけた。家を出る時は、雨は止んでいたのだが、村松が近づくと、本降りのみぞれになった。悪天候の覚悟はしていたが、雪と思っていた。大蔵岳の登山口に到着して、朝食を取りながらしばらく様子を見たが、みぞれは止みそうもなかったので、大蔵岳の登山は諦め、予備の山として考えていた猿毛岳に向かった。
 猿毛岳は、1998年12月19日と2000年12月30日の二回登っている。初回は、ヤブコギ覚悟で登っていくと、登山道整備の刈り払い道に出会い、山頂に思いがけなく楽に登ることができた。二回目は、すでに登山道が整備された後で、わかん歩きの練習を兼ねていた。二月頃の大雪のために他の山は登ることが困難な時期でも、猿毛岳ならば、登ることは可能で、スノーシュー歩きのコースとしても良さそうである。しばらく登っていないのでコースを確認しておきたかった。
 金割鉱泉を過ぎる頃から、道路脇の雪は多くなったが、山の斜面の地肌は見えていた。猿毛岳は、まだつぼ足で充分のようであった。日吉橋を渡ると、その先の登山口に通じる川沿いの林道は入口で通行止めになっていた。橋詰めの空き地に車を止めた。上下の雨具を着込み、長靴を履き、傘をさして歩き出した。
 川沿いの道は、水浸しで、表面が柔らかくなっていた。うっかり車で乗り入れれば、スタックしかねない状態であった。堰堤のかかる小さな沢の脇から登り出す。ひと登りで、日吉神社のお堂の脇に出る。お堂の後ろから登山道が始まっている。杉林の中の登りが始まる。ハイキングコースといっても、急で、結構汗をかかせられる。標高差200m程を一気に登ることになる。
 256点を過ぎると、傾斜も緩やかになり、雑木林の尾根歩きになる。登山道を覆う雪も次第に増えて行き、最終的には、30センチ程になった。つぼ足で充分であるが、スノーシューの練習というなら、履いても問題なく歩ける状態であった。雷鳴も時々聞こえるあいにくの条件であったが、周囲の木立についた雪の眺めは美しかった。
 ほど良い運動で猿毛岳の山頂に到着した。三角点も足のひとかきで姿を現した。雪雲がたれ込めていたが、粟ヶ岳の中腹あたりまでが見えていた。
 下りは、北東に向かう登山道に進んだ。急に雪が深くなったが、ぎりぎり、長靴の中に雪が入り込まない深さでとまってくれた。緩やかな下りを続けていくと、見晴らしベンチがあり、ここからは、コースが戻る方向の南に変わり、杉林の中のトラバース道になる。先回も、ここの登山道を辿るのには苦労した。登山道は、トラバースとつづら折りを交えて下っていくので、雪の季節にこれを辿ることは極めて難しい。山麓を林道が通過しているので、コースが少々違っていても問題はない。雪の季節に下るつもりなら、見晴らしベンチから、西へ尾根沿いに下った方が良さそうである。
 畑の脇に出ると、その先で林道に飛び出す。林道の奥には、二階建ての建物やコンクリート敷きの土台の跡が見られるが、これがスキー場のなごりであろうか。林道を下っていくと、沢沿いの道となり、猿毛の集落に戻ることができる。
 今回は、雪山としては少し早かったが、あと僅かでスノーシュー歩きも楽しめそうである。

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