古城山、大峰山

古城山、大峰山


【日時】 2005年12月3日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 古城山・こじょうさん・283m・なし・新潟県
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【コース】 箱岩峠より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟、村上/新発田、中条/菅谷、中条
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:30 新潟発=(R.7、新発田、R.290、菅谷 経由)=9:30 箱岩峠〜9:45 発―10:52 登山道入口―11:04 三角点見晴らし―11:16 古城山―11:26 291mピーク―11:58 ベンチ―12:10 林道―12:12 大峰山登山口―12:25 櫛形山分岐―12:31 大峰山―12:36 櫛形山分岐―12:44 大峰山登山口〜12:57 発―13:40 登山道入口―13:48 箱岩峠=(七社、紫雲寺、聖籠IC、R.7 経由)=14:50 新潟

 櫛形山脈は、日本海沿いに広がり、胎内川と加治川によって両端が切りおとされる、全長約13キロメートルの山塊である。25000分の1図に山脈と記されている唯一の例といわれ、日本一のミニ山脈と呼ばれている。北部の
白鳥山から鳥坂山、櫛形山を経て大峰山に至る縦走路は、良く知られているが、それより南部の箱岩峠に至る縦走路は、良く整備されているにもかかわらず歩く者は少ない。
 雪の訪れも近づき、スノーシュー歩きの計画をあれこれ考えている。櫛形山脈は、海岸線沿いの平野部に接しており、手頃な雪山として大峰山は、冬にも良く登られている。しかし、スノーシュー歩きに適しているかというと、トレースができていて、スノーシューの必要性は薄い。人が入らずに、傾斜もそこそこのコースとして、古城山が思い浮かんだ。箱岩峠から古城山を経て大峰山へは、2000年4月15日に歩いている。箱岩峠への道は冬季閉鎖になるので、麓から歩くとなると、古城山までの往復が、手頃なスノーシュー歩きのコースになりそうである。歩いた記憶も薄れているため、夏道の確認のために出かけることにした。
 雪がちらつく朝になった。箱岩峠が冬季閉鎖になった場合、箱岩と菅谷のどちらから登るのが良いか確かめるため、まず菅谷に向かった。菅谷方面からは、人家の間を抜けるようにして、山越えの道に入る必要があった。箱岩方面の方が、車の置き場所には困らないようであった。
 箱岩峠に到着してみると、マイクロウェーブの管理道の入口にゲートが設けられていた。以前は、登山道入口までは車で入ることができたので、歩く距離が少し長くなってしまった。
 500mほどの林道歩きで、大峰山への登山道入口に到着する。看板の脇から、丸太の段々道が始まっている。しばらくは林道を見下ろしながらの歩きが続く。スイッチバック風に尾根の上に出ると、その先で四等三角点の置かれた小広場に到着する。ここにはベンチが置かれて、新潟東港方面の眺めが広がっている。登山道は、尾根の一段下をトラバースするように続く。
 登山道は、古城山の山頂を通過しないので、近づいたところで、木の枝を掴みながら斜面を登って、山頂に出た。山頂は台地状になっており、藪は薄い。山頂標識のようなものは無く、最近付けてようなテープも見あたらなかった。山頂の一帯には土塁や横堀の跡が残されており、そのまま北に向かうと、急な段や堀を越えるといった障害物競走風の歩きになった。291mピークとの鞍部で、再び登山道に戻ることができた。
 登山道はやはり歩きやすいと、ひと安心したのもつかのま、雪が激しく降り始めた。帽子を深くかぶって、耳を覆った。歩くに連れて、周囲は銀世界に変わっていった。イワウチワの緑の葉が、白く雪に覆われていた。
 杉の植林地を右に見ながら登っていくと、再びベンチが現れる。このすぐ先で鳴沢峰(288.0m)への尾根を左に分けるピークに到着する。ここで、登山道は、右に方向を変え、緩やかに下っていくと、林道に飛び出す。
 あずまやがあり、すぐ先が大峰山への登山道の入口である。尾根道を登っていくと、櫛形山への登山道が左に別れる。櫛形山方面からの足跡が残されており、これが、この日の唯一の人の痕跡であった。
 銀世界の眺めを楽しみながら登っていくと、大峰山の山頂に到着した。このような悪天候でも、大峰山の登山者はいるはずだが、山小屋のある展望地までで、ここまで足を延ばす者はいないようである。
 風も出てきたため、下りを急ぐことにした。林道に出たところで、腹ごしらえと、地図の検討をした。山道を引き返すよりは、林道をそのまま下った方が楽そうであった。また、登山道の通じている尾根上は、風当たりも強そうであった。
 林道を足早に下っていくうちに、雪も姿を消していった。車に戻り、着替えをしてひと息ついた。やはり雪の中の歩きは、体力がいるようである。少しずつ、雪山が近づいている。

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