不動堂山、福連寺山

不動堂山、福連寺山


【日時】 2005年11月27日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 菅名山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 不動堂山・ふどうどうやま・557.4m・三等三角点・新潟県
 福連寺山・ふくれんじやま・180m・なし・新潟県
【コース】 不動堂沢周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/村松
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:30 新潟=(R.49、R.403、新津、五泉、村松 経由)=9:30 不動堂沢入口〜9:44 発―9:50 巡視路入口―10:04 鉄塔―10:32 五合目―10:58 直登コース分岐―11:07 不動堂山―12:01 268m点〜12:12 発―12:31 鉄塔―12:41 福連寺山―12:54 車道―13:00 不動堂沢入口=(往路を戻る)=15:00 新潟

 不動堂山は、菅名山塊の南端にあり、主峰よりは一段低いものの、早出川のほとりに三角形の均整のとれた姿を見せる山である。また、福連寺山は、菅名山塊が早出川に落ち込む最後の高まりである。不動堂沢を挟んで不動堂山と向かい合い、小さいながらも独立した山の形をなしている。早出川を挟んで向かい合う雷山とともに「東光院物語」の伝説の舞台になっている。

 11月5日に日本平山に登った時に、五泉の井上さんに出会い、不動堂山から福連寺山への登山道を整備したということを聞いた。週の半ばに祝日が入り、土曜日にも山に登っていたため、天気が悪かったら山は休みにしようかと思っていたが、曇り空の朝であったので、懸案の不動堂山に出かけることにした。
 村松公園の先から不動堂集落に進み、「福田石材五泉工場 きのこ工場」の敷地内に入り、その奥の、不動堂沢林道の入口に車を停めた。工場は、今回は稼働しているようであった。
 不動堂山へは、林道を奥に進んだところから登る直登コースと、送電線巡視路から稜線伝いに登る尾根コースの二つがある。今回は、尾根コースを登りに使うことにした。尾根コースはこれまで二回歩いているが、いずれも下りに使っている。登りと下りでは、周囲の見え方が変わってくるかまおしれない。
 林道を300m程進んだ所に、新中線の送電線巡視路が始まっており、これが尾根線の登り口である。杉林の中のジグザグの登りが始まる。傾斜がゆるむと、送電線の鉄塔の下に出て、その先は雑木林の尾根道になる。右下には、採石所跡が広がっているはずだが、木立にはばまれて目には入ってこない。登山道周囲の雑木林は、黄色が目立つ紅葉に彩られていた。木枯らしも近いので、これが最後の紅葉見物になりそうであった。
 途中から、本降りの雨となり、傘をさしながらの登りになった。最初からこのような雨ならば、登山は諦めていたかもしれないが、ここまで登ってきての雨ならば、歩き通すしかない。足を早めて登り続けていくうちに、谷向こうの尾根と合わさった。尾根コースが右から登ってくる分岐を過ぎると、不動堂山の山頂は近い。
 不動堂山の山頂は、目の前に風越山の山頂が大きく広がり、展望も良いのだが、視界は閉ざされていた。雨も激しくなっていたので、そのまま先に進んだ。
 山頂からは、刈り払いは少し粗くなったが、はっきりした道が続いていた。笹藪を過ぎると、雰囲気の良いブナ林も広がるようになる。風越山に続く尾根と別れると、急な下りが始まった。コースが右に向きを変えるところもあり、道ははっきりしているとはいえ、注意しながら歩く必要がある。高度が下がると、再び紅葉の林が広がるようになった。
 不動堂沢もすぐ下に見えるようになってからも、尾根は高さを維持したまま続いた。対岸に続く林道も見えるようになった。268m点に到着したところで、昼食をとっていると、雷が鳴り始めた。北や南に落ちていたが、標高も下がった雑木林の中であったので、危険とは思わなかった。
 尾根道を歩いていくと、送電線の鉄塔の下に出て、そのすぐ先で、巡視路が右手から上がってきた。先回は、この巡視路を使って、福連寺山に登っている。雷もひと段落していたので、予定通りに福連寺山を目指した。杉林に囲まれた急斜面を登ると、福連寺山の山頂である。
 福連寺山の山頂は台地状になっており、山城があったという言い伝えも納得がいく。先回は、福連寺山の山頂から西に向かって下りたが、今回は、北西に延びる尾根を下った。井上さんから聞いたところでは、西尾根は急斜面なので、コースを変えたとのことであった。北西尾根も、なかなか急斜面で、足元に注意が必要であった。最後に左手の谷間に方向を変えると、「福田石材五泉工場 きのこ工場」の看板がある脇で車道に飛び出した。下山口に車を置いておきたいなら、この脇に駐車スペースもある。
 不動堂山は、晴れているならば展望も楽しめるが、少々天候が悪くても登ることができる山である。もっと登る者が多くなっても不思議はないが、静かな山を楽しめるという点では、いまのままでも良いのかもしれない。

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